三重交通サ150形電車とは? わかりやすく解説

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三重交通サ150形電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/12 09:37 UTC 版)

三重交通サ150形電車(みえこうつうサ150がたでんしゃ)は三重交通が三重線[注 1]および北勢線(現在の三岐鉄道北勢線)の旧形客車代替用として製造した客車あるいは電車用付随車の1形式である。ここでは同一目的で製造されたサ100形および既存の客車からの改造でそれらの先駆となったサニ431およびサ381・391についても記述する。




注釈

  1. ^ のちの近鉄湯の山線・内部線・八王子線に相当する、四日市地区の762mm軌間路線群を総称。
  2. ^ その中には大日本軌道伊勢支社時代の1908年に製造された40人乗り車などの小型車が少なからず含まれており、輸送力増強という観点でははなはだ非効率的であった。
  3. ^ 元大日本軌道熊本支社1。元々は蒸気軌道用の6m級超小型ボギー客車で1907年軽便車輛製作所製。
  4. ^ 状況から当時の国鉄名古屋工機部が担当した可能性が高いとされる。統制経済下で車両新造には非常に厳しい制約があった当時、流用部品が事実上皆無の完全新車であっても、車籍さえ在来車から継承していれば書類に不備がない限り認可が得られた「改造」は、車両調達の際に一種の緊急避難的な方策として各社で多用された。
  5. ^ 北勢電気鉄道時代の改造後形式は不詳。ただし、竣工日から合併後の形式を先取りする形でこのナンバーが与えられていた可能性がある。
  6. ^ 元南越鉄道ハ3→中勢鉄道ハ6→三重鉄道ホハ16。1913年名古屋電車製作所製。
  7. ^ 元四日市鉄道ホハ5(三重鉄道合併後も同一車番)。同じく1913年名古屋電車製作所製。
  8. ^ この18両の増備で生じた余剰車はそれでも大半は解体されず、6両が静岡鉄道駿遠線へ、7両が尾小屋鉄道へそれぞれ譲渡されている。
  9. ^ ただし、北勢線向け新造車のラスト2両、つまり155と156は1964年モ4400形サ2000形で使用されていたオイルダンパ付きのウィングばね式台車 (NT-13) を日本車輌製造本店で新造して交換している。
  10. ^ 北勢線のサ100形も経年は若かったが、余剰となって同線へ転籍したサ2000形などに置き換えられる形でこの時期に全車廃車となっている。
  11. ^ 貨車はピン・リンク式のまま長く残された。なお、北勢線では生え抜きのデ20形20・21→三重交通71形71・72→近鉄デ40形45・46の内、45が1979年まで営業用車両として在籍しており、これは除籍後に機械扱いとして北大社の構内入れ替えに使用されるようになったが、それ以降はデッキ上に交換用の連結器を搭載し、必要に応じて自動連結器とピン・リンク式連結器を使い分け対応(営業線上ではこれは改造にあたるため交換の度に届出が必要で、実施不能である)していた。

出典

  1. ^ TR40 pp.103・107
  2. ^ TR40 pp.104 - 105
  3. ^ TR40 pp.95・103 - 105
  4. ^ TR40 p.107
  5. ^ TR40 p.107
  6. ^ TR40 pp.95・104・107
  7. ^ 尾鉄 pp.44-46・86-89


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