ペンドラゴン (バンド)とは? わかりやすく解説

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ペンドラゴン (バンド)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/28 21:53 UTC 版)

ペンドラゴン
Pendragon
サポートメンバーを含む『ラヴ・オーヴァー・フィアー』ツアーのラインナップ(2020年)
基本情報
別名 Zeus Pendragon
出身地 イングランド
グロスターシャー州ストラウド
ジャンル プログレッシブ・ロック
ネオ・プログレッシブ・ロック
シンフォニック・ロック
活動期間 1978年 - 現在
レーベル Elusive Records
EMI
Awareness Records
Toff Records(自主レーベル)
(以下委託先)
メタル・マインド・プロダクションズ
Snapper Music/Mad Fish
公式サイト www.pendragon.mu
メンバー ニック・バレット (VoG)
ピーター・ジー (B)
クライヴ・ノーラン (Key、Vo)
ジャン=ヴィンセント・ベラスコ (Ds)
旧メンバー ファッジ・スミス (Ds)
ほか 別記参照

ペンドラゴンPendragon)は、イングランド出身のプログレッシブ・ロックバンド

1970年代の英プログレッシブ・ロックを継承する1980年代のスタイル「ネオ・プログレッシブ・ロック」の代表的バンド。後年はシンフォニック・ロックを主体に、40年以上にわたり活動している。

概要・略歴

ポンプ・ロック期(1978年 - 1990年)

1978年、ニック・バレット(ボーカル、ギター)、ピーター・ジー(ベース)らを中心に英グロスターシャー州で結成。当初のバンド名は「ゼウス・ペンドラゴン」であったが、後に現行名に短縮した。

長い期間ローカルバンドの域を出なかったが、1983年 当時売り出し中だったネオ・プログレッシブ・ロックバンドマリリオン」のマネージメントに見出され、同所主宰のレーベル「Elusive Records」と契約。翌1984年にEP『Fly High Fall Far』でデビューした。更に1985年、1stフル・アルバム『宝石』を発表する。

1986年、大幅なメンバーチェンジを実施し、クライヴ・ノーラン(キーボード)やファッジ・スミス(ドラム)が新加入。同年に1stライブ・アルバム『9:15 Live』、1988年には2ndアルバム『叩頭 (カウタウ)』をリリースする。

自主レーベル設立 - 以降(1991年 - 現在)

1991年、バンドは自主レーベル「Toff Records」を設立。これより全ての作品を管理化に置き、作風や制作の自由度が解放された。同年、第一弾の3rdアルバム『ザ・ワールド』をリリース。以後、4th『ウィンドウ・オヴ・ライフ』、5th『仮面舞踏への序曲』、6th『幻影の寓話』と、2000年代まで質の高いシンフォニック・ロック作品を発表していく[1]

バンドは特にポーランドからの支持が高く、その縁で2000年代からライブ音源・映像部門を同国のプロダクション「メタル・マインド・プロダクションズ」に委託する。

2005年、7thコンセプト・アルバム『ビリーヴ』をリリース。これ以降 作風に若干の変化が見られ、一部から賛否両論が起こった。

2006年、長年在籍したメンバー ファッジ・スミスが脱退。以降、ドラマーの出入りが不安定になる。

2008年、結成30周年にリリースした8thアルバム『ピュア』が高い評価を受け、欧州の有力プログレ専門サイト『DPRP』で同年度の「Album of the Year」に輝く。

2011年、9thアルバム『パッション』をリリース。

2013年、デビュー30周年に向け、コンピレーションやライブ作品と連動して大々的に展開[2]。翌2014年に節目の10thコンセプト・アルバム『メン・フー・クライム・マウンテンズ』を発表[3]

2017年、5thアルバム『仮面舞踏への序曲』のリリース20周年を記念して、完全再現したライブアルバム『ライヴ・イン・ポーランド - 「仮面舞踏への序曲」20周年記念公演』をリリース[4]。同年秋に初来日公演を開催[5]

2020年、6年ぶりの11thアルバム『ラヴ・オーヴァー・フィアー』を発表[6]

スタイル

1980年代は同世代の「マリリオン」「IQ」らと並び、後期ジェネシスを模倣したようなキャッチーなネオ・プログレッシブ・ロックをスタイルとしていた。

自主レーベルを設立した1990年代以降はキャッチーに加え、メロディアスでファンタジックな叙情的シンフォニック・ロックを展開。2000年代半ばからは幾分ハードなサウンドやアコースティックも加味し、陰鬱な表現にも依っている。

メンバー

※2021年4月時点

現ラインナップ

  • ニック・バレット (Nick Barrett) - ボーカルギターキーボード (1978年- )
  • ピーター・ジー (Peter Gee) - ベース (1978年- )
  • クライヴ・ノーラン (Clive Nolan) - キーボード、ボーカル (1986年- )
  • ジャン=ヴィンセント・ベラスコ (Jan-Vincent Velazco) - ドラム (2015年- )

旧メンバー

  • ジョン・バーンフィールド (John Barnfield) - キーボード (1978年-1984年)
  • リック・カーター (Rick Carter) - キーボード (1984年-1986年)
  • アラン・ジョルフィ (Alan Gyorffy) - ドラム (1978年)
  • ナイジェル・ハリス (Nigel Harris) - ドラム (1978年-1984年)
  • マット・アンダーソン (Matt Anderson) - ドラム (1984年-1986年)
  • ファッジ・スミス (Fudge Smith) - ドラム (1986年-2006年)
  • ジョー・クラブツリー (Joe Crabtree) - ドラム (2006年-2008年)
  • スコット・ハイアム (Scott Higham) - ドラム (2008年-2014年)
  • クレイグ・ブランデル (Craig Blundell) - ドラム (2014年-2015年)

ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム

  • 『宝石』 - The Jewel (1985年)
  • 『叩頭 (カウタウ)』 - Kowtow (1988年)
  • 『ザ・ワールド』 - The World (1991年)
  • 『ウィンドウ・オヴ・ライフ』 - The Window of Life (1993年)
  • 『仮面舞踏への序曲』 - The Masquerade Overture (1996年)
  • 『幻影の寓話』 - Not Of This World (2001年)
  • 『ビリーヴ』 - Believe (2005年)
  • 『ピュア』 - Pure (2008年)
  • 『パッション』 - Passion (2011年)
  • 『メン・フー・クライム・マウンテンズ』 - Men Who Climb Mountains (2014年)
  • 『ラヴ・オーヴァー・フィアー』 - Love Over Fear (2020年)

ライブ・アルバム

  • 『9:15ライヴ』 - 9:15 Live (1986年)
  • 『ライヴ・イン・リール』 - The Very Very Bootleg (1993年)
  • Utrecht… the Final Frontier (1995年)
  • Live in Kraków (1997年)
  • 『アコースティカリー・チャレンジド』 - Acoustically Challenged (2002年)
  • Out of Order Comes Chaos (2013年)
  • 『ライヴ・イン・ポーランド〜「仮面舞踏への序曲」』 - Masquerade 20 (2017年)

EP/ミニ・アルバム

  • Fly High Fall Far (1984年)
  • Red Shoes (1987年)
  • Saved by You (1989年)
  • Fallen Dreams and Angels (1994年)
  • As Good as Gold (1996年)

コンピレーション・アルバム

  • 『レスト・オブ・ペンドラゴン』 - The Rest of Pendragon (1991年)
  • Overture 1984-1996 (1998年)
  • Once Upon a Time in England Volume 1 & 2 (1999年)
  • The History 1984–2000 (2000年)
  • Introducing Pendragon (2013年)

映像作品

  • 『ライヴ…アット・ラスト・アンド・モア』 - Live at Last… and More (2002年)
  • 『アンド・ナウ・エヴリバディ・トゥ・ザ・ステージ』 - And Now Everybody to the Stage (2006年)
  • Past and Presence (2007年)
  • Concerto Maximo (2009年)
  • Out of Order Comes Chaos (2013年)
  • 『ライヴ・イン・ポーランド - 「仮面舞踏への序曲」20周年記念公演』 - Masquerade 20 (2017年)

脚注

外部リンク




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