女性自身
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/26 01:30 UTC 版)
女性自身 | |
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1967年2月20日号の広告 | |
ジャンル | 女性週刊誌 |
読者対象 | 女性 |
刊行頻度 | 週刊 |
発売国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
定価 | 380円 - 400円 |
出版社 | 光文社 |
編集長 | 田邉浩司 |
雑誌名コード | 20301 |
刊行期間 | 1958年 - 現在 |
発行部数 |
41万(2013年) 27万1,426 (2021年10月-2022年9月)[1]部(日本雑誌協会調べ) |
ウェブサイト | https://jisin.jp/ |
概要・不祥事
- 1958年創刊。創刊時はアメリカの『Seventeen』と提携したファッション雑誌であった。しかし、売り上げが伸びなかったことから、皇室ネタを中心とした女性週刊誌として大幅に方針転換されていった。
- 1963年11月25日号で当週刊誌がBusiness Girlに代わる言葉として「OL」(Office Lady) を発表。
- 1975年創刊のファッション誌『JJ』は女性自身増刊号から派生したものである。
- 2009年から創刊50周年を記念し、ロゴ(題字)・装丁を変更。
- 皇室報道において虚偽内容の記事を掲載したとして、宮内庁から複数回に渡って抗議や記事の訂正を求められている[3][4]。
- 2013年、安倍晋三首相の夫人・昭恵が「首相公邸の台所を1000万円かけて改装するよう指示した」と報じたが、事実ではないとして安倍自身のフェイスブックにおいて訂正を求められた[5]。
- 2019年、陰謀系サイトを参考に書かれた電波関連のフェイクニュースを報道した。これらはニュースの検証専門のアメリカのSnopesにフェイクニュースと認定されている。ITmediaは無根拠なデマで正確な検証や議論の妨げと批判している[2]。
- 2020年3月24日・31日合併号に掲載された「コロナウイルスに負けないために 今、やめるべき薬」という記事に批判が殺到し、ヤフーのヘッドラインなどでは該当記事が削除された[6]。
- 2023年10月10日号の付録として同封されたバレーボール男子日本代表である高橋藍の特大ポスターについて、同代表の肖像権を管理・運用している日本バレーボール協会の許可なく発行されたものであるとして、同協会が抗議声明を出す事態になった[7][8][9]。
- 同年12月25日付で歌い手・歌手のAdoが素顔を公開すると報じる[10]。しかし、同日にAdoはX(旧Twitter)上で「こちらの記事は間違ったものです」と否定した[11]。
主な関係者
- 黒崎勇(初代編集長)
- 井上清(第2代編集長)
- 櫻井秀勲(第3代編集長)
- 児玉隆也 (「優秀な編集者を担当につけてほしい」という三島由紀夫からの要望により、三島関連の掲載記事を担当[12]。三島の勧誘でボディビルを始めたこともあった[12]。1967年に第3代副編集長となる[12]。)
- 田邉浩司(現編集長)
- 草柳大蔵(政治担当ライター)
- 竹中労(芸能担当ライター)
- 黒木純一郎(「シリーズ人間」・瀬戸内寂聴などを担当。松原智恵子の夫。2022年2月16日死去[13][14])
- 前田忠明(本紙芸能記者を経て、フジテレビジョンへ移籍。現在も専属契約芸能記者を務める)
- オモロー山下(元芸人。芸能担当ライター)[15]
掲載作品
小説・エッセイ
- 松本清張『波の塔』1959年5月29日号 - 1960年6月15日号
- 松本清張『風の視線』1961年1月3日号 - 同年12月18日号
- 松本清張『水の炎』1962年1月1日号 - 同年12月17日号
- 松本清張『神と野獣の日』1963年2月18日号 - 同年6月24日号
- 三島由紀夫『雨のなかの噴水』1963年11月11日号
- 三島由紀夫『をはりの美学』1966年2月14日号 - 同年8月1日号 ※ 7月18日号は休載し「ビートルズ見物記」を掲載。
- 三島由紀夫『三島由紀夫レター教室』1966年9月26日号 - 1967年5月15日号
漫画
- ^ 日本雑誌協会 (2020年5月28日). “印刷部数公表”. 2020年6月6日閲覧。
- ^ a b “「5Gでムクドリ大量死」デマ拡散 2018年にFacebookで流行したフェイクニュース”. ねとらぼ. ITmedia (2019年8月28日). 2019年8月28日閲覧。
- ^ “「女性自身」(平成22年6月29日号)の記事について”. 宮内庁 (2010年6月17日). 2012年9月2日閲覧。
- ^ “「女性自身」(平成24年5月1日号)の記事について”. 宮内庁 (2012年4月19日). 2012年9月2日閲覧。
- ^ “安倍晋三さんの写真アルバム”. 2013年2月2日閲覧。
- ^ 『女性自身』記事“今やめるべき薬”が大炎上!「患者を殺す気か」
- ^ “光文社発行「女性自身」10月10日号について”. 日本バレーボール協会 (2023年10月13日). 2023年11月24日閲覧。
- ^ “人気沸騰中の男子バレーで思わぬ騒動 高橋藍の特大ポスター、女性誌が無断で発行 バレー協会声明「高橋選手も困惑」”. デイリースポーツ (2023年10月13日). 2023年10月14日閲覧。
- ^ “【バレー】高橋藍の特大ポスター無断発行に日本協会が抗議「事前相談なく…」”. 東京スポーツ (2023年10月13日). 2023年10月14日閲覧。
- ^ “Ado「素顔見せてもいい…」 紅白初出場で迫る「顔出し解禁」のタイミング”. 女性自身 (2023年12月25日). 2023年12月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月26日閲覧。
- ^ “Ado「素顔出し」許可報道を否定「こちらの記事は間違ったものです」 “関係者”への疑問も”. ORICON NEWS. oricon ME (2023年12月25日). 2023年12月26日閲覧。
- ^ a b c 加藤邦彦「『女性自身』と三島由紀夫――『雨のなかの噴水』の再掲をめぐって――」(研究15 2015, pp. 35–44)
- ^ “松原智恵子語る50年の結婚生活 母の猛反対退けてまで夫に週刊誌記者を選んだ理由”. 女性自身. 光文社 (2022年6月2日). 2022年6月20日閲覧。
- ^ “松原智恵子「素敵な世界を見せてくれてありがとう」50年連れ添った夫へ贈るラブレター”. 女性自身. 光文社 (2022年6月2日). 2022年6月20日閲覧。
- ^ “オモロー山下 芸人引退で女性自身記者に!異例の転身を告白”. 2021年7月1日閲覧。
- ^ a b c d e 社団法人日本雑誌協会JMPAマガジンデータによる該当期間中に発売された雑誌1号当たりの平均印刷部数。
- ^ “一般社団法人 日本雑誌協会”. www.j-magazine.or.jp. 2019年8月5日閲覧。
- ^ “一般社団法人 日本雑誌協会”. www.j-magazine.or.jp. 2019年8月5日閲覧。
- ^ “女性自身 広告料金など媒体概要 | 総合広告代理店 株式会社産案”. www.san-an.co.jp. 2019年8月5日閲覧。
- ^ “一般社団法人 日本雑誌協会”. www.j-magazine.or.jp. 2019年8月5日閲覧。
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