コルト社製とは? わかりやすく解説

コルト社製

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 00:56 UTC 版)

M1911」の記事における「コルト社製」の解説

シビリアンモデル民間販売型) コルト社の民間販売モデルは、基本的にガバメントモデル、コマンダーモデル、ナショナルマッチモデルの3種類である。 ガバメントモデルは、基本的に軍用モデルと同仕様。 コマンダーモデルは、銃身およびスライド4.3インチ短縮し、ダストカバーおよびグリップセーフティの先端部も短くされている。撃鉄角型からリング型改められ携帯の際に衣服引っかからないよう工夫された。 ナショナルマッチモデルは標的射撃競技仕様で、特に精度の高い銃身組み込まれ、他の部品組み立て精度が高い。第二次世界大戦前モデル外見的に刻印以外はガバメントモデルと同一仕様であったが、戦後モデルになると、コルト純正可動照準器であるアクロサイトが装着された。 コルトMk.IV SERIES 70/SERIES 80 純正民間用M1911で、現行モデルMk.IVマーク4シリーズ80型である。戦後には安全対策などを目的数回モデルチェンジが行われており、1970年-1983年まではMk.IVマーク4シリーズ701983年からはMk.IVマーク4シリーズ80護身用競技用それぞれのモデル販売されている。 Mk.IVマーク4シリーズ80には、当時主流となっていた「オートマチックファイアリングピンブロック」(AFPB)と呼ばれるインターナルセーフティが新機軸として組み込まれ、マニュアルセーフティ、グリップセーフティに加えて3重の安全装置有することになった。これは、トリガーリリースに伴い作動する方式であるため、以前の型と比較してトリガーにかかるテンション大きくなり、繊細な操作要求される保守派競技射手からは不評買ったこのため競技銃に改修されるベースガンとして、中古となったシリーズ70人気上昇してプレミア価格がつく事態起きた。そのため、一部社外品M1911クローンでは、AFPB解除トリガーではなく、グリップセーフティと連動させている。 また、改良によって大型化したフロントサイトであるが、コルト製のものはステーキ・オンと呼ばれる取り付け方法スライド穴を開けて差込みかしめる)が以前変わっていないため、射撃時の反動衝撃吹き飛び紛失する現象がしばしば生じる(もちろん、社外品や別メーカー品では取り付け方法変更して対策している物が多い)。装弾数は8発に増えている。 なお、現在でも復刻版SERIES 70がM1991A1などと並行して販売されている。 コルト ゴールドカップナショナルマッチ 戦前からある射撃競技仕様のナショナルマッチモデルがSERIES 70以降、ゴールドカップモデルとなった主な外見上の仕様は、リブ付のスライドカバーにイライアスン可動リアサイトとパートリッジ型のフロントサイト装着され、引き代が調整できるワイドサイズトリガーストレート型のメインスプリングハウジングが標準装備グリップ前面には7本のグルーブ滑り止めの溝)が彫り込まれている。内部機構としては、高い精度銃身組み込まれ各部品の組合せ精度熟練工の手により、高精度組み上げられている。また、トリガーシアの間にディプレッサーが組み込まれ標的射撃向いたトリガープルを持つ。コルト・パイソン並んでコルト最高級モデルである。 これは、映画『コブラ』シルヴェスター・スタローン演じるコブレッティ刑事が、白いグリップコブラ紋章入れてカスタムしていた銃でもある。 コルトM1991A1 名称からも分かる通りコルト社が1991年発売したモデルで、黒いプラスチックグリップが標準装備されている。フロントサイトリアサイト変更されハンマー撃鉄)がスパーハンマーとなり、そして、ファイアリングピンロックセーフティが搭載され暴発危険性極めて少なくなった。トリガーハウジングプラスチック製変更されている。ラインナップには3.5インチ銃身(オフィサーズモデル)や4.25インチ銃身(コマンダーモデル)のコンパクトモデル存在している。コルトM1991A1コンパクト コルトM1991A1短縮型銃身長さ3.5インチ装弾数は6+1。 現在、3.5インチ銃身のオフィサーズ系モデル廃盤となっている。 コルト コンバットコマンダー 1971年護身用として発表されM1911短縮型4.3インチ銃身)である。原型となったコマンダーモデル(1949年登場)ではアルミ合金使われていたが、耐久性に難があり、スチール材に変更された。「コマンダー」とは指揮官のことで、その名称からも分かる通り元々は高級将校向けに設計された。コルト オフィサーズ/ディフェンダー コンバットコマンダーを更に短縮したモデルで、最初に発売されたのは3.5インチ銃身を持つ「オフィサーズ」である。1996年から銃身長さが更に0.5インチ縮められ3インチとなったディフェンダー」が発売された。 現在はディフェンダー並行して「ニューエージェント」という3インチ銃身モデルラインナップされている。 デトニクス社が「コンバットマスター」というそっくりなモデル製造しており、日本ではこれが「コルト・デトニクス」と間違って呼ばれることがあるM15ジェネラル・オフィサーズ 1972年アメリカ軍将官モデルとして制式採用されたモデルスライドは「オフィサーズ」の3.5インチ銃身フレームフルサイズ。 コルト・ダブルイーグル 1991年登場したM1911のダブルアクションモデル。 シングルアクション既存フレーム流用し無理矢理ダブルアクションメカニズムを組み込んだ感があり、機構一部をグリップパネルで固定するなど不完全さが残るモデル。「ダブルイーグルオフィサーズ」という短縮型発売された。しかし、FN ブローニング・ハイパワーのダブルアクションモデルである「ハイパワーDA」と同様、商業的に成功しなかった。 コルト・ソーコム・プロト(コルトM1911A2) アメリカ特殊作戦軍SOCOMソーコム)の依頼受けて作られ試作銃。 コルト・ダブルイーグルをベースに、ロータリーロックバレル、装弾12発に延長されたマガジンハウジング(グリップ)、左右両側についたマニュアルセーフティ、レーザーサイトなどが装着可能な着脱式のダストカバーマウント、ワンタッチ着脱ナイツ社製消音器特徴ヘッケラー&コッホ社が開発したMARK 23競合して敗れた。 コルト・デルタエリート 1987年新口径として10mmオート口径の本モデル発売されたが、マグナム弾並み高圧弾薬であったために強度の低いM1911フレームが耐えられずに破損事故が相次ぎ短期間製造中止となった現在の情報ではコルト社は本銃の再生産決定しており、幾つかの仕様変更加えているものの、基本的な形態変化させていないようである。 ラバーグリップ標準装備しデルタマークのメダリオン付属しており、他の.45口径との差別化図ったハンマーもリングハンマーに変わるなど時代合わせた仕様になっていた。「デルタエリート」と称するが、米陸軍デルタフォースイメージしただけの名称に過ぎず無関係である。 コルト380ガバメント .380ACP弾使用する。「.380オート」と呼ばれることもあるが、コルト.32オートコルト.25オートとは全く別の銃で、M1911のスケールダウンモデルである。 M1911現行モデルにも.38口径存在するが、.380ACPとは異なる.38スーパー使いフルサイズフレームを使う別モデルである。 M1911同系統でありながら小型軽量携行性が高いためにアメリカでは護身用として人気があり、短銃身と装弾数を減らして更にサイズ小型化した「マスタングモデルコンシール秘匿キャリー向けというジャンル先駆けとなったストレートブローバックでも問題なく撃て.380ACP使用しながらショートリコイル機構を持つため、リコイルスプリング弱く手動でのスライド後退がしやすく)なっている。 現在は唯一「.380マスタング ポケットライト」という「マスタングモデルの改良型が販売されているのが確認できる。 M45A1 CQBP 下記のM45 MEUSOC)の後継としてアメリカ海兵隊アメリカ海兵隊特殊作戦コマンド(MARSOC、マーソック)の要求製造されモデル コルトレールガンベースとしてフレームには新たにM1913 ピカティニー・レール搭載しており、光学機器フラッシュライト)の搭載が可能。グリップG10素材でできており、照準器はトリジコン製のノバック3ドットナイトサイトである。海兵隊向き拳銃であるが、民間にもM1070 CQBPとして販売されている。

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