光音寺町 地理

光音寺町

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/04 06:16 UTC 版)

地理

名古屋市北区の西部に位置する。町の北部(字野方)が野方通に分断され飛地になっている。

河川

歴史

往古は森綱村と称し、現在の光音寺付近より東方に集落があったとされるが、水害を避けるため、現在の位置に移転したという。また、集落が移転した後、光音寺が創建されたため、その寺院の名にちなみ、以降光音寺村と称すようになったという(『尾張徇行記』)。専ら農業により生計を立てていた村だったが、大正から昭和初期にかけて、工業化が進行したという(『北区誌』1964年)。

沿革

  • 鎌倉時代 - 盛綱(森綱とも)村と称されていたが、光音寺創建により光音寺村と改称[1]
  • 1880年明治13年) - 西春日井郡成立に伴い、同郡に所属[1]
  • 1889年(明治22年)10月1日 - 萩野村に編入され、大字光音寺となる[1]
  • 1937年昭和12年)3月1日 - 西春日井郡萩野村大字光音寺を名古屋市西区に編入し、光音寺町に改称[2]
  • 1937年(昭和12年)11月1日 - 字葭原の一部を大野町に、字五反田の一部を金田町に編入[2]
  • 1942年(昭和17年)2月1日 - 字中須・方丈前・稲生町字井桁東・西新田の各一部より1丁目・2丁目を編成[2]
  • 1944年(昭和19年)6月1日 - 字江下浦・野方・北浦・古墓の各一部が野方通1~4丁目へ、字江下浦の一部が桝形町1丁目へ編入[2]
  • 1945年(昭和20年)1月1日 - 北区光音寺町の一部より1-4丁目を編成。また、一部が以下の通り金城町3-4丁目・中丸町1-3丁目・萩野通1-2丁目・鳩岡町1-2丁目・水草町1-2丁目・浪打町1-2丁目に編入される[2]
    • 字彦治河戸・方丈前・郷中・中丸・江下浦・北浦・東出・水草・中須・稲生町字井桁東・西新田の各一部を光音寺町1-4丁目とする。
    • 字高屋田・水草・東出・北浦の各一部が金城町3-4丁目へ編入される。
    • 字彦治河戸・中須・中丸・高屋田・水草の各一部が中丸町1-3丁目へ編入される。
    • 字中道間・浪打・油田・葭原・道下・五反田・古墓・鳩岡の各一部が萩野通1-2丁目へ編入される。
    • 字葭原・道下・五反田・鳩岡の各一部が鳩岡町1-2丁目へ編入される。
    • 字高屋田・水草・東出・浪打・中道間・油田・北浦・古墓の各一部が水草町1-2丁目へ編入される。
    • 字中道間・浪打・油田・古墓の各一部が浪打町1-2丁目へ編入される[3]
  • 1945年(昭和20年)4月20日 - 字江下浦・郷中の各一部を2丁目とする。字北浦が金城町4丁目へ編入[4]
  • 1954年(昭和29年)5月1日 - 字高屋田の一部が金城町2丁目へ、字彦治河戸・高屋田の各一部が平手町1~2丁目へ、字油田・高屋田の各一部が八代町1~2丁目へ編入[4]
  • 1956年(昭和31年)7月13日 - 西区稲生町字杁先の一部を字野方とする[4]
  • 1978年(昭和53年)11月26日 - 住居表示の実施により、字古墓・鳩岡の残部全部および字野方の一部が川中町へ編入[4]

字一覧

『愛知県地名収攬』[5]によると光音寺村には以下の字が所在した。また、それらの字が町名変更を経て現在のどの町にあたるのか『北区 私たちのまち』の記述を元にして記した。したがって実際の変遷とは多少の誤差がある可能性がある。

  • 彦治河戸(ひこしのこうと)
現在の光音寺町・中丸町・平手町の一部にあたる。
  • 中須(なかす)
現在の光音寺町・中丸町の一部にあたる。
  • 方丈前(ほうじょうまえ)
現在の光音寺町の一部にあたる。
  • 江下浦(えげうら)
現在の光音寺町・野方通・桝形町の一部にあたる。
  • 北浦(きたうら)
現在の光音寺町・金城町・水草町の一部にあたる。
  • 郷中(こうなか)
現在の光音寺町の一部にあたる。
  • 中丸(ちゅうまる)
現在の光音寺町・中丸町の一部にあたる。また、中丸町の由来ともなった。
  • 水草(みくさ)
現在の光音寺町・金城町・中丸町・水草町の一部にあたる。また、水草町の由来となった。
  • 高屋田(こうやた)
現在の金城町・中丸町・水草町・平手町・八代町の一部にあたる。
  • 油田(あぶらだ)
現在の萩野通・浪打町・水草町・八代町の一部にあたる。
  • 葭原(よしはら)
現在の大野町・萩野通・鳩岡町の一部にあたる。
  • 浪内(なみうち)
現在の萩野通・水草町の一部にあたる。また、浪打町の由来ともなった。
  • 東出(ひかして)
現在の光音寺町・金城町・水草町の一部にあたる。
  • 古墓(ふるはか)
現在の野方通・萩野通・浪打町・水草町・川中町の一部にあたる。
  • 五反田(こたんた)
現在の金田町・萩野通・鳩岡町の一部にあたる。
  • 鳩岡(はとか)
現在の萩野通・鳩岡町・川中町の一部にあたる。また、鳩岡・鳩岡町の由来となった。
  • 道下(みちした)
現在の萩野通・鳩岡町の一部にあたる。
  • 中道間(なかみちま)
現在の萩野通・浪打町・水草町の一部にあたる。

世帯数と人口

2019年(平成31年)1月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[WEB 1]

町丁 世帯数 人口
光音寺町 1,168世帯 2,490人

人口の変遷

国勢調査による人口の推移

2000年(平成12年) 2,873人 [WEB 5]
2005年(平成17年) 2,677人 [WEB 6]
2010年(平成22年) 2,487人 [WEB 7]
2015年(平成27年) 2,447人 [WEB 8]



注釈

  1. ^ ただし、名古屋市による住民基本台帳調査[WEB 11]によると2013年10月1日現在、川中学区に該当する地域の人口は0人である。

出典

  1. ^ a b 町・丁目(大字)別、年齢(10歳階級)別公簿人口(全市・区別)”. 名古屋市 (2019年1月23日). 2019年1月23日閲覧。
  2. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2019年1月6日閲覧。
  3. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2019年1月6日閲覧。
  4. ^ 名古屋市役所市民経済局地域振興部住民課町名表示係 (2015年10月21日). “北区の町名一覧”. 名古屋市. 2017年10月7日閲覧。
  5. ^ 名古屋市役所総務局企画部統計課統計係 (2005年7月1日). “(刊行物)名古屋の町(大字)・丁目別人口 (平成12年国勢調査) 北区” (xls). 2017年10月8日閲覧。
  6. ^ 名古屋市役所総務局企画部統計課統計係 (2007年6月29日). “平成17年国勢調査 名古屋の町(大字)別・年齢別人口 北区” (xls). 2017年10月8日閲覧。
  7. ^ 名古屋市役所総務局企画部統計課統計係 (2012年6月29日). “平成22年国勢調査 名古屋の町(大字)別・年齢別人口 北区” (xls). 2017年10月8日閲覧。
  8. ^ 名古屋市役所総務局企画部統計課統計係 (2017年7月7日). “平成27年国勢調査 名古屋の町(大字)別・年齢別人口” (xls). 2017年10月8日閲覧。
  9. ^ 市立小・中学校の通学区域一覧”. 名古屋市 (2018年11月10日). 2019年1月14日閲覧。
  10. ^ 平成29年度以降の愛知県公立高等学校(全日制課程)入学者選抜における通学区域並びに群及びグループ分け案について”. 愛知県教育委員会 (2015年2月16日). 2019年1月14日閲覧。
  11. ^ [1]
  12. ^ 名古屋市交通局 なごや地図ナビ 又穂住宅東2013年11月12日閲覧。
  13. ^ 名古屋市交通局 なごや地図ナビ 愛工前2013年11月12日閲覧。
  14. ^ 名古屋市交通局 なごや地図ナビ 福徳町2013年11月12日閲覧。
  15. ^ 名古屋市交通局 なごや地図ナビ 川中2013年11月12日閲覧。
  16. ^ 郵便番号簿 平成29年度版 - 日本郵便. 2019年01月06日閲覧 (PDF)
  1. ^ a b c 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 1989, p. 532.
  2. ^ a b c d e 名古屋市北区役所市民室 1979, p. 56.
  3. ^ 名古屋市北区役所市民室 1979, p. 63.
  4. ^ a b c d 名古屋市北区役所市民室 1979, p. 57.
  5. ^ 『愛知県地名収攬』275頁による。ただし、読み仮名は『北区誌』(1994年)にしたがった。
  6. ^ 『北区誌』119頁。
  7. ^ a b 平凡社地方資料センター 1981, p. 113.
  8. ^ 『北区誌』118頁。





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