古代教会スラヴ語 文法

古代教会スラヴ語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/20 01:27 UTC 版)

文法

名詞代名詞形容詞分詞は3つの(単数、双数、複数)、3つの(男性、女性、中性)、7つの主格対格属格(生格)、与格具格(造格)、所格呼格)があり、格語尾によって標示される[16]。代名詞の格語尾は名詞のものとは異なる[17]。形容詞には長語尾形と短語尾形があり、前者は主に名詞の限定に用いられ、既知の情報を表す[18]

動詞完了体と不完了体の体()の区別がある。また運動を表す動詞には定動詞と不定動詞の区別がある。3つの人称と3つの数、5つの時制(現在、未完了過去、アオリスト、完了、過去完了)、3つの(直説法、命令法、条件法)によって変化するが、このうち完了・過去完了・条件法は迂言法を使用する。また、動詞から派生した各種分詞動名詞不定詞目的分詞がある[19]

脚注

参考文献

関連文献

  • 服部文昭『古代スラヴ語の世界史』白水社、2020年。 

  1. ^ Hammarström, Harald; Forkel, Robert; Haspelmath, Martin et al., eds (2016). “Church Slavic”. Glottolog 2.7. Jena: Max Planck Institute for the Science of Human History. http://glottolog.org/resource/languoid/id/chur1257 
  2. ^ 高津春繁『印欧語比較文法』〈岩波全書〉1954年、18-19頁。 
  3. ^ 木村(1990) pp.16-17
  4. ^ 木村(1990) p.23
  5. ^ 木村(1990) p.24
  6. ^ 東郷正延編『研究社露和辞典』(1988)p.2587
  7. ^ a b c 木村(1990) p.25
  8. ^ 木村(1990) p.27
  9. ^ 木村(1990) p.40
  10. ^ a b 木村(1990) p.36
  11. ^ a b 木村(1990) p.39
  12. ^ 木村(1990) p.35
  13. ^ 木村(1990) p.34
  14. ^ 木村(1990) p.41
  15. ^ 木村(1990) pp.43-46
  16. ^ 木村(1990) pp.58-60
  17. ^ 木村(1990) p.76
  18. ^ 木村(1990) p.85
  19. ^ 木村(1990) pp.100-101


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