ルシファー【Lucifer】
読み方:るしふぁー
ルシファー
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ルシファー(Lucifer、ルキフェル、ルシフェルとも)は、明けの明星を指すラテン語であり、「光を掲げる者」という意味をもつ悪魔・堕天使の名である。キリスト教、特に西方教会(カトリック教会やプロテスタント)において、堕天使の長であるサタンの別名であり[1]、魔王サタンの堕落前の天使としての呼称である[2]。
- ^ リュシフェル。
- ^ ただし中世の民衆レベルでは、ルシファーとサタンの人格の同一性については必ずしも首尾一貫していたわけではなかった。例えばジェフリー・バートン・ラッセルの指摘するところでは、中世の民話や文学ではサタンがルシファーの配下とされる場合もあった(ラッセル『悪魔の系譜』183頁)。
- ^ キリスト教神学の説明するところでは、天使が罪を犯すのはその自由意志に起因する。なぜ全能の神が、罪を犯す可能性のある自由意志をもつ存在を創造したのか、という問題は神義論の射程でもある(J・ゴンサレス 『キリスト教神学基本用語集』 鈴木浩訳、2010年、135頁)。
- ^ 新共同訳聖書ではティルス、新改訳聖書ではツロ。
- ^ レスリー・ミラーは『天使のすべて』で、聖書は天使を星として表現していると指摘する(グラハム『天使』「ルシファーと天使の反逆」82頁)。
- ^ 七十人訳聖書、およびギリシア教父であるオリゲネスは、明けの明星を指すギリシア語のヘオースポロス ἑωσφόρος を用いている。
- ^ 寿岳文章訳『神曲』での表記。教会ラテン語では ci は「チ」と読む(田淵文男監修、江澤増雄著 『教会ラテン語・事始め』 サンパウロ、2004年、99頁)。
- ^ 『いちばん詳しい「堕天使」がわかる事典』(SBクリエイティブ、2014年、36頁)の中で、著者の森瀬繚は「ルシファーとミカエルが双子だとする説には由緒ある典拠は見当たらず、20世紀以降のフィクション作品から広まった話ではないか」と述べている。
- ^ 『岩波 キリスト教辞典』1202頁
- ^ フェルナン・コント 『ヴィジュアル版 ラルース 世界の神々 神話百科』 蔵持不三也訳、554頁。
- ^ エンデルレ書店『現代カトリック事典』9頁
- ^ Herbermann, Charles, ed. (1913). Catholic Encyclopedia. New York: Robert Appleton Company. .
- ^ 南條『「悪魔学」入門』46-48頁
- ^ ラッセル『ルシファー 中世の悪魔』52-53、61頁
- ^ 稲垣『天使論序説』139、141頁
- ^ ラッセル『ルシファー 中世の悪魔』103-104頁
- ^ アウグスティヌス『神の国』第十一巻第15章
- ^ グラハム『天使』83-84頁
- ^ グラハム『天使』81頁
- ^ a b ロイドジョンズ『キリスト者の戦い』
- ^ 稲垣『天使論序説』
- ^ シーセン『組織神学』334頁
- ^ グラハム『天使』
- ^ シーセン『組織神学』
- ^ シーセン『組織神学』333頁
- ^ なあぷる社『週刊聖書』319頁
- ^ 日本聖書協会『イザヤ書(口語訳)』。ウィキソースより閲覧。
- ^ a b c リンク『悪魔』39頁
- ^ 日本聖書協会『ペテロの第二の手紙(口語訳)』。ウィキソースより閲覧。
- ^ Percy Bysshe Shelley (英語), A Defence of Poetry, ウィキソースより閲覧。
- ^ 南條 『「悪魔学」入門』78頁
- ^ リンク『悪魔』38-42頁
- ^ リンク『悪魔』33頁
- ^ Percy Bysshe Shelley. “Essay on the Devil and Devils” (英語). Ralph Dumain/THE AUTODIDACT PROJECT. 2011年9月2日閲覧。
- ^ リンク『悪魔』46頁
- ^ 日本聖書協会『ルカによる福音書(口語訳)』。ウィキソースより閲覧。
- ^ ラッセル『悪魔の系譜』63、77頁
- ^ ルドルフ・シュタイナー『神秘学概論』高橋巖訳、筑摩書房〈ちくま学芸文庫〉、1998年。ISBN 4-480-08395-2。
- ^ リン・ピクネット『光の天使ルシファーの秘密 隠された神のシナリオ』関口篤訳、青土社、2006年、352頁。ISBN 4-7917-6296-7。
- ^ 鏡リュウジ『ウイッチクラフト(魔女術)』柏書房、1992年。ISBN 4-7601-0725-8。
ルシファー(Lucifer)
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「魔導物語」の記事における「ルシファー(Lucifer)」の解説
角川シリーズ全巻に登場。アルルとルルーの担任を務めた、魔導学校の教師で、無印2巻以降はアルルの師匠を務めている。常にフードで素顔を隠している。サタンの双子の弟であり、魔力が強く、理知的で戦術にも長けている魔族。一人称は私(わたし)。事態を面白い方向に進ませることが好き。かつて時の女神と恋に落ちたことで、ツノを剥ぎ取られた。温厚かつ料理上手で博学でもあり、サタン以上に食えない。名前は英語で「堕天使の長」を意味する。
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ルシファー(LUCIFER)
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「ネクロスの要塞」の記事における「ルシファー(LUCIFER)」の解説
ネクラーガ配下の悪魔五人衆の頭領。人間を創造した堕天使。四天獣のワイバーンに乗るための「鞍」を持つ。彼に敗北すると大幅に経験値を減らされる「衰」を受けることになる。4弾LEVEL11の強敵。
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ルシファー(審判)
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アメノサギリとの戦いの大詰めにヒランヤスプレッドによって登場。進化した仲間達のペルソナから援護を受け、アメノサギリを倒した。
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ルシファー(Lucifer)
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「シンデレラ (1950年の映画)」の記事における「ルシファー(Lucifer)」の解説
継母が飼っている猫。お風呂が大嫌い。飼い主に似て意地悪な性格で、何かとシンデレラたちの邪魔をし、特にガスを執拗に追いかけ回している。その一方でブルーノが大の苦手で、シンデレラを助けようとするジャックたちに立ちはだかるも、シンデレラの機転により屋敷に乱入してきたブルーノから逃げ惑い、塔のてっぺんから地面に落下していった。
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「ルシファー」の例文・使い方・用例・文例
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