リンク11とは? わかりやすく解説

リンク 11

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 14:50 UTC 版)

リンク 11は、北大西洋条約機構(NATO)で標準化された戦術データ・リンクの規格[1]。当初はA-Linkと称されていたほか[2]、TADIL-Aとも称され、MIL規格ではMIL-STD-188-203-1A、またSTANAG規格ではSTANAG 5511として標準化されている[1][3]


注釈

  1. ^ 当時、英海軍はシリアル通信方式で36ビット長のメッセージを送受信する方式のリンクを開発しており、TIDE(Tactical International Data Exchange Committee)計画のもとで英米のデータリンク規格の共通化が志向されていたこともあって、アメリカ側の規格と競合関係にあった[5]

出典

  1. ^ a b c d e f g Friedman 1997, pp. 27–29.
  2. ^ Boslaugh 2003, pp. 282–283.
  3. ^ a b c d e f g 井上 2017, pp. 348–349.
  4. ^ a b c d e f Boslaugh 2003, pp. 177–181.
  5. ^ a b Boslaugh 2003, pp. 284–295.
  6. ^ a b Boslaugh 2003, pp. 232–234.
  7. ^ Boslaugh 2003, pp. 238–241.
  8. ^ Boslaugh 2003, pp. 258–259.
  9. ^ a b c d 多田 2002.
  10. ^ Boslaugh 2003, pp. 334–335.
  11. ^ a b Friedman 1997, pp. 38–39.
  12. ^ a b Friedman 1997, pp. 26–27.
  13. ^ 多田 2022.


「リンク 11」の続きの解説一覧

リンク 11 (TADIL-A/B)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 14:31 UTC 版)

戦術データ・リンク」の記事における「リンク 11 (TADIL-A/B)」の解説

詳細は「リンク 11」を参照 リンク 11アメリカ海軍での名称、TADIL-Aはアメリカ空軍での名称であり、本質的には同じものであるアメリカ空軍海軍NATO軍、日本航空自衛隊海上自衛隊などで使われる。これらは、西側諸国使用されている代表的な戦術データ・リンクである。また、のちに改良型のリンク 11B(TADIL-B)が開発されたほか、フランスは、Vega / TAVITAC使用するために、リンク 11をコピーしてリンク Wを開発した。 リンク 11(TADIL A)は、1950年代後半開発され比較的古いものであるため、やや複雑な接続方法採用しており、ネットワーク構成する各ステーションのうち1つ通信ネット管制ステーション (NCS: Net Control Station)となって、他のステーション (NPS: Net Picket Station)の通信管制する。すなわち、ネットワーク所属するユニット必要に応じて通信ネット管制艦(NCS)の任を果たす必要があるため、その運用にはある程度情報処理能力要求される。 リンク 11は、STANAG 1241として規格化されており、リンク 11で送受信されるメッセージM-シリーズ称され、自艦の座標送信するM.1、空中目標座標送信するM.2、水上目標座標送信するM.3、ASW目標座標送信するM.4、ESM探知座標送信するM.5、ECM目標座標送信するM.6、戦域ミサイル防衛において使用されるM.7、情報源などについて伝達するM.9、航空管制用のM.10、航空機状況伝達するM.11B、対潜哨戒機状況伝達するM.11C、敵味方識別装置情報伝達するM.11D、諜報状況伝達するM.11M、国籍情報伝達するM.13、武器交戦状況伝達するM.14、指揮統制について伝達するM.15がある。 HFUHF併用し伝送距離艦艇間で25海里艦艇航空機間は150海里ほどである。端末機器数は20程度であり、使用について護衛隊護衛隊群程度比較小規模な範囲運用される伝送速度はHF/UHF帯使用で1,364bps、UHF帯使用で2,250bpsである。ECCM性を向上したSLEW仕様では1,800bpsである。ネットワーク参加できるユニット数も、通常20程度最大でも62である。 海上自衛隊でしらね型護衛艦の「しらね」から装備始まりたちかぜ型護衛艦以降ミサイル護衛艦あさぎり型護衛艦以降汎用護衛艦、およびはやぶさ型ミサイル艇全て搭載されているほか、P-3C 哨戒機にも装備されている。航空自衛隊ではE-2C 早期警戒機E-767 早期警戒管制機装備している。

※この「リンク 11 (TADIL-A/B)」の解説は、「戦術データ・リンク」の解説の一部です。
「リンク 11 (TADIL-A/B)」を含む「戦術データ・リンク」の記事については、「戦術データ・リンク」の概要を参照ください。

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