ガブリエル
「ガブリエル」とは、主にキリスト教において「聖母マリアへ受胎を告げた天使(画題「受胎告知」に登場する天使)」として一般に知られる大天使(アークエンジェル)の名である。
大天使ガブリエルは、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教のいずれにおいても「神意の伝達者」という重要な役割を持つ天使と位置づけられている。
「ガブリエル」はどんな天使か
「ガブリエル」は、大天使ガブリエルは、「旧約聖書」「新約聖書」および「コーラン(クルアーン)」に登場する。そして、ユダヤ教、キリスト教・イスラム教いずれにおいても重要な存在として扱われる。「旧約聖書」では、預言者ダニエルに啓示を告げる天使として登場する。
「新約聖書」では、祭司ザカリアに洗礼者ヨハネの誕生を告げ、聖母マリアにイエスの受胎を告げる天使として登場する。
イスラム教では「ガブリエル」はアラビア語名で「ジブリール」と呼ばれるが、このジブリールは天啓(神の啓示)を預言者ムハンマドに伝えた者とされ、イスラム教の聖典コーランの成立に直接関与した天使と位置づけられている。
ガブリエルの天使としての位階(ヒエラルキー)
6世紀頃の書物とされる「天上位階論」では、天使の位階は計9つの階級に分けられている。このうちガブリエルを含む「大天使」は下から2番目の位階と位置づけられている。ちなみに最下位が「天使」である。聖典に個々の名が登場する天使の数はそう多くない。その中でも「天使長ミカエル」と「神意の伝達者ガブリエル」は、大天使の筆頭であり、「二大天使」と称される。
二大天使に、同じく聖典(旧約聖書)に登場する大天使「ラファエル」を加えて、これを「三大天使」という。
三大天使に、聖書外典に登場する「ウリエル」を加えて、これを「四大天使」という。ただしウリエルは正典には登場しない。そのためウリエルの位置づけは宗派による違いが大きい。
四大天使にさらに3名の天使を加えた「七大天使」という区分もある。ここに加わる天使3名は、根拠となる教典や教派によって異なる。
アニメ「モンスターストライク」では「四大天使」に「堕天使ルシファー」を加えた「五大天使」という括りが設けられている。同コンテンツにおける五大天使はいずれも6枚(3対)の翼を持ち、すなわち「熾天使」としてデザインされている。
「ガブリエル」の語源・由来
「ガブリエル(Gabriel)」の語源は、ヘブライ語で「神の人」という意味の言葉とされる。大天使ガブリエルの名は、西欧の幅広い文化圏において人名(たとえばクリスチャンネーム)の由来になっている。愛称として「ガブ」「ガビー」「ギャビー」などと呼ばれたりもする。
「ガブリエル(花の名前)」とは
「ガブリエル」は、バラの名前としても有名である。岐阜県にあるバラ園では、ヘブンシリーズというバラが作られている。旧約聖書「創世記」をテーマにした叙事詩である「失楽園」に登場する、天使の名前を取り入れたシリーズである。ガブリエルもそのシリーズの内のひとつである。全体的に花弁が白く、中央が淡い紫になっているという特徴を持つ。また、強い香りを放つのも特徴である。ガブリエル【Gabriel】
ガブリエル 【Gabriel】
ガブリエル
ガブリエル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/14 06:53 UTC 版)
ガブリエル(ヘブライ語: גַברִיאֵל (Gaḇrīʾēl)、古代ギリシア語: Γαβριήλ (Gabriḗl)、アラビア語: جِبرِيل (Jibrīl)、英語: Gabriel [ˈɡeɪbɹiəl])は、旧約聖書『ダニエル書』にその名があらわれる天使。ユダヤ教からキリスト教、イスラム教へと引き継がれ、キリスト教ではミカエル、ラファエルと共に三大天使の一人であると考えられている(ユダヤ教ではウリエルを入れて四大天使)。西方キリスト教美術の主題の一つ「受胎告知」などの西洋美術において、彼は優美な青年で描かれる。時には威厳のある表情で描かれることもある[2][3]。
- ^ http://www.catholic.org/saints/saint.php?saint_id=279
- ^ *矢代幸雄『受胎告知』新潮社(1973)
- ^ *ローラ・ウォード/ウィル・スティーズ(著)小林純子(訳)『天使の姿―絵画・彫刻で知る天使の物語』新紀元社(2005年)
- ^ The Dogmatic Tradition of the Orthodox Church; Greek Orthodox Archdiocese of America
- ^ GABRIEL - JewishEncyclopedia.com
- ^ ダニエル書(口語訳)#8:16
- ^ ダニエル書(口語訳)#9:21
- ^ グスタフ・デイヴィッドスン 『天使辞典』 創元社
- ^ 天使の世界~古代の神々からユダヤ・キリスト教の天使へ~ 京都産業大学文化学部国際文化学科
- ^ ルカによる福音書(口語訳)#1:19
- ^ ルカによる福音書(口語訳)#1:26
- ^ アラビア語ラテン翻字: Jibrīl
- ^ *ジョン・ミルトン(著)平井正穂(訳)『失楽園』筑摩書房(1979)
- ^ 真野隆也 『悠久なる魔術』 新紀元社
ガブリエル(声:みる)
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「Xross Scramble」の記事における「ガブリエル(声:みる)」の解説
アヴァターの魔法科学によって作られたメイド型ロボット。王都の地下道で進入してくるゾンビを撃退しながら掃除をしている。よく、首がもげるらしく大河が初めて出会ったときもナナシの同族と勘違いした。
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ガブリエル (Biff)
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「どうぶつの森 ホヒンダ村だより」の記事における「ガブリエル (Biff)」の解説
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ガブリエル(Gabriel)
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「百年の孤独」の記事における「ガブリエル(Gabriel)」の解説
アウレリャノ・バビロニアの四人の友人の一人。ヘリネルド・マルケス大佐の曾孫。フランスの雑誌の懸賞に当選し、パリへ旅立つ。作者自身がモデルであるといわれている。
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ガブリエル(Gabriel)
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「Red Raven」の記事における「ガブリエル(Gabriel)」の解説
ウォルターの監視烏。頭部の羽が長く目が隠れている。他の烏に比べて小型で人を恐れるためいつも遠くで監視している。
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ガブリエル (Gabriel) (S5)
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「LUCIFER/ルシファー」の記事における「ガブリエル (Gabriel) (S5)」の解説
メッセージ(ゴシップ)の天使。地獄耳でルシファーが呼ぶと飛んでくる。どの宇宙へもメッセージを届ける能力を持つ。ケンタウルスを怖がっている。
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「ガブリエル」の例文・使い方・用例・文例
- ガブリエルは熱いスープとシェリー酒を少し飲んだだけだった。
- キリストの顕現の天使ガブリエルによる処女マリアへの告示
- 天使ガブリエルによる聖母マリアへの顕現の発表を祝っている祝祭
- 前半26分,アントラーズのミッドフィルダー,フェリペ・ガブリエル選手は,アントラーズの主将である小(お)笠(がさ)原(わら)満(みつ)男(お)選手のコーナーキックからヘディングで先制ゴールを決めた。
- ケリーさんの妻で下院議員のガブリエル・ギフォーズさんはフロリダ州にあるケネディ宇宙センターで夫を見送った。
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