バンドのメンバー
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「青春デンデケデケデケ」の記事における「バンドのメンバー」の解説
藤原竹良(ふじわらたけよし) 主人公。あだ名は「ちっくん」。バンドのリーダーであり、リードボーカルとサイド(リズム)ギターを担当。観音寺の高校(原作では香川県立観音寺第一高等学校)に通う男子学生。特に目立つような存在ではなくどこにでもいるような少年。高校入学時点では丸刈りだったが、ロックに目覚めてからは髪を伸ばした(原作では3年生の文化祭コンサート時に富士男から「このおカッパの」と紹介されている。映画版ではそこまで伸ばしていない)。クラスは、1年6組(静夫に初めて会った時)でその後3年10組(文化祭ライブの富士夫のメンバー紹介)となる。 音楽に関してはヴァイオリンを少し弾けるようで『ホフマンの舟歌』を弾いているシーンがある。またロックに目覚める前は、「ポップス(歌謡曲)は若い人だけが聞くもの。年を重ねても楽しめるクラシックこそが一番」という考え方だった。 異性やセックスに対しての興味はあるものの、思春期の男子にしては奥手な方であり、恋にも鈍感である。これについてはその道の権威である(と竹良が勝手に思っている)富士男から心配されている。映画版では、複数の女子生徒と取っ替え引っ替えキスするシーン(妄想)が出てくる。 本作は彼の回想記という体裁を取っており、映画版でもナレーションを務める。 合田富士男 寺の息子。バンドではサイドボーカルとベースを担当。髪型は丸刈りで、頭のつむじが中心から著しく偏った位置(原作では左、映画版では右)にあるのが特徴。社交的で会話術に長けており親しみやすい人柄ゆえに同級生から相談を受けるなど人望もあるが、話す内容や話し方が少々雑である。クラスはその後3年10組になり、竹良とは3年間同じクラス。 寺の仕事を手伝っているため檀家の大人とも顔見知り。丸刈りにしているのも寺の仕事が理由。日常的にスクーターに乗っており、原作では檀家の法事で飲酒する描写もある(法事の参列者から「お酒も強い」と言われている)。僧侶の息子であるが清廉潔白などではなく、時には友人のためにウソをつくこともある(この方法で引地めぐみに清一をあきらめさせた)。 趣味は将棋と成人誌収集(いわゆるエロ本だが、本人は「エロチックマガジン」と称している)。バンドには将棋部を退部して加入した。ちなみに家の仕事以外にも株をやっており、金には困っていないとのこと。 白井清一 魚屋の息子。バンドではリードギターを担当。またメンバーの音楽的支柱でもある。色白で黒縁眼鏡を掛けており、細身の体が特徴。元々軽音楽部に所属していたが、退部しようとした日にたまたま部室を訪れた竹良からバンド結成の誘いを受けてメンバーとなる。竹良と出会った時には既にベンチャーズの『ドライビングギター』のさわりをギターで弾ける程の技術があった。クラスは、その後3年5組となる。 バンド名である『ロッキング・ホースメン』の名付け親。洋楽ロックに目覚めたきっかけは姉の影響。本人によると音痴で歌は苦手とのこと。基本的には大人しく無口だが、意外と友情に厚い面も持っており、姉がギターを買い与えようとしたのを竹良との約束を優先してバイトして買うと言って断ったり、巧の初恋を成就させるため積極的に支援するなどしている。 岡下巧 練り物屋の息子。バンドではドラムを担当。ニキビ面。元はブラスバンド部で大太鼓を担当していた。楽器が買えるまでは、別のもの(原作では「机や、クッキーの空き缶や、段ボール箱をうまく組み合わせて」とあり、映画版では金盥や桶などを組み合わせた機材)をドラムセットに見立てて練習していた。クラスは、その後3年8組となる。 あだ名は、「明石のタコ」。由来は名前の「たくみ」を音読みにして「おかしたこう」、その響きが似ているという理由で呼ばれている(原作では、富士男が言い出したのではないかと竹良が記している)。引っ込み思案で気が弱くいつもおどおどしている。バンド加入前に竹良と富士男から呼びだされた時もカツアゲされるのではないかと勘違いした。メンバー内では一番異性に無縁と思われていたが、ハプニングで恵美子とキスしたことがきっかけで一気に恋に目覚める。 原作ではバンド加入の頃から髪を伸ばしはじめ、「一年生の終わりごろ」には「三つ編みにできるくらい」になったと記されている。この設定は映画版では踏襲されなかった。 谷口静夫 あだ名は「しーさん」。『ロッキング・ホースメン』が結成してしばらく経ってから(原作では竹良と同じクラスになった2年生の連休明けと記されている)、自ら竹良に声をかけて仲良くなりバンドメンバーと共に行動するようになった。楽器は弾けないが、得意な機械の知識と技術を活かし、竹良に手作りのアンプを作ったのを皮切りに音響や裏方のサポート役となり、バンドの名誉メンバーの称号を受けた(原作では合宿用に電気アンプを製作したことでこの称号を贈られている)。クラスは1年1組。 比較的裕福な家庭(原作では寝具店)の息子。広い自室は大きなスピーカーのついたステレオや趣味の機械など色々なもので溢れている。将来は大学の工学部を出てエンジニアになるのが夢。
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