ドッジ‐ボール【dodge ball】
ドッジボール
特徴
ボールひとつあれば、いつでも、どこでも、だれとでもできる。これがドッジボールの魅力であり最大の特長です。このスポーツが現代の子どもたちの間で人気急上昇中なのは、5分間という短い時間の中で「真剣勝負」を体験できるからではないでしょうか。基本となる動きで個々の運動能力が高まること以上に、みんな一緒になってそれぞれの力を精一杯出して戦うこと。その結果、勝利の喜びをともに分かちあえることが子どもたちにとって新鮮であり人気の理由だと思うのです。
ドッジボールのルールは、子どもたちの積極性を引き出すことを考慮して作られています。運動があまり得意でない子でも、ヒーローになる事がこのスポーツでは多々あります。大会では観客席で父母の方々が熱く応援する姿をよく目にします。ドッジボールは勝利至上主義の競技ではなく、みんなで楽しむことを前提としたスポーツマインドを持つスポーツといえます。
ルーツ
ドッジボールの発祥はイギリスと言われていますが、その原形は1900~1940年頃のアメリカにあります。当時は『デッドボール』と呼ばれ、円形のコートに攻撃組と防御組とに分かれて、攻撃組が防御組にボールを当て、「デッド」とするゲームだったようです。当時は防御組にキャッチは認められず、飛んでくるボールから身をかわすだけでした。
日本には明治42年に、可児徳氏、坪井玄道氏により『円形デッドボール』という名前で紹介されました。大正6年、東京女子高等師範学校の永井道明教授により、初めて四角いコートが紹介されました。この段階でも内野のボールキャッチは認められていませんでした。大正15年、欧米留学から帰国した東京師範学校の大谷武一教授によりドッジボール(ドッジ=DODGEとは身をかわす意味)と改名されました。また、遊戯方法もより積極的にするため内野がボールをキャッチすることを認め、キャッチした者は除外されないルールが採用されました。以後さまざまな形式のドッジボールが考案され、全国各地でローカルルールも生まれ、子どもから大人まで幅広く親しまれるようになりました。現在、日本国内のドッジボール愛好者数はおよそ6万人(日本ドッジボール協会登録チーム数より推定)で、中国、韓国、台湾との海外交流もさかんに行なわれています。
コート
ルール(抜粋)
1. | 1チームは12名以上20名以内です | |
2. | 試合は12名対12名で行ないます | |
3. | 元外野(もとがいや)は1名以上11名以下でチームで自由に選べます | |
4. | 元外野も相手の内野の選手をアウトにしなければ自分の内野に戻れません。 ただし、作戦上戻らないでプレーを続けることもできます | |
5. | 試合はジャンプボールで始まります。ジャンパーへの内野からの第1投の攻撃は禁止です | |
6. | 相手のノーバウンドのボールを捕れなかったり、当てられた場合にアウトになります | |
7. | 顔や頭にボールが当たった場合はセーフです | |
8. | 試合中、コート(内外野)の外にボールが出たとき、ボールデットとなります | |
9. | ボールデットになったとき、そのボールは ・ 最後にさわったのが内野選手の場合、相手の内野ボールになります ・ 最後にさわったのが外野選手の場合、自分の外野ボールになります(ワンタッチ) | |
10. | ワンタッチなどで外野の外でボールを取りプレーを再開するときは、一度外野の中に入りボールを頭の上にあげ、主審の笛でプレーを再開します | |
11. | パスは連続4回まで。5回目には攻撃しなければなりません | |
12. | ボ-ルを取ってから、5秒以内にパスかアタックをしなければなりません |
備考
・日本ドッジボール協会の設立理念
ドッジボールは、古くから親しまれてきた遊びです。そのドッジボールを魅力あふれるスポーツとして、全国の子どもたちが統一ルールで交流できるようにしたいという関係者の熱い思いがあって1991年に日本ドッジボール協会は設立されました。
設立理念には
1. 国民の体力向上及び健全な身体と精神の育成
2. 全国統一ルールの設定による地域交流
3. 正式なスポーツとして振興し、大会の充実によるドッジボールの普及
4. ドッジボールを通じての幅広い国際交流
などを掲げ、この理念のもと日本レクリエーション協会に加盟。競技として、またレクリエーションとしてのドッジボール大会を実施しています。
統一ルールは「自主性=自分で考え積極的に行動する」「自己責任=自分の行為に最後まで責任をもつ」「向上心=常に前向きな姿勢」を柱にしています。次世代を担う子どもたちは、このことを意識してドッジボールに関わってほしいと願っています。
・日本ドッジボール協会の活動内容
設立以来子どもたちの身体と精神の調和とその発達を願い、ルール統一による普及活動と各種大会の充実、さらにスポーツとしてのドッジボールの振興を目指しています。各都道府県に下部組織を設け、ドッジボールの楽しさを理解していただく努力をしています。現在、夏、春に全国大会(小学校3~6年生を対象)を開催する一方で、企業内の大会や地域の大会にも積極的に協力し、統一ルールの普及を図り、多くの人が気軽に参加できる生涯スポーツの一翼としての普及・育成に努めています。
ドッジボール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/06 08:45 UTC 版)
ドッジボール(dodgeball)は、子供の顔くらいの大きさのボール(多くはバレーボールなど)を使い、相手の頭部以外の身体にボールを当てるスポーツまたはゲーム。多くは2つのチームに分かれて大人数で行う。漢字では避球と表記する。主に小学校などで多く行われている。日本ドッジボール協会(JDBA)が設立されるまでは、スポーツというよりも、遊びの一つとして存在していた。そのため、様々なルールが各地の子供たち独特の感覚で決められ、近所の小学校であっても微妙な違いがあるなどした。
- 1 ドッジボールとは
- 2 ドッジボールの概要
ドッジボール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/13 04:47 UTC 版)
「しゅごキャラ! あむのにじいろキャラチェンジ」の記事における「ドッジボール」の解説
3列のレーン上を行き来する「×きゃら」が記された的を目掛けてボールを投げ、一定時間以内の合計得点を競うゲーム。
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ドッジボール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/12 00:22 UTC 版)
ドッジボールを扱ったもの。 がんばれ!ドッジファイターズ(村上としや・斉藤むねお) ドドドドドッジ!(勝見直人) はずんでキャッチ(富所和子) 炎の闘球児 ドッジ弾平(こしたてつひろ)ドッジファイター一撃!
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ドッジボール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/17 01:56 UTC 版)
「MARIO SPORTS MIX」の記事における「ドッジボール」の解説
体力制となっており、当てられる毎に減っていく体力が0になるとアウトとなる。外野固定キャラクターとして赤ヨッシー及び青ヨッシーがチームに入る。スペシャルアタックやボムへいを除き、一度に複数の人がボールに当たった場合は最後に当たった人だけが当たったものとみなされる。コインをとると、ボールの威力がアップする。
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ドッジボール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/11 00:31 UTC 版)
「DECA SPORTA」の記事における「ドッジボール」の解説
1-2人で、ヌンチャク必須。デカスポルタ特別ルールとして5対5(内野4人・外野1人)で戦うドッジボール。相手の内野選手を全員アウトにし、すべて外野に移動させることで1セット獲得となる。 試合はジャンプボールで開始される。ボールの回りに表示される2つのリングが重なった瞬間に正確にWiiリモコンを振ることで自分側のボールとなる。 移動はコントロールスティックで行う。ボールを持っているときはWiiリモコンを振るとボールを投げ(振る速さでボールの速さが決まる)、Aボタン(B、Zボタンも可)でパスを行う。 ボールを持っていないときはWiiリモコンを振ってよけるか、B、Zボタン両方を同時に押してキャッチすることができる。キャッチのタイミングが良いと「スーパーキャッチ」となり、その後キャッチの難しい「パワーボール」を投げることが可能。ちなみに、「パワーボール」はスーパーキャッチできない。 「オープンマッチ」では、「セット(1・3・5)」や「サドンデス(あり・なし)」を設定でき、「サドンデス」をありにすると引き分け(時間切れで内野が同数)の時に延長戦(先にボールを当てた方が勝ち)に突入する。また「チャレンジ」では、飛んでくるボールを正方形のコート内で避け、一度当たるまでに何秒経過したかを競う(キャッチすることはできない)。
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ドッジボール
ドッジ-ボールと同じ種類の言葉
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