ティンパニの印象的な作品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 04:48 UTC 版)
「ティンパニ」の記事における「ティンパニの印象的な作品」の解説
ラモー:英雄牧歌劇「ザイス」(序曲の冒頭に長いソロがある) J.S.バッハクリスマス・オラトリオ(ティンパニソロから開始し、トランペットを伴う典型的なバロック時代の用法になる) カンタータ 第214番「太鼓よ轟け、喇叭よ響け」(上記の原曲) ヘンデル:王宮の花火の音楽 モーツァルト:交響曲第36番「リンツ」(緩徐楽章にティンパニを用いた初期の例として知られる) ハイドン:交響曲第103番「太鼓連打」 ベートーヴェン交響曲第4番(第2楽章終盤でのピアニッシモとフォルテッシモの対比。例示:ベルリオーズ/リヒャルト・シュトラウス「管弦楽法」の記述より) 交響曲第5番(第4楽章への橋渡しでピアニッシモからクレッシェンドするトニックペダル。例示引用元同上) 交響曲第6番(第4楽章「雷雨、嵐」より。ティンパニ連打と管楽器及びヴァイオリンの走句により激しい風雨や稲妻の閃光を暗示する) 交響曲第7番(リズムの強調) 交響曲第8番(F2とF3のオクターブ調律を初めて用いた) 交響曲第9番より第2楽章(同様のF2-F3オクターブだが、ニ短調における3度の音程を重複させた画期的な用法) ヴァイオリン協奏曲(ティンパニを使ったカデンツァもある) ベルリオーズレクイエム(「奇しきラッパ」「涙の日」にて10人16個のティンパニが同時に用いられる) 幻想交響曲(第3楽章では雷鳴の効果音として、奏者4人で演奏される。第4・5楽章では奏者2人で2組のティンパニを用いる) グリンカ歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲(全編にわたって活躍し、特に他パートに応答するように独立して打ち鳴らされる箇所が多い) ワーグナー:ジークフリート(第2幕の冒頭から増四度のティンパニがファフナーのライトモティーフを演奏。ほかに運命のライトモティーフとともに聞こえるティンパニも印象的) ブラームス交響曲第1番(第1楽章冒頭部分の連打) ドイツ・レクイエム(第2曲・第3曲・第6曲) グスタフ・マーラー 交響曲第2番「復活」、交響曲第5番、交響曲第9番 リヒャルト・シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはこう語った」(冒頭の連打。映画「2001年宇宙の旅」で使用され著名になった)、「家庭交響曲」、「アルプス交響曲」、バレエ「ヨゼフ伝説」、オペラ「アラベラ」、「口のない女」。 ニールセン交響曲第4番(第4楽章で2群のティンパニによる長大なソロがある) 交響曲第5番 ホルスト:惑星(「火星」のオスティナートで活躍するほか、「木星」ではメロディラインの一部を担当、「天王星」では冒頭など要所でソロがある) シベリウス:交響詩「タピオラ」(2音の和音の組み替えによる連打。例示:伊福部昭「管絃楽法」)、交響曲第2番、交響曲第5番 ストラヴィンスキー:春の祭典(全曲にわたる変拍子の強調、ピッコロ・ティンパニを用いた超高音域B3の使用(第1部第3曲「誘拐」)、2人の奏者が入り乱れる終結部(第2部第6曲「生け贄の踊り」)など。 エドガー・ヴァレーズ 「アメリック」、「アルカナ」(低いC音まで要求される) ショスタコーヴィチ:交響曲第5番(第4楽章冒頭金管楽器による主題伴奏の連打、終結部のソロ連打など)。交響曲第11番「1905年」(第1楽章の冒頭直後にある種動機となる旋律があり、第2楽章まで形を変えて何度も出てくる。それ以外にも、第2楽章以降全曲を通して、エネルギッシュでソロ的な個所がふんだんにある) オルフ:カルミナ・ブラーナ(冒頭とフィナーレ) ヒンデミット:ウェーバーの主題による交響的変容(第2楽章の後半でティンパニが旋律楽器として大活躍する) 小山清茂:管弦楽のための木挽歌(終曲に5台のティンパニを使用した10小節のソロ。吹奏楽版も同様)
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