近鉄2250系電車とは? わかりやすく解説

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近鉄2250系電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/20 08:24 UTC 版)

近鉄2250系電車(きんてつ2250けいでんしゃ)は、近畿日本鉄道(近鉄)が1953年から大阪線特急専用車として製造した電車の総称である。


注釈

  1. ^ 通称「参急」、大阪線桜井駅以東・山田線・名古屋線江戸橋駅以南を建設。
  2. ^ 通称「関急電」、名古屋線桑名駅以東を建設。
  3. ^ その後の特急増発に際しては、大阪・山田線系統では一般車を整備して不足を補えたが、名古屋線については在来車からの捻出が困難であったため、モ6301形に準じた設計で新造した6401系を特急専用車として充当している。
  4. ^ なお、6411系は南大阪線向け車両に割り当てられているが、これは当初6800系を名乗っていたものであり、1957年の2代目6800系ラビットカーのデビューに伴い改番して空いていた6410番台を割り当てたものである。
  5. ^ ]旧・田中車両。第二次世界大戦後に近鉄グループに組み込まれた。
  6. ^ 6421系でも同様に、モ6421形のみ定数を充足し、制御車を1両新造せずに在来車の改造で補う(ク6561→サ6531)、という処置が取られている。
  7. ^ 近鉄における戦後の電車軽量化の取り組みは1952年に製造された大阪線増結用制御車ク1560形、名古屋線増結用制御車ク6561形から始まっている。
  8. ^ 公称値。これは車体構造・機器構成の全く異なる2グループが同一値という極めて不自然な値であり、新京阪鉄道などの同業他社で構造・材質の異なる車両を同一自重で申請し、なおかついずれも実測値がそれを超過していた、という例があったことを考慮すると、既認可施設の手直しを強いられることを回避すべく、意図的に軽く申請した可能性が高い。このため、特にモ2227 - 2246については実際には50 tを超過していた可能性が高いと見られている。
  9. ^ 窓上下の車体補強帯を外板の裏側に隠した形態。溶接技術の進展で実用化された。
  10. ^ 名古屋線6421系は車体長が短いため、シートピッチが860 mmとなっていた。
  11. ^ 主電動機の性能と歯車比が共通のため、全界磁時の定格速度や全負荷時定格牽引力は同一であるが、車体の軽量化の効果によって33.3 上り勾配にて電動車と付随車の両数比率を示すMT比=1:1にて均衡速度66 km/hを確保している。なお、2200系では自重の相違からMT比=2:1で同程度の性能となるとされるが、2200系時代の特急は6両編成でMT比=5:1など一般にMT比が基本よりも高めの編成を組んで運用されている。
  12. ^ 端子電圧675 V時定格出力150 kW / 665 rpm
  13. ^ これらの改良により1両あたり約2 tの軽量化が実現している。
  14. ^ 端子電圧675 V時定格出力150 kW / 780 rpm。
  15. ^ 主幹制御器はそれぞれモ2251 - 2254はABF-M204-15DH、モ2255・2256はABF-M204-15DM、 モ2257 - 2260はABF-M204-15MDHAを搭載。また、サ3020形から改造されたク3120形は全車ABF-M204-15MDHAを搭載した。
  16. ^ 電動車がAMA-R、付随車はサ3021 - 3024がACA-R、サ3025 - 3029がATA-Rをそれぞれ搭載した。ただし制御車に改造されたサ3024を除くサ3021 - 3023の3両については冷房化の段階ではATA-Rに変更されている。
  17. ^ 電動車のみ。付随車は類似のKD-3Aが装着された。
  18. ^ 3次型とほぼ同時期に製造された800系でも採用。
  19. ^ 1934年の南満洲鉄道あじあ」号用客車は例外的なケースと言える。
  20. ^ この方式は戦前の南海鉄道が試用した冷房車で確立されたものであった。
  21. ^ 当時、小形軽量の分散式冷房装置はまだ開発されたばかりで、国鉄サロ85形で試験的に取り付けられていたが、本格的な実用化の段階には至っていなかった。
  22. ^ 両運転台車のうち2253は両妻面とも、51・55は非パンタ側のみ、52・54・56はパンタ側のみにダクトを設置している。なお、片運転台車については冷風を供給する付随車の連結位置が固定されているため、前照灯のダクト化は実施されていない。
  23. ^ ただし、車内ラジオ放送システムそのものは試験的かつ短期的なものながら、戦前の南海電7系「和歌號」で実績があった。
  24. ^ ちなみに国鉄東海道本線の特急にシートラジオが取り付けられたのは1958年11月に登場したモハ20系→151系こだま」から、また車内電話が設置されたのは151系に「パーラーカー」クロ151形が登場した1960年6月からである。
  25. ^ モ2555・2257・サ3021~3023の5両[1]
  26. ^ サ3024 - 3029の6両。順にク3121 - 3126へ改造。トイレのない側の車端部に運転台を設置し、客用扉を窓1枚分移設している。これらは種車について第1 - 3次車が混在しているため、第1次車由来のク3121のみは宇治山田寄り制御車、ク3122 - 3126は上本町寄り制御車となっている。
  27. ^ モ2250形の後期形同様に、ク3120形の前面窓はHゴム支持とされたほか、原型そのままの平妻に前面貫通扉が中間車時代の引き戸のままであるという特徴があった。なお、旧サ3024→ク3121については冷房化と同時施工となっている。
  28. ^ モ2247と異なり乗務員室扉は残された[1]
  29. ^ この密着連結器は近鉄で一般的な柴田式ではなく、やや形状が異なる大阪市交通局仕様のものとなっていた。

出典

  1. ^ a b c d e 東京工業大学鉄道研究部 『新版 私鉄電車ガイドブック 近鉄』44頁
  2. ^ 『鉄道ピクトリアル』1984年10月臨時増刊号p.155
  3. ^ 諸河久・山辺誠『日本の私鉄 近鉄2』p.96
  4. ^ 『鉄道ピクトリアル』1986年5月臨時増刊号p.172
  5. ^ 鉄道ファン 1999年4月号 128頁


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