GLM (企業)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/06 14:02 UTC 版)
本社 | |
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒612-8418 京都府京都市伏見区竹田向代町74-3 北緯34度58分1.5秒 東経135度45分22.2秒 / 北緯34.967083度 東経135.756167度座標: 北緯34度58分1.5秒 東経135度45分22.2秒 / 北緯34.967083度 東経135.756167度 |
設立 | 2010年4月 |
業種 | 輸送用機器 |
法人番号 | 1130001045121 |
事業内容 | 環境対応自動車の開発・販売、それに付随するサービスの開発 |
代表者 | 宮下祐一 |
資本金 | 31億1714万円 |
売上高 |
1066万3000円 (2021年03月31日時点)[1] |
営業利益 |
▲5億5102万7000円 (2021年03月31日時点)[1] |
経常利益 |
▲5870万円 (2021年03月31日時点)[1] |
純利益 |
▲7億0246万9000円 (2022年03月31日時点)[2] |
総資産 |
9億0391万7000円 (2022年03月31日時点)[2] |
従業員数 | 27人 |
外部リンク |
glm |
概要
2006年に京都大学VBL(ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー)で発足した「京都電気自動車プロジェクト」を、2010年4月に事業化してグリーンロードモータース株式会社を設立[3]。2014年4月にGLM株式会社に社名を変更した[4]。2018年に京都市伏見区に4階建ての本社機能を備えたテクニカルセンターを竣工した。[5]
自社ブランドによる完成車事業と他社への技術協力や共同・受託開発などを行うプラットフォーム事業を展開。これまでに旭化成、帝人、東洋ゴム工業などと共同開発を発表している[6]。2016年9月には安川電機がGLMとの資本提携を発表[7]。2017年7月に香港のメーンボード上場のオーラックスHD(2018年に WE Solutions Limited へ社名変更)と資本提携した[8]。
トミーカイラZZ(Tommykaira ZZ)
GLM初の車両がスポーツカータイプの電気自動車「トミーカイラZZ(ジージー)」である。国産のEVとしても初となるスポーツカーの量産モデル[9]。自衛隊の水陸両用車なども手掛ける京都府舞鶴市の小阪金属工業の専用ファクトリーで2015年10月から本格的な量産を開始している[10]。販売価格は税抜800万円で、99台限定で販売中。
シャシーに高剛性アルミニウムを、外装フレームに繊維強化プラスチック(FRP)を採用し、普通乗用車規格のEVでありながら車重は1tを切る軽量化に成功。「公道を走るレーシングカー」をコンセプトに、パワステやブレーキブースター、トラクションコントロールシステムに至るまでを排除、自らが主体的に操縦する楽しさを重視して設計されている。最大出力225kW (305PS)の高出力モーターを装備し、0-100km/hまでの加速は3.9秒を達成している。2人乗りのオープンカータイプで、最高速度は180km/h。1回の充電による航続距離は120km。オプションでソフトトップが装備可能[11]。
京都のトミタ夢工場が生産していた「トミーカイラZZ」(1997年 - 2001年にかけ世界で206台を販売)のコンセプトや車名、ロゴマークを継承している[12]。海外の高級スポーツカーと同じハンドメードによる生産を行っており、外装カラーなどオーナーの希望に合わせて納車することも可能。モーターやバッテリーなど内部構造はもちろん、外観や車体、部品やパーツに至るまで全てをGLMが単独、もしくはパートナー企業と共同で新しく開発している。
開発にはトヨタ自動車でレクサスの車体設計を指揮した技術本部長の藤墳裕次や、ガソリン車のZZの開発を行っていた元トミタ夢工場のエンジニアらが携わっている。2011年10月の新車開発スタートから専用ファクトリーでの本格量産まで4年を要して完成した[13]。
2015年にはイギリスの世界的なモータースポーツイベント「Goodwood Festival of Speed」に出展を果たした[14]。
- ^ a b c GLM株式会社 第11期決算公告
- ^ a b GLM株式会社 第12期決算公告
- ^ “「GLM」京都発EVベンチャーが世界に挑む”. BUSINESS ECOSYSTEM【日本ユニシス】. (2017年3月31日) 2017年7月5日閲覧。
- ^ “社名変更のお知らせ”. GLM. 2018年3月20日閲覧。
- ^ “GLM、EV特化型の新社屋/研究開発拠点を京都市内に開設”. マイナビニュース (2018年11月8日). 2018年12月26日閲覧。
- ^ “「第2世代プラットフォーム」を開発”. GLM. 2018年3月20日閲覧。
- ^ EVベンチャー企業 GLM株式会社との資本提携について安川電機(2016年9月15日)2019年9月23日閲覧
- ^ “GLM代表の小間裕康が 香港のオーラックスHD取締役に就任”. GLM. 2018年3月20日閲覧。
- ^ “「GLM」京都発EVベンチャーが世界に挑む”. 日本ユニシス. 2018年3月20日閲覧。
- ^ “トミーカイラZZ の溶接・組立てが行われる舞鶴…軍艦からEV、北陸新幹線へ”. レスポンス. 2018年3月20日閲覧。
- ^ “TommykairaZZ.com”. GLM. 2018 年3月20日閲覧。
- ^ “HISTORY|TommykairaZZbyGLM”. GLM. 2018年3月20日閲覧。
- ^ “「トミーカイラZZ」EV版を作った男の真実”. アルファポリス. 2018年3月20日閲覧。
- ^ “GLMのEVスポーツカー、グッドウッドを走る”. AUTOCAR JAPAN. 2018年3月20日閲覧。
- ^ “トミーカイラZZオフィシャルサイト”. GLM. 2018年3月20日閲覧。
- ^ “GLM×旭化成のコンセプトカー「AKXY」開発の経緯と狙い”. TOYOTA MOTOR CORPORATION. 2018年3月20日閲覧。
- ^ “第2世代プラットフォームを開発”. GLM. 2018年3月20日閲覧。
- ^ “【旭化成 GLM アクシー】産学連携で生まれたEVスポーツのプラットフォームを活かす”. Response. (2017年5月17日) 2017年7月5日閲覧。
- ^ “旭化成×GLM、EVコンセプトカー「AKXY」発表”. マイナビ. (2017年5月17日) 2017年7月5日閲覧。
- ^ “【人とくるまのテクノロジー2017】旭化成、コンセプトEV アクシー を展示…自動車関連ビジネスを3倍に”. Response. (2017年5月25日) 2017年7月5日閲覧。
- ^ “【GLM G4】日本初のEVスーパーカー、2019年市販へ…想定価格4000万円”. Response. (2017年4月18日) 2017年7月5日閲覧。
- ^ “電気自動車(EV)の開発を行うGLMが軽自動車規格の小型EVを日本市場へ導入開始”. GLM プレスリリース. (2023年8月17日) 2024年2月6日閲覧。
- ^ “日産サクラも戦々恐々!? コスパ最強!? GLMミモスが軽EV市場に殴り込む”. 現在ビジネス. (2023年9月9日) 2024年2月6日閲覧。
- ^ “京大発EVベンチャー 「隠し包丁」と「礼節」で世界を席巻”. 『事業構想』. 2018年3月20日閲覧。
- ^ “京を拓く/49 GLM ベンチャー、電気自動車を量産 /京都”. 『毎日新聞』. (2017年12月12日)
- 1 GLM (企業)とは
- 2 GLM (企業)の概要
- 3 プラットフォーム事業
- 4 完成車事業
- 5 外部リンク
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