糖尿病の検査 インスリン抵抗性を測る検査

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糖尿病の検査

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/28 20:37 UTC 版)

インスリン抵抗性を測る検査

75g経口ブドウ糖負荷試験 (75gOGTT)
検査時点の耐糖能障害を示す検査である。ブドウ糖75gを含んだ溶液を飲み干した後、時間経過に従っての血糖値、尿糖、血中インスリン値などの経過を見る。国内診断基準ではこのOGTTの2時間血糖値が採用されている。また、0分〜30分の血糖値とインスリンの変動は、日本ではinsulinogenic indexとして知られ、インスリン分泌能の評価に有用とされる(国際的コンセンサスではない)。75gOGTTではピークが後ろの時間にずれるためPPG1hrとはピークが異なる(ブドウ糖液は吸収スピードが遅い)。自覚症状のある糖尿病の患者では重篤な高血糖を招く恐れがあるため施行するべきではないといわれている。逆にHbA1cは5.8%〜6.5%の時は最もよい適応となる。
血中インスリン
意外だがインスリン抵抗性の指標である。1型糖尿病では極めて少ないか、検出できないこともある。2型糖尿病初期には通常、高すぎる血糖を下げるため高値である。近年では、メタボリックシンドロームと関連しても注目されている(診断基準には含まれていない)。早朝空腹時の血中インスリン濃度が15μU/ml以上であった場合は明らかなインスリン抵抗性が考えられる。インスリン分泌能をみるにはインスリン分泌指数を計算する。その際に血中インスリン濃度は必要であることから分泌能検査ともいえるが単独では抵抗性の指標となる。
HOMA-R
空腹時血糖値が140mg/dl以下の場合、他のインスリン抵抗性の値とよく相関するといわれる外来でも行うことができる簡便な指標である。空腹時血糖値と空腹時血中インスリン濃度によって計算される。
HOMA-R=空腹時インスリン値(μU/ml) × 空腹時血糖値(mg/dl)/405
2.5以上の場合はインスリン抵抗性があり、1.6以下では正常である。ただしインスリン治療中の患者では用いることができない。
グルコースクランプ法
グルコースとインスリンを注射し、血糖値の定常値を維持するポイントをさだめることによって、インスリンがその人においてどれくらい血糖値を下げることができるのか、すなわちインスリン抵抗性を測定する。インスリン抵抗性の測定においてはもっとも正確であるとされるが、煩雑なので一般病院ではあまり行わない。
メタボリック症候群の指標
内臓脂肪型肥満、高血圧、高中性脂肪(TG)血症、低HDL血症ではインスリン抵抗性を有する例が多いといわれている。

  1. ^ Nakagami T. et al: Diabetologia, 47: 385-394, 2004、
  2. ^ 妊娠中の糖代謝異常と診断基準(平成27年8月1日改訂) 日本糖尿病・妊娠学会
  3. ^ 門脇孝:糖尿病UP-DATE,1999; Hanefeld: Diabetologia, 1996
  4. ^ 2010年現在、日本国内で使われているHbA1c値(Japan Diabetes Society値)は、日本以外の国で使われているHbA1c値(National Glycohemoglobin Standardization Program値)と比較して約0.4%低い値である。
  5. ^ メタボリックシンドローム診断基準 東京大学医学部糖尿病代謝内科 第11研究室ホームページ
  6. ^ Diabetes Care 31:1473-1478, 2008






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