立体活字 立体活字の概要

立体活字

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 06:00 UTC 版)

ローマン体(=セリフを持つ書体)と名称が混同されることも多い。

字形

下記の上段に立体、下段にイタリック体を示す(文意はパングラム)。

用法

強調

立体で書かれた文中での強調したい箇所は、イタリック体にするのであるが(イタリック体#用法)、逆にイタリック体で書かれた文中での強調したい箇所は、立体にする。

単位記号

単位記号およびSI接頭語は、その前後の文章で使われている活字書体にかかわらず、必ず立体で表記しなければならない[2]。単位記号・SI接頭語が、「Ω」、「µ」のようなギリシャ文字となっている場合も同じである。

かつては日本の中学・高校の教科書ではリットルの表記にイタリック体や筆記体のエル(l、ℓ)が用いられているものがあったが、2006年以降は、立体・大文字で表記されている。詳しくはリットル#ℓ から L へを参照。

これに対して、記号の表記には、イタリック体が用いられる。

生物学分野

生物学における学名のうち、名以下(種名・種小名など)は、地の文と区別するためにイタリック体で表記し、それ以外(以上の階級)は立体を用いる[3]

自然科学・工学分野

表記の定まった関数記号(log, sin, exp など)、数学定数円周率 π虚数単位 i など)など、内容が変化しないシンボル記号は立体で表記することが国際標準化機構(ISO)、日本産業規格(JIS)、日本物理学会などによって定められている[4][5][6]

例:  この項目は、文字文字学に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めていますP:文字)。
  1. ^ [1] p.117、5.3 単位の名称、冒頭に「単位の名称は、通常、直立体で表記し、」とある。 国際単位系(SI)第9版(2019)日本語版] 産業技術総合研究所、計量標準総合センター、2020年4月
  2. ^ [2] BIPM 著、産業技術総合研究所 計量標準総合センター 訳 『国際単位系(SI)第9版(2019)日本語版』産業技術総合研究所 計量標準総合センター、2020年3月、116頁。  「単位記号は、その前後の文章で使われている活字書体にかかわらず、直立体(upright type)で表記される。」
  3. ^ 横川浩治「生物の名前と分類
  4. ^ ISO 80000-2:2009 Quantities and units −- Part 2: Mathematical signs and symbols to be used in the natural sciences and technology、国際標準化機構、2009年。
  5. ^ JIS Z 8201(数学記号)、日本工業規格、1981。
  6. ^ a b 日本物理学会誌投稿規定日本物理学会、2002年。
  7. ^ このスタイルは英語圏に多く見られる。


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