防護盾
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/24 10:23 UTC 版)
種類
防護盾の形状には様々なバリエーションがある。例としては
- 円形。直径2フィート(約61センチメートル)がポピュラーである。
- 長方形で丸みのある角をつけたもの。上から下にかけて断面は水平であり、飛んできたものを受け流す。大きさは3フィート20-24インチ(1.4-1.5メートル)程度である。一部には地面に置いて使えるほどの高さのものもある。
- 同じものだが、上から下にかけての断面が垂直になっているもの。
- カーブの向きが違うもの。すなわち、前方に向かって曲がっているものである。このタイプのものは、留置所などで囚人や容疑者が暴れた際に制圧するために刺又のように使用することができる。
- 一部ではあるが、耐衝撃性のシールドがある。つまり、銃撃を受けても弾丸を食い止められる。
一方の取っ手にも様々なものがある。
- 最もよくあるものは、2つの取っ手が同じ高さで2つ並んでいるものである。使用者は腕(多くの場合、左腕)を2つの取っ手にまっすぐ通し、手の側に来ている取っ手をつかんで使う。
- こちらの写真のように取っ手の構造が違うものもある。この構造は両手を用いることも可能にする。両手で用いることで、より強い衝撃から身を守ることが可能になる(もちろん、この場合は両手が塞がるので注意が必要である)。
- 大型の長方形防護盾の場合は、3つの取っ手がある物もある。初期は2つだったが、両手で持つ必要性が増し、下側に1つついた(例としては、暴徒やデモ参加者を押す時に使う)。
これらのバリエーションは、片手に銃や警棒を持てるようになっている。
防護盾は、飛翔物や鈍器・刃物を防ぐように作られているが、火器は必ずしもそうではない。「ボディー・バンカー」と「ベイカー・バットシールド」は防弾シールドの代名詞としてよく知られている。とても軽い「ベイカー・バットシールド」は、現場に駆けつける警察官の間では拳銃や散弾銃・自動拳銃(短機関銃)の脅威に対抗できるポピュラーな装備でもある。一方の防弾シールド「ボディー・バンカー」は、くすんでおり、小さく透過度の高い装甲貼視孔と、通常、表面中央部に強力な照明を装備している。ブンカー・シールドは通常の機動隊には使用されないが、しばしばSWAT部隊で用いられる。それらは重たくかさばるため、時間のかかる手順を要する作戦中、隊員が撃たれる危険性の高い場所で使用されるよう設計されている。
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