ディバイン・クルセイダーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/09/20 07:25 UTC 版)
ディバイン・クルセイダーズ(英語: Divine Crusaders[1])とは、『スーパーロボット大戦シリーズ』に登場する架空の組織である。略称はDC。本項では上部組織であるEOT特別審議会、前身となったEOTI機関、および再結成されたノイエDCについても解説する。
- 1 ディバイン・クルセイダーズとは
- 2 ディバイン・クルセイダーズの概要
- 3 出典
ディバイン・クルセイダーズ
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「ディバイン・クルセイダーズ」の記事における「ディバイン・クルセイダーズ」の解説
DC戦争シリーズ 様々な観測データから異星人の地球侵略を予見し建造したヴァルシオンだけでは力不足と感じたビアン博士によって、ヴァルシオンを旗印にサイド3の軍隊(DC戦争シリーズの世界にジオン公国は存在しない)やDr.ヘル軍団、ミケーネ帝国など各地で暗躍していた武装勢力を吸収併合して結成した軍事結社。 その目的は全世界をDCの名の下に武力で統一し、いずれ来るであろう地球侵略を目論む異星人を撃退することである。後に「人類を鍛えるために自ら悪を演じたのではないか」とホワイトベース隊の面々が語っている。『第2次G』ではDCのみならず裏ではジン・ジャハナムを名乗り、対抗勢力としてのリガ・ミリティアも結成し、勝利した方が地球圏を守護すればよいと考えていた。 ビアンの死後DCは崩壊したが『第3次』でザビ家、『第4次/S』ではメガノイド、『F/完結編』ではハマーン・カーンによって復活する。しかしビアンの目指した理念はなく、勝利のためには倒すべき敵であるはずの異星人(『第3次』では異星人、『第4次/S』ではゲストやバーム星人)と手を結び、地球連邦政府打倒のために(『第4次/S』では全人類のメガノイド化のために)戦う反地球連邦勢力の傀儡となっていた。 『第3次』では、途中から「あくまで異星人を叩く」と主張するギレン・ザビ、ドズル・ザビ派と、「異星人と同盟を結び地球連邦を倒す」と主張するキシリア・ザビ派の内輪揉めになっており、異星人と戦う意志のある人物も少なからず存在していた。ただし異星人撃退と地球連邦との戦闘、どちらを優先させるかについては人物によって思想に違いがあり、一枚岩とは言えなかった。前者優先の例としてアナベル・ガトーは「DCは異星人と戦ってこそ大義がある」という信念を掲げ、ロンド・ベルに対し独自の判断で一時休戦を申し入れることで異星人との戦闘に専念したり、秘密裏に異星人と同盟を結ぼうと暗躍したバスク・オムに反逆したり(一方バスク側も、ガトーの主義主張を知ると計画の邪魔となると判断し始末しようとしていた)、ルートによってはDCを離反しロンド・ベルに合流してザビ家と戦っている。 『第4次/S』『F/完結編』では地球連邦政府を倒すためDC残党として戦い続ける者、ティターンズに参加し、『EX』のラ・ギアス事件で主要戦力が行方不明になっていたロンド・ベル隊に変わり、DC残党狩りなどの治安維持活動を行う者、ノイエDC(後述)に入り地球連邦を敵としつつ、あくまで異星人と戦う意志のある者に分かれた。しかし思惑通りの組織に入った者ばかりではないようで、DC残党として生き残ったザビーネ・シャルは、ビアンの思想を無視する現在のDCの姿勢を嘆いていた。 αシリーズ EOT研究機関として登場。本シリーズではマクロスを物的証拠としてビアンの訴えが地球連邦政府に聞き入れられたことから正当な研究機関となっている。新西暦183年1月、新中州重工やストンウェル社ら軍事企業の資金援助により設立され、連邦政府も地球脱出計画への協力と引き換えに設立を承認した。弓教授、早乙女博士、南原博士、四ッ谷博士、剛光代、葉月博士らロボット研究の第一人者を招いて会合の場を設け、それ以降の各研究所におけるスーパーロボットの開発支援を行っている。 本部は南アタリア島。同島にはマクロスとEOTの防衛のため実働戦力としてSDFが並立して存在する。またSRX計画の関連として東京湾海上都市にDC日本支部が設置された。総裁であるビアン博士が木星で行方不明になった後は副総裁のシュウ・シラカワが総裁代理になって活動していたが、『α外伝』でのシュウの裏切りで崩壊した。 『第2次α』で参戦した『勇者王ガオガイガー』のGGGの代役であったとのこと(プロデューサの寺田は『α』の時点でガオガイガーを参戦させる予定だったと語っている)。『α』でDC日本支部が東京湾海上都市に置かれているのもGアイランドシティの名残である。『第2次α』ではGアイランドシティはDC日本支部を基にして建設されることとなる。 OGシリーズ メテオ3を物的証拠としてビアン博士の訴えは聞き入れられていたが、EOTの解析が進み異星人の技術力の高さが判明すると、地球連邦政府のEOT審議会は自分たちの保身のため、秘密裡に異星人に全面降伏し地球を売り渡そうとしていた。そのため、軍需企業の後援をもとに独自にアーマードモジュールを開発し、南極会談を襲撃して異星人との交渉を決裂させ、新西暦186年11月3日、地球連邦政府に宣戦布告する。当初は連邦軍を劣勢に追い込むが、ハガネ隊に本拠地アイドネウス島へ乗り込まれビアンは戦死する。その目的は自らが敵となることで異星人に対抗しうる戦力を発掘し育て上げること、それが叶わない場合は連邦政府を打倒し軍事政権を打ち立てることにあった。 ビアンが総帥であった当初は襲撃対象を連邦軍に関連する施設に限定し、市街地に対しては攻撃を控えていた。ビアンの死後は副総帥のアードラー・コッホが世界征服のために指揮を執るが、当初の目的は失われ彼や一部の取り巻きたちの欲望で動く私兵集団と化していた。ビアンはアードラーがDCの理念を忘れ私欲に走ることを予見しており、彼の遺志を継いだゼンガー・ゾンボルトやエルザム・V・ブランシュタインに導かれたハガネ・ヒリュウ隊によってアードラーが打倒され完全に崩壊する。
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