造船
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日本の造船産業
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川崎造船本社工場。(兵庫県神戸市、2006年)
造船が盛んに行われている地域は
- 九州:長崎県長崎市(三菱重工業長崎造船所など)、佐世保市(佐世保重工業など)、西海市(大島造船所)、佐賀県伊万里市(名村造船所)、熊本県玉名郡(ジャパン マリンユナイテッド有明)
- 瀬戸内海エリア:兵庫県神戸市(川崎重工業船舶海洋ディビジョン/旧川崎重工業神戸造船所・三菱重工業神戸造船所)、岡山県玉野市(三井E&S造船)、愛媛県今治市(今治造船、新来島どっく等)、広島県呉市(ジャパンマリンユナイテッド呉)、福山市(常石造船)、尾道市(尾道造船)、山口県下関市(三菱重工業下関造船所・大田造船)
- 関東エリア:神奈川県横浜市(ジャパン マリンユナイテッド)、横須賀市(住友重機械工業横須賀製造所)、東京湾岸
- その他:京都府舞鶴市(ジャパン マリンユナイテッド/旧日立造船)
などがある。
船の最後
解撤
使用されない船を除籍して廃船とすることは「解撤」と呼ばれる[4]。
船舶解体
造船の反対に、船体が木造から鉄や鋼などへ変化したことにともなって船舶解体の工程が大がかりになっている。日本では大型船の解体は専門業者が行っている。平成以降造船所での解体実績はない。60m以上の鋼船を解体できる業者は国内に6社ある。熊本県八代市・新鋼商事、北九州市若松区・久屋産業、香川県多度津町・宮地サルベージなど。
造船の好不況
造船の世界では2年好況が続くと船が余り始め、その後7-8年不況が続くというサイクルを繰り返している。2003年から始まった好況は5年ほど続いたが、2008年からの世界的な不況によって造船の市況も一気に崩れた。
造船会社では新規造船の受注がない間、社員や設備を遊ばせることを避けて、独自に船を作る事がある。こうして作られた船は「ストックボート」と呼ばれ、船主となる販売先が募られる。ストックボートの造船後に船価が上がれば造船所の利益となるが、船価が下がれば損失となる恐れがある[8]。
注釈
- ^ 近年では、船主が最初に造船会社へ基本設計と引合を求めるのではなく、船の設計事務所へ基本設計を依頼して、それによって出される基本設計と船価に基づいて、造船会社に引合を募る方法も採られる。
- ^ 進水式では式の参加者に、図版や絵などが美麗に描かれた「進水絵葉書」が土産として配られることが通例で、このコレクターが存在する。
- ^ 公海航路に就航する船舶は、公海上での試験(公海試験、公試)が必須である。
- ^ 潮流や風の影響があれば、それを修正する場合もある。
- ^ 日本船では、引渡し式の前に船橋などに神棚が作られ、海の守り神である金毘羅宮を祭る入魂式が行われることがある。
- ^ 最初の営業航海は「処女航海」(Maiden voyage)と呼ばれる。
出典
- ^ a b c 吉識恒夫著 『造船技術の進展』 成山堂書店 2007年10月8日初版発行 ISBN 978-4-425-30321-2
- ^ a b 池田良穂著 『内航客船とカーフェリー』 成山堂書店 平成20年7月18日新訂初版発行 ISBN 9784425770724
- ^ a b 船と海の研究会編著 『海洋船舶の科学』 日刊工業新聞社 2008年4月30日初版第1刷発行 ISBN 9784526060533
- ^ a b 野沢和夫著 『船 この巨大で力強い輸送システム』 大阪大学出版会 2006年9月10日初版第一刷発行 ISBN 4-87259-155-0
- ^ 成美堂出版編集部編 『モノができる仕組み事典』 成美堂出版 ISBN 9784415301020
- ^ 中道敏彦、坪田実著 『塗料の本』 日刊工業新聞社 2008年4月15日初版1刷発行 ISBN 9784526060526
- ^ 徳光康著 『The 船客』 三椎社 2002年5月27日発行 ISBN 4063399834
- ^ a b 池田良穂著 『船の最新知識』 ソフトバンク クリエイティブ(株) 2008年11月24日初版第一刷発行 ISBN 9784797350081
- ^ 池田良穂著 『船のすべてがわかる本』 ナツメ社 2009年2月9日発行 ISBN 9784816346408
- ^ 「打倒韓国」 日本の造船業、思い切った合併で復活朝鮮日報日本語版 2016年4月26日
- ^ 不況の韓国造船業、構造調整を訴える下請け企業朝鮮日報日本語版 2016年4月28日
- ^ “韓国造船業界にチャンス再到来(前)”. データマックス (2018年3月19日). 2018年11月10日閲覧。
- ^ “日中の挟撃で韓国造船業界はもはや沈没寸前…技術力をおざなりにしたツケが回った”. 産経新聞 (2016年2月7日). 2018年11月10日閲覧。
- ^ “韓経:韓国造船業に陽光?…中小造船会社は「酷寒期」”. 中央日報 (2018年11月12日). 2018年11月17日閲覧。
- ^ “現代重、大宇と統合承認 臨時株主総会で”. 日本経済新聞 (2019年5月30日). 2019年10月19日閲覧。
- ^ “大宇造船海洋がハンファ傘下に 2千億円で買収へ=韓国”. 聯合ニュース (2022年9月26日). 2023年12月19日閲覧。
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