逢坂剛 逢坂剛の概要

逢坂剛

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/27 15:24 UTC 版)

逢坂 剛
おうさか ごう
誕生 (1943-11-01) 1943年11月1日(80歳)
日本東京都文京区
職業 小説家
最終学歴 中央大学法学部卒業
活動期間 1980年 -
ジャンル 推理小説冒険小説時代小説
代表作カディスの赤い星』(1986年)
『平蔵狩り』(2014年)
主な受賞歴 オール讀物推理小説新人賞(1980年)
日本冒険小説協会大賞(1986年)
直木三十五賞(1987年)
日本推理作家協会賞(1987年)
吉川英治文学賞(2015年)
デビュー作 「暗殺者グラナダに死す」
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父は挿絵画家の中一弥[4]東京都文京区生まれ[5]

来歴

開成中学校・高等学校を経て[2]、1966年に中央大学法学部を卒業後[5]博報堂に勤務する傍ら、執筆活動を行う[4]。17年ほど兼業した後、1997年に社屋が芝浦に移るのを機に31年勤めた同社を早期退職し、神田神保町にオフィスを構える専業作家となった[5][4]2001年から2005年まで日本推理作家協会理事長を務めた[要出典]

人物

17、8歳の頃から独習でクラシック・ギターを弾いていたが、大学時代に限界を感じる[6]。そんな時、神保町のシャンソン喫茶で、サビーカスのフラメンコギターのレコードを聞いて衝撃を受け[6]、カンテ・フラメンコを聴いて夢中になる[7]。それがきっかけで本場のスペインにも興味をもち、1971年には2週間の有給休暇をとって初めて現地を旅行した[4][7]。このことが影響し、作家になってからも『カディスの赤い星』をはじめとしてスペインを舞台にした作品を多く執筆している[4]。また、オフィスにはギターがいくつも置かれているという[4]

愛棋家としても知られ、2008年4月に開幕した第66期名人戦七番勝負では、第一局を対局場となった東京都文京区にある椿山荘で観戦している。日本将棋連盟の会長を務めた米長邦雄とは、中央大学の同期生で旧知の間柄である[要出典]

古書と食に精通することでも知られ、神田神保町での行きつけのカレー店を『十字路に立つ女』など自身の作品にも登場させている[8]。また、ラドリオには中央大学在学時代から訪れており[9]1986年カディスの赤い星」で直木賞受賞の連絡は店頭で受け取った[10][11]

略歴


  1. ^ 会員名簿 逢坂剛”. 日本推理作家協会. 2017年9月9日閲覧。
  2. ^ a b 鈴木裕也 (2012年6月19日). “同級生交歓”. 文藝春秋WEB. 文藝春秋. 2017年9月9日閲覧。
  3. ^ 「第3志望の男」が見た夢 逢坂剛さん著「ご機嫌剛爺 人生は、面白く楽しく!」”. 産経ニュース (2021年12月5日). 2021年12月5日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g “【逢坂剛】スペインの旅が後の作家活動に影響 職場にはフラメンコギターも”. zakzak (小張アキコ). (2013年2月15日). https://www.zakzak.co.jp/people/news/20130215/peo1302150709000-n1.htm 2014年6月15日閲覧。 
  5. ^ a b c 作家の読者道:第1回 逢坂剛さん”. WEB本の雑誌. 2013年1月24日閲覧。
  6. ^ a b New Spanish Books インタビュー”. NEW SPANISH BOOKS. 2013年1月24日閲覧。
  7. ^ a b 直木賞作家 逢坂剛さんに聞く 趣味を通じてより深くなるBARとお酒の楽しみ”. 日経トレンディネット (2009年1月28日). 2013年11月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年9月9日閲覧。
  8. ^ 『MOZU』原作者が語る、本とカレーの意外な共通点”. ダ・ヴィンチニュース (2014年6月14日). 2014年6月15日閲覧。
  9. ^ 下里 2005, p. 39.
  10. ^ 中央公論編集部 2015, p. 16.
  11. ^ 江畑 2015, p. 3.
  12. ^ 直木賞受賞者一覧”. 公益財団法人日本文学振興会. 2021年2月17日閲覧。
  13. ^ 1987年 第40回 日本推理作家協会賞 長編部門”. 一般社団法人日本推理作家協会. 2021年2月17日閲覧。
  14. ^ “「ベテランが賞をもらわないと後に続く人が…」 日本ミステリー文学大賞 逢坂剛さん”. MSN産経ニュース. (2014年3月26日). オリジナルの2014年3月26日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140326051644/http://sankei.jp.msn.com/life/news/140326/bks14032608200000-n1.htm 2017年9月9日閲覧。 
  15. ^ a b “逢坂剛さん「まねではなく、私なりの平蔵を」 西條奈加さん「甘い物は幸せな気分にしてくれる」 吉川英治文学賞・新人賞 受賞の2人が会見”. 産経ニュース. (2015年3月16日). http://www.sankei.com/life/news/150316/lif1503160015-n1.html 2015年3月19日閲覧。 
  16. ^ 第61回毎日芸術賞”. 毎日新聞. 2021年2月17日閲覧。


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