近鉄8000系電車とは? わかりやすく解説

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近鉄8000系電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/04 13:16 UTC 版)

近鉄8000系電車(きんてつ8000けいでんしゃ)は、近畿日本鉄道(近鉄)が保有する、奈良線京都線用の一般車両(通勤形電車)である。本稿では、8000系の機器配分を見直した車両である8400系電車、新製冷房車の8600系電車界磁位相制御試験車である8800系電車についても記述する。(8400系電車と同じ車体を持つ機器流用車である920系電車については近鉄1010系電車を参照。)


  1. ^ 900系モ901 - 912をモ8001 - 8012、ク951 - 962をク8501 - 8512とする計画であった。そのため、モ8001 - 8020、ク8501 - 8520は欠番になっている。
  2. ^ モ8000形8069以降、モ8200形8211以降、ク8500形8569以降、サ8700形8711以降は新製時よりマルーンレッド一色で登場した。
  3. ^ 当初ラインデリアは非設置だったが、1985年に実施された車体更新時に同時に設置工事が行われた。
  4. ^ ラインデリア非装備車であり、平屋根でなかったことから、外観においては他の冷房化改造がなされた車両と趣を異にし、8600系とほぼ同様の見かけとなっている。ただし、冷房装置等の配置ならびにクーラーキセの形状には、細かな部分では違いがみられる。
  5. ^ なお、この時用意されていた以後の冷房改造の機器は余剰となったが、これらのうち一部は10400系の冷房装置の更新に転用された。そのため、この形状のクーラーキセとKD-51系の金属ばね台車を装備したものとの組み合わせは新造車での2610系ク2710形・サ2760形の一部の旧型車台車KD-49C流用のものを除けば、近鉄の車両としては唯一のものとなった。
  6. ^ 製造されたのは208両だが、モ8250形が登場したとき、8059Fはすでに他形式に編入されていた。
  7. ^ 6両編成に組成変更するにあたり、そのままではMc + Mc - T - M - Tc + Tcとなるため、大阪難波側からモ8074(Mc) + サ8720(T) - モ8220(M) - ク8569(Tc) + モ8069(Mc) + ク8574(Tc)の6両編成としてモ8069とク8569が向かい合うように組成している[33]
  8. ^ 登場時、モ8400形モ8459は8000系ク8500形ク8559(爆破被災車)の運転台撤去および中間電動車化と方向転換と改番が行われた運転台撤去車のため、運転台側の連結面が丸みを帯びている。
  9. ^ 回生ブレーキ車はパンタグラフを回生失効に備え、2基装備とされていた。
  10. ^ そのため、回生ブレーキ化が行われるためには、冷房装置の配置を変更・移設するための改造が必要なため、その改造の対象からは外された。
  11. ^ 8000系ク8500形ク8559(爆破被災車)を改造編入したモ8450形モ8459を除く。
  12. ^ 形態としては、8000系ラインデリア車の発電制動冷房改造車のモ8200形と同様。
  13. ^ 唯一のサ8350形として残存していたこのサ8355の廃車により、8400系からはサ8350形が形式消滅した。8405Fの2両編成化以前は8410Fが8400系で唯一の2両固定編成であった。
  14. ^ 難波方からモ8619 + サ8169 + モ8670 + サ8170 + モ8669 + ク8119という編成とした[43][44]
  15. ^ サ8617は元・モ8000形モ8059で、運転台撤去および中間付随車化、運転台側のパンタグラフ撤去、電装解除だけでなく方向転換と改番が行われた。そのため、元運転台だった連結面が丸みを帯び、運転台側にはパンタグラフ台の痕跡がそのまま残置された。
  16. ^ 元・モ8000形モ8059。事件後に電装解除された車両。
  17. ^ 8612Fの元モ8612の主制御装置は8000系モ8000形モ8059(爆破被災車)より転用されたVMC式のため、改造の対象となった。なお、他の8600系抵抗制御車の制御装置はMMC式である。
  18. ^ 当初から界磁位相制御方式の新造冷房車として製造された8800系および8000系モ8250形を除き、新造冷房車で界磁位相制御へ改造されたのは8601F - 8603F・8612Fのほかに名古屋線1000系1002Fが存在する。
  19. ^ ク8150形は電動車時代の名残として屋根上のクーラーキセの配置がパンタグラフ搭載時のままの分割された状態を残しており、外観上の大きな特徴となっている。
  20. ^ スタンションポールの設置によって扉間の7人掛け座席6区画については6人掛け座席に変更されており[45]、1人あたり座席幅が従来の430mmから約501.7mmに拡大された(車端部の6人掛け区画は約466.7mmのまま据え置き)。またMc車の車椅子スペース整備で撤去された3人掛け座席1区画を含めた座席定員は4両全体で27名減少している[45]
  21. ^ ただしモ8800形奇数車は、モ8671・モ8672とは違い、パンタグラフ搭載位置が若干車端側に寄せられている特徴がある。
  22. ^ ただし、田原本線の大型車導入自体は1990年7月1日に実施され、この時は8000系の3両編成車も運用されていた。 - 交友社「鉄道ファン」1990年10月号 POST欄
  1. ^ a b c d e f g h i j k l 三好好三『近鉄電車』p.83
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah 飯島・藤井・井上『復刻版 私鉄の車両13 近畿日本鉄道II』p.172-173
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 三好好三『近鉄電車』p.84
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 飯島・藤井・井上『復刻版 私鉄の車両13 近畿日本鉄道II』p.170-171
  5. ^ a b c d e 三好好三『近鉄電車』p.82
  6. ^ a b c d e f g 飯島・藤井・井上『復刻版 私鉄の車両13 近畿日本鉄道II』p.68
  7. ^ a b c d e f g h i 諸河久・山辺誠『日本の私鉄 近鉄2』p.65
  8. ^ a b c d e f 柴田東吾 (2022年9月30日). 大手私鉄サイドビュー図鑑 近鉄通勤車(下). イカロス出版株式会社. pp. 56-58 
  9. ^ a b 三好好三『近鉄電車』p.230
  10. ^ 私鉄電車ガイドブック 5 近鉄 p.193 - p.203
  11. ^ a b c d e f 諸河久・山辺誠『日本の私鉄 近鉄2』p.66
  12. ^ a b 鉄道ピクトリアル1997年10月臨時増刊号「新車年鑑」186頁
  13. ^ a b 鉄道ピクトリアル1998年10月臨時増刊号「新車年鑑」210頁
  14. ^ 鉄道ピクトリアル1999年10月臨時増刊号「新車年鑑」184 - 185頁
  15. ^ 鉄道ピクトリアル2000年10月臨時増刊号(No.692)『新車年鑑 2000年版』200 - 201頁
  16. ^ a b 鉄道ピクトリアル2001年10月臨時増刊号(No.708)『新車年鑑 2001年版』183頁
  17. ^ a b 鉄道ピクトリアル2002年10月臨時増刊号(No.723)『鉄道車両年鑑 2002年版』196 - 197頁
  18. ^ 鉄道ピクトリアル2003年10月臨時増刊号(No.738)『鉄道車両年鑑 2003年版』216 - 217頁
  19. ^ a b 鉄道ピクトリアル2005年10月臨時増刊号(No.767)『鉄道車両年鑑 2005年版』226 - 227頁
  20. ^ a b c d 『鉄道ファン』2007年9月号 交友社「大手私鉄車両ファイル2007 車両配置表&車両データバンク」
  21. ^ a b c d e 『鉄道ファン』2015年8月号 交友社「大手私鉄車両ファイル2015 車両データバンク」
  22. ^ a b 鉄道ピクトリアル2006年10月臨時増刊号(No.781)『鉄道車両年鑑 2006年版』216 - 217頁
  23. ^ 『鉄道ファン』2011年9月号 交友社「大手私鉄車両ファイル2011 車両データバンク」
  24. ^ 『鉄道ファン』2009年9月号 交友社 「大手私鉄車両ファイル2009 車両配置表&車両データバンク」
  25. ^ a b c d e f 交友社鉄道ファン』2019年8月号 Vol.59/通巻700号 付録小冊子「大手私鉄車両ファイル2019 車両配置表」(当文献にページ番号の記載無し)
  26. ^ a b 諸河久・山辺誠『日本の私鉄 近鉄2』p.67
  27. ^ 鉄道ピクトリアル2018年12月臨時増刊号(No.954)『近畿日本鉄道』219 - 220頁
  28. ^ 鉄道ピクトリアル2018年12月臨時増刊号(No.954)『近畿日本鉄道』237 - 238頁
  29. ^ 鉄道ピクトリアル2018年12月臨時増刊号(No.954)『近畿日本鉄道』233 - 234頁
  30. ^ 『鉄道ピクトリアル』1969年1月号 電気車研究会 No.219 p.20
  31. ^ サイドビュー近鉄.2(レイルロード発行)の同車側面写真からも、他車との比較が容易である。
  32. ^ サイドビュー近鉄.2(レイルロード発行)に詳しい。
  33. ^ 諸河久・山辺誠『日本の私鉄 近鉄2』p.150
  34. ^ a b c d 諸河久・山辺誠『日本の私鉄 近鉄2』p.64
  35. ^ a b c 飯島・藤井・井上『復刻版 私鉄の車両13 近畿日本鉄道II』p.64
  36. ^ 飯島・藤井・井上『復刻版 私鉄の車両13 近畿日本鉄道II』p.161
  37. ^ 『鉄道ファン』2013年8月号 交友社「大手私鉄車両ファイル2013 車両データバンク」
  38. ^ 【近鉄】8400系B16と1000系T06が廃車陸送”. 2022年11月18日閲覧。
  39. ^ a b 田原本線100周年記念復刻塗装列車第2弾の運転開始 交友社『鉄道ファン』railf.jp 2018年7月20日掲載
  40. ^ a b 交友社『鉄道ファン』2018年7月号 Vol.58/通巻687号 POST欄 p.145
  41. ^ 三好好三『近鉄電車』p.230-231
  42. ^ a b c d e f 飯島・藤井・井上『復刻版 私鉄の車両13 近畿日本鉄道II』p.60
  43. ^ a b 飯島・藤井・井上『復刻版 私鉄の車両13 近畿日本鉄道II』p.162
  44. ^ 諸河久・山辺誠『日本の私鉄 近鉄2』p.149
  45. ^ a b c d e f g h i j k 交友社『鉄道ファン』2016年11月号(第56巻 通巻667号)特集「近畿日本鉄道 内装デザイン変更車両」p.56 - p.57
  46. ^ a b c d e f 三好好三『近鉄電車』p.86
  47. ^ a b c d 飯島・藤井・井上『復刻版 私鉄の車両13 近畿日本鉄道II』p.52
  48. ^ 諸河久・山辺誠『日本の私鉄 近鉄2』p.62
  49. ^ a b c 諸河久・山辺誠『日本の私鉄 近鉄2』p.63
  50. ^ 三好好三『近鉄電車』p.231
  51. ^ a b 交友社鉄道ファン』2019年8月号 Vol.59/通巻700号 付録小冊子「大手私鉄車両ファイル2019 車両データバンク」(当文献にページ番号の記載無し)


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