近鉄10100系電車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/08 19:45 UTC 版)
近鉄10100系電車(きんてつ10100けいでんしゃ)とは、近畿日本鉄道(近鉄)が1959年から1963年にかけて製造した特急形車両の1系列である。
注釈
- ^ 近鉄社内では標準軌のことを「広軌」と呼称している。
- ^ 「ビスタカーII世」という表記も見られるが、通常「カー」は省略。
- ^ 当初は30000系を「ニュービスタカー」と呼称したが、「新」と「ニュー (New) 」ではまったく同じ単語であり不自然なため、早々にファンの間で「ビスタII世」「ビスタIII世」(「ビスタI世」は10000系)の通称が定着した。
- ^ 鉄道趣味誌やファンの間での俗称だったが、後に近鉄自身も10100系の運用終了時に「ビスタII世」の呼称を使用している。
- ^ 代わりにシート横に荷物入れを装備。
- ^ ガラスメーカーにおいて使用される大形ガラスの曲面焼き入れ加工を行なうための炉の容積が不足していたことにより、曲面加工ができなかったため[2]。
- ^ 端子電圧340V時1時間定格出力125kW/1,800rpm 410A、最弱め界磁率40%、最高許容回転数4,500rpm。1954年製の奈良電気鉄道デハボ1200形に搭載されたMB-3020A以来、奈良線800・820系 (MB-3020B) 、大阪線10000系 (MB-3020C) と時間をかけて改良熟成を重ねてきたものであり、2010年代現在も近鉄と山陽電気鉄道で多数が重用され続けている、初期の標準軌間用カルダンモーターである。
- ^ 6431系が新造時に装着した狭軌用のKD-28・KD-28Aで初採用され、優れた振動特性を記録したとされる。
- ^ 電源は電動車の電動発電機 (MG) から三相交流200V 60Hzの供給を受けて動作する。
- ^ 1961年3月に伊勢中川駅構内の短絡線が完成するまでは、同駅で運転停車を行った。
- ^ 10400系・11400系の2両編成を併結した5両編成は「VA編成」と呼ばれたほか、10400・11400系の制御車 (Tc) を1両連結した変則4両編成が組成されたこともある。
- ^ 名阪乙特急と湯の山特急との併結運転で、10100系同士が併結したケースがある。
- ^ 名阪特急には、時として18200系も投入されたほか、甲特急の全面廃止や1両編成(単行)の特急車両を投入することさえ検討されたといわれている。名阪特急の収益実績が徐々に持ち直すのは、国鉄運賃・料金が大幅に値上げされた1976年11月6日以降のことである[3]。
- ^ モ10100・10300形は運転台直後の進行方向左右両方に乗降扉が設置されていたが、サ10200形は冷房装置設置の関係もあり乗降扉を点対称に設置。
- ^ サロン風の車内が人気を博した10000系に比べ、本系列は名阪特急全盛期の設計・製造で収容力が重視されたために、居住性は必ずしも良くないことも要因の一つだった。
- ^ 3両でも全長50m程度のため、当時ホームの有効長などの関係で6両が限界だった志摩線でも、始発・最終の特急にスナックカーなどを併結した7両編成として運用された。
- ^ この編成での運転は通称「V9」と呼ばれていた。
- ^ 元奈良電気鉄道デハボ1200形。
出典
固有名詞の分類
- 近鉄10100系電車のページへのリンク