ブルースワット あらすじ

ブルースワット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/16 20:48 UTC 版)

あらすじ

地球上に暗躍するエイリアンを討つために国連の支援を得て作られた秘密組織・ブルースワット

この組織が本格活動を開始しようとした矢先、ブルースワット攻撃セクション主任・不破にインヴェード(憑依)したエイリアンによって組織は滅ぼされてしまった。

組織の中で唯一生き残った鳴海 翔(通称:ショウ)、美杉沙羅(通称:サラ)、シグの3人はダミー企業ブルーリサーチを拠点に、民間人の宇佐美星児(通称:セイジ)と麻生すみれ(通称:スミレ)と共にエイリアン軍団・スペースマフィアを相手に、人知れぬロンリーバトルを展開していく。

登場人物

ブルースワットとメインサポーター

ブルースワットとは、元々シグが国連に働きかけたことで組織された対エイリアン特殊迎撃チームである。その活動や存在は世間には極秘であり、詳細な創設経緯や組織系統なども劇中では明かされていない。本部は表向きは城南地質学研究所としてカムフラージュされており、建物の奥に本部の施設がある。だが、物語第1話でエイリアンにインヴェードされた不破主任の破壊工作で本部は壊滅。生き残ったショウとサラとシグの3人は研究所放火の犯人扱いされた上、火災の際に死亡したとマスコミに報じられた。

以降3人は、表向きは死んだことを逆手に取って、エイリアンへのゲリラ戦を展開。長きに渡る戦いの最中、セイジとスミレほか少数ながらも協力者たちを得ていき、スペースマフィアを壊滅させた。

だが、彼らの活躍が世間には一切公表されることはなかったため、次作重甲ビーファイターの特別編に登場した際には誰にも知られていなかった。

鳴海 翔なるみ しょう / ショウ
隊員NO.153。戦闘時にはメタリックブルーのアーマーを装着する。24歳 身長182.6cm 体重68.6kg[6]。一人称は「俺」。
トライアスロン選手で、各地の大会で優勝を繰り返してきた賞金稼ぎとして名を馳せたため、「スポーツ荒らしのプロ」とも呼ばれていた。その実績を買われてブルースワットに入隊。当初は金にがめつい性格でボーナスをせびっていた。組織が壊滅して報酬が得られなくなった途端に次のトライアスロンに出場するために脱退しようとしたが、自転車の修理に立ち寄った先でスペースマフィアの暗躍を偶然目の当たりにして、悪化する事態を放ってはおけず、戦い続けていく。
戦闘時もストイックなサラや沈着冷静なシグと対照的に熱血漢で楽観的。シグに「勘ピューター」とチャカされることもあるヤマ勘は割と的中率が高い。反面、他人の意思を汲んだり尊重する思いやりや優しさは誰よりもある。インスタントラーメン「ヤマちゃんのスペシャル激辛麺」が大好物。蛇と歯医者が嫌い。
スペースマフィアとの戦いを終えた後、プラチナムの遺志を継ぎ、宇宙に旅立つ。
ビーファイター特別編ではカブトの招待状と勘違いした果たし状を送りつけられてビーファイターと対決。初対戦のビーファイターを圧倒するもシグに止められて誤解を解いた。基本的に世間に認知されない戦いを続けていたために拓也たちには全く知られていない[注釈 5]。当人たちもそれに甘んじていたが、後期になるとエイリアンの存在を世間に認知してもらおうとする動きが度々見られた。また、以前カブトにインチキ商品を売り付けられたことがあり、少々因縁がある。
美杉 沙羅みすぎ さら / サラ
隊員NO.071。戦闘時にはメタリックパープルのアーマーを装着する。22歳[7]。一人称は「私」。
勝気でストイック。常に大人のメイクで決めつつ、エレガントなファッションを好む。一方では、自室には大きなぬいぐるみをいくつか置いているという少女的な面も見られる。
ロサンゼルス市警察SWAT部隊のメンバーで、そのころにインヴェードされていたテロリストとの戦いに遭遇、同僚・ジョンの制止も聞かずに自らの過信から状況を見極めずに飛び込んだ挙げ句にジョンを亡くし、自分以外のチームも全滅したことから「地獄帰りのサラ」と呼ばれるようになった。その後スワットを辞めて放浪していたところをブルースワットに請われる。射撃と格闘術に長けている。
第6話では、ディクテイターでシグを誤射させてしまったことがトラウマとなり、銃を握れなくなってしまうが、ショウからの発破とシグのテレパシーから発せられた「ワンチャンス、ワンショット」の言葉でトラウマを克服。
スペースマフィアとの戦いを終えた後、ショウと共に宇宙に旅立つ。
シグ
隊員NO.011。戦闘時にはガンメタルのアーマーを装着する。5人の中ではリーダー的存在。
スペースマフィアによって壊滅されたエイリアン特殊部隊・スペースSWATの生き残りにして、緑色の血を持つエイリアンであり、地球年齢で800歳。3年前、スペースマフィアを追って地球に降り立つもインヴェードに罪悪感を抱いていた矢先、交通事故で脳死状態となりながらも息子・ザジの移植手術のためにコールドスリープ中の地球人広瀬剛の存在を知り、苦渋の末、広瀬にインヴェード。以降、国連に籍を置く形でブルースワットの設立に尽力した[注釈 6]。なお、シグの本来の姿は光に包まれていたために全貌は明らかになっていない。口が堅く自身もエイリアンであることはブルーリサーチ開設当初までショウやサラには秘密にしていた。
人間以上の聴力を持ち、テレパシーやサイコキネシスに読心術といった超能力も使える。視覚は人間のそれに準ずるため、インヴェードの探知はできない。また、人間として社会知識に乏しい一方、逆にエイリアンの言語翻訳や地球では未知の技術・機械装置から作戦の推測などブルースワットのブレーン役を務める。ブルースワットの中では超能力を駆使し食料を調達するのも彼の役目である。
剣術の心得もあるようで、日本刀でエイリアンと戦うこともあった。
やや強面な顔つきながら一人称は「私」で基本的に丁寧語で会話し、冷静な性格から暴走するショウを制止することも多かったが、ザジやジスプのことなどになると自身や広瀬の感情が優先して逆に平静さを失うこともあった。ビーファイター客演時も当時と同じように丁寧語でしゃべっておりショウから「相変わらず固いな」と言われている。また、そのころには、髭を生やしていたが、周りからの反応は微妙だった。
終盤、ミール獣の歌声やマザーブラバムの攻撃をきっかけに血の色の変化や広瀬剛の肉体から容易に分離できない事態をさらし、梨奈の口から長期のインヴェードによる、彼との完全な同化が起きつつあることを告げられる。そしてジスプを倒した時には完全に同化しており、超能力も消えてしまう。だが同時に彼自身も、ザジを息子として愛するようになり、元のエイリアンに戻ることよりも広瀬剛としてザジと共に生きることを選ぶ[注釈 7]
広瀬 剛ひろせ ごう
シグがインヴェードしている肉体の人物。1984年に交通事故で脳死状態となり、ザジへの臓器移植用に(事故当時の医療技術では移植が不可能であり、技術が発達するまで)コールドスリープされていた。生前の広瀬剛はシグの回想シーンでのみ登場する。
宇佐美 星児うさみ せいじ / セイジ
コンピューターの知識に精通するメガネが特徴のプログラマーの天才少年で、ブルースワットのサポーターを自称する。1975年7月7日生まれの18-19歳[8]。一人称は「僕」。
中泉シンクタンクのエンジニアだったころ、ブルースワットの組織について盗聴・ハッキングなどで把握しており、ブルースワット壊滅後シグたちに連絡を取ったところを中泉シンクタンクの所長にインヴェードしたエイリアンに捕らえられ、ショウたちに助け出され仲間となる。シグ曰く「ブルースワットのサテライト」というポジション。その頭脳を駆使して情報収集・武器・装備の改良・各種薬品や探知機の開発などで活躍する。
若干の遊び感覚が抜け切らない態度や、迂闊に戦線に出てブルースワットの足を引っ張ったり、ある化学薬品を精製しながら中和剤を作らず、その薬剤を浴びたショウを危うく爆死させそうになったりと危機感の薄さが目立つが、物語の進行に伴い徐々に成長していく様子を見せた。
麻生 すみれあそう すみれ / スミレ
ブルースワットの3人が設立したブルーリサーチにアルバイトとして雇われた大学生。一人称は「私」。
当初は遅刻や何も仕事がないブルーリサーチの事務所で昼寝など、なかなかの怠け者だったが、すぐに事務所を空にするショウたちや事務所に出入りするセイジに疑念を抱いていた。次第に後を付けはじめ、鳥羽の墓前に供えてあったショウと鳥羽の写真から過去を調べるうちに、ショウたち3人が死んだことになっている事実を知るに至り、ブルースワットの活動に強引に参加、仕方なくショウたちに認められてからは仲間として行動する。
加入直後は先走りやおっちょこちょいが目立ち、扱い方を知らないミサイルランチャーを逆向きに発射して訓練中のショウたちを危うく殺しかけるという大惨事を招きかけたこともあった。直後にガバナーの端末を触ったことで偶然ながら行方不明になっていた偵察衛星・SS17を発見するという強運を発揮。皆に内緒で後述のブライアンの隊員教育を受ける。ブライアンの教育プログラムはかなり厳しいものだったが、短期間で全ての課題をこなしてしまうなど、学習能力はそこそこ高い。教育プログラムを受けて以降は避難誘導や情報収集などの後方支援に撤するようになり、ショウたちにとって彼女もなくてはならないサポーターとなった。

ゴールドプラチナム

第23話から突如ブルースワットとエイリアンの戦いに参加するようになった、平和を願う人々の心から生み出された金色に輝く黄金の超時空人の超戦士[9]

ショウの怒りを感知して[注釈 8]、時空の裂け目・ハイパーラプチャーから現れる。グラビオンによる射撃攻撃やテレパシーや物体の修復など様々な超能力を持つ。ショウにシルバニック・ギアとドラムガンナーを授けた。

各話ごとにまちまちだが、時空の壁が持つ「復元力」のために長時間地球に留まることが出来ない。

最終話で地球に落下しそうになった彗星を破壊するためにパルサーポッドごと特攻を決意し、自らの正体を「人々の平和を願う意志の結晶」と語り、皆の願いが集まればまた新しい自分が誕生すると言い残して特攻。彗星とともに消滅した。

  • 特撮監督の尾上克郎は、金色の発色が難しく、ラッシュで「黄色だ」と揶揄されたという[5]

ブルースワットの関係者

ザジ
シグのインヴェードした広瀬剛の息子。母はフランス人であるためハーフ。10年前の交通事故に巻き込まれ、そのまま意識が回復しておらず、父と同じ病院に入院していた。そこをジスプにインヴェードされ、ムッシュ・ザジを名乗りブルースワットの前に敵として現れた。
シグたちが手を出せないことをいいことに卑怯な方法で彼らを散々苦しめたが、体調が一変したことでジスプに見限られ、ブルースワットによって救出された。そしてゴールドプラチナムの力で洞窟に避難したが、後にジスプにインヴェードされたシグの手で引きずり出されてしまったことを受けて、ショウたちのアジトで保護されることに。その後意識が回復しかけたことで広瀬剛(シグ)から移植手術を受ける。
不破主任ふわしゅにん
ショウたちの直属の上司。
第1話でエイリアンにインヴェードされ、司令室内で銃器を乱射、ブルースワットの基地を壊滅させてしまう。ショウたちにも攻撃を加えるが、ギリギリのところで自我を取り戻し、ショウたちに地球の守りを託して自決。医師の友人がおり、ザジの治療に一役買うことになる。
鳥羽 勝也とば かつや
アジア極東地区において、ナンバー1の賞金稼ぎと称されるほどのトライアスロン選手であり、ブルースワットに入隊する前のショウのライバル。ショウ曰く「傲慢でエゴイスティック」だが互いに最高のライバルとして認め合っている。
帰国して、INUIスポーツ科学アカデミーに招かれるが、そこはエイリアンの隠れ蓑であり、捕らえられてしまう。フリーターの山田正一として、サラと共に潜入していたショウに救出されるも出国寸前にボナにインヴェードされ、ハードエンジェルと呼ばれるスペースドラッグ[注釈 9]の運び屋として利用される。インヴェードから解放された直後、ボナに立ち向かっていき、ショウを庇って、爆発で致命傷を負いながらも槍投げでボナにダメージを与え、ショウに勝機を与える。ショウの腕の中で息絶えた後、ショウの手で埋葬された。
遠藤 敦子えんどう あつこ林 孝はやし たかし河井 大かわい まさる
ブルースワットのサポーターでもある緑町の小学生探偵団。
敦子はリーダー格で男勝り、孝はセイジ同様にコンピューターとメカが得意、大は野球少年でボールのコントロールに長けている。
恐怖電波発生装置事件において、ブルースワットと知り合い、事件解決に謁見。勝浦海岸に海水浴に来た際、敦子と大はダルの被害に遭ってしまうも浦野が開発した解毒剤のおかげで一命を取り留める。
29話では敦子のみが登場している。
奥山 梨奈おくやま りな
新日本遺伝子工学研究所の主任研究員。
ゲルマに狙われたところをショウに救われ、海外へ旅立つ。その後帰国し、ミール獣の事件を機に研究所に通っていたシグの協力でインヴェード解除ビームの開発に成功。その過程でシグと広瀬剛の肉体が長期間のインヴェードの影響で同化していることも突き止める。

装備・戦力

ブルースワットの基本戦力とメカニック

以下の項目はブルースワットが対エイリアン特殊迎撃チームとして活動していた時の制式装備・メカを記す。

プロテクトギア
ブルースワット隊員の標準装備である戦闘強化服。隊員服の上からヘルメットと胸部プロテクターで構成されている。
これらは、エイリアンの攻撃から身を守る特殊装甲であり、胸部にはエイリアンの接近を察知するセンサーが備わっている。ヘルメットには外部との通信機能が内蔵、ゴーグル部分は二重構造になっており、開閉できる。後部のゴーグルにはエイリアンのウィークポイント(弱点)を補足するセンサーも備わっており、前部のゴーグルを上げることで機能する。ただし、人間にインヴェードしたエイリアンは探知不可能。
軽量で身軽なため非常に動きやすい。反面、強度の攻撃で損傷しやすく、腕部や脚部の装甲が無いので肉体への負傷率がかなり高い。また大打撃的な破損を受けた場合に備えて代替のアーマーも用意されている。
第4話でコンバットゲームに潜入した際には、プレイヤーたちからコンバットゲームの衣装と思われた。
第34話では、デスキーラ三兄弟が起こした偽ブルースワット事件による検問を回避すべく、セイジとスミレが八百屋の配達車に偽装した車でプロテクトギアを初めとする装備の運搬を行うもケンが強奪。ショウ用はゴク、サラ用はモン、シグ用はケンに着用されてしまうがプラチナムの力で奪還され、ショウたちに装備された。
プロテクトギアを装備した状態は玩具では「スワット○○(○○の中には装着者の名前が入る)」と呼称された。
BW-01 ディクテイター
ブルースワットの制式自動拳銃で、セミ/フルオート発射の切り替えが可能なマシンピストル。スペーススワットの制式光線銃・ビームガンをモデルに設計された。
装弾数は通常のマガジン使用時は10発でロングマガジン使用時は32発。銃口の下にレーザーポインター、グリップ下部に安全装置のスイッチが搭載されている[注釈 10]チタニウムコーティングされた人工ルビー製9mm徹甲弾であるアーマーピアシング弾「ハイパーブリット」を発射する。発射時にはディクテイターに搭載された赤と緑の球体型装置「エネルギーコーティングユニット」によって弾丸にエネルギーコーティングを行う。エネルギーコーティングユニットは使用者の精神状態によって出力が左右され、激昂するなど感情が高ぶる状態で発砲する際にユニットが激しく発光するエフェクトがかかる場合もあった。シングルカラムマガジン仕様のため、グリップはスリムで握りやすいが、その代わり、ロングマガジンは、かなり長い。
第11話でセイジの手によって改造され、エネルギーコーティングが赤から金色になり威力が向上。同話においては、大破し改造中だったディクテイターの代わりにサラの同僚・ジョンの形見であるベレッタM92Fのマガジンにディクテイターのアーマーピアシング弾を装填し、シグが持つビームガンのエネルギーコーティングユニットを取り付けて使用し、TR-99を倒しながらも銃は反動で大破してしまう。
第34話では、デスキーラ三兄弟が起こした偽ブルースワット事件による検問を突破すべく分解して、バイクやヘルメットに隠すことで検問を突破した。
重甲ビーファイター』の特別編では、舞がサラから借りて使用している。
  • 放送当時、モデルガンの専門誌に掲載された[10]
BW-02 プラグローダー
リボルバー式の対エイリアン用マルチショットライオットガン。ショットガンというよりどちらかというとグレネードランチャーに近い。手持ちでの使用だけでなく、インターセプターのカウルにマウントしての使用も可能。冷凍弾・ゴム弾・電撃弾・煙幕弾・曳光弾・炸裂弾・ワイヤーネット弾・ショック弾・麻酔弾といった各種弾丸を発射できる。ブルースワットの3人だけでなく、セイジが使用するケースも多い。
  • 『宇宙船』[要文献特定詳細情報]では当初「リボルバーグレネードmk.III」という名称で紹介されていた。
ミサイルランチャー
二連装式の多目的ミサイル砲で肩に担いで使う。見た目通りの高火力兵器であり、強敵や複数の敵を一気に屠る必殺武器的扱いであり、それゆえに使用場所は限定された。
第6話では、フレイムスローワーで死滅させたトカレフ-18を完全消滅させるためにシグの手で使用。第13話でUFO相手にショウが使用した際は、サラのプラグローダとシグのレーザーライフルとの同時撃ちで撃破している。第17話でスミレが使用した際には、誤って逆向きに使用し、ショウたちを殺しかけるという大惨事を起こしかけた。
レーザーライフル
赤色のレーザーを発射する携行用レーザー砲。エイリアンの透明化能力を無力化することも可能。大型重火器ながらも無反動。「WARNING HIGH VOLTAGE」の警告表示があることから、エネルギーはバッテリーによる電力と推測される。劇中ではサラが主に使用。
フレイムスローワー
三千度級の熱を放つ火炎放射器。特殊圧縮ボンベで最高600秒の連続放射が可能。劇中ではショウが主に使用し、透明化したエイリアンのあぶり出しを始め、伝染病ウイルスであるトカレフ-18や有害植物であるJ-3000の駆除にも用いた。第20話では、サラがゾドーとリーガ相手にレーザーライフルと同時撃ちしている。
諸元
ストライカー
全高 1,200 mm
全長 3,400 mm
全幅 1,400 mm
車両重量 820 kg
最高速度 312 km/h
CV-01 ストライカー
ショウが搭乗する小型特殊装甲車。
戦略システム内蔵の大容量コンピュータと高性能ガスタービンエンジンを搭載している。車体はチタン合金、タングステン鋼、カーボンファイバー製の3層加圧成型装甲。ボディは超高質繊維強化メタル製のロールバーで覆われ、ウインドウには防弾ガラスを使用。助手席には通常、センサーコンソールと小型武器コンテナが搭載されており、人間を乗せることもある。
第27話では、探偵団へのご褒美として、ショウとセイジが作った玩具が登場した。
諸元
インターセプター
全高 1,280 mm
全長 2,056 mm
全幅 794 mm
最高速度 205 km/h
CV-02 インターセプター
サラとシグが搭乗する追跡・戦闘用モーターサイクル。第1話では別働任務に着いていたシグの代わりにショウが搭乗していた。
オートバランサーを搭載し、どのような悪路でも走破することができる。後部のキャリアには小型の武器コンテナを搭載でき、主にNO.2コンテナ(プラグローダ)が搭載されている。
マシン側の操作で武器コンテナを開くことができ、フロントカウル上部にはプラグローダを固定するマウントがあり、走行しながら発射することが出来る。
シグ用はバンパーが黄色、サラ用は赤である。
ガバナー
主にセイジが運転する大型のバンで現場指揮車。車体後部のスペースには各種コンピュータが搭載されておりブルースワット隊員との通信や情報送受信が行える。特に戦略コンピュータは敵の弱点、隠れた敵の居場所などを分析するため戦闘には欠かせない。偵察衛星・SS-17ともアクセスできる。
弾薬やフレイムスローワーなどの大型武器が搭載されているだけでなく、プロテクトギアを収納するスペースも設けられている。車体上部のサーチライトからはビームを発射。
SS-17エスエスセブンティーン
ブルースワットの偵察衛星。
宇宙からの偵察・追跡などに威力を発揮。武器はレーザー砲。電磁波吸収バリアにより、地上からの観測やレーダーなどでは、その姿を察知することはできない。
メモリ上には、ブルースワット隊員教育用の人間型プログラム・ブライアンがインストールされており、偶然SS-17にアクセスしたスミレは皆に内緒でブライアンに隊員としての教育を受ける。メインメモリの過負荷によるバリア消失を防ぐため、スミレの手によって、マザー・ブルーのパスワードを打ち込まれ、ブライアンのプログラムはデリートされた。
最終決戦では、クイーンがインヴェードしたガバナーからの指示でブルースワットを攻撃してしまう。

ブルースワットの追加戦力

所属していた組織を壊滅されたブルースワットは、以後あらゆる形で戦力の増強・補強を行ってきた。以下はその一覧。

シルバニック・ギア
第29話から登場。ゴールドプラチナムの力でショウのプロテクトギアが強化された鎧。銀色に輝くディメントロニウム製のリアクティブアーマーであり、ヘルメット・プロテクターとプロテクトギアにはなかった肩アーマー・手甲・脚甲が追加され、全身を覆われるようになった。敵の攻撃を吸収してエネルギーを反射する能力を持つが、一度反射すると、そのパーツが元に戻ってしまうというデメリットもある。ただし、吸収するだけなら元には戻らない。このシルバニック・ギアを纏ったショウは「ハイパーショウ」と呼ばれる。
最終話で、特攻を決意したプラチナムが自力で変身出来るように力を与え、最終話と次作『重甲ビーファイター』の特別編で、ショウ単体で変身している。
ブルーストライカー
ストライカーを改修したマシン。第30話での戦闘で破壊されたストライカーをシグのアイデアを応用して、セイジが予め考えていた強化案を加えて改修が行われた。
チタンジルコニウム合金製の装甲と4門のエネルギー砲インパクトキャノンを装備。
モーグと最終決戦でのクイーンにインヴェードされて、ブルースワットを攻撃したこともある。
ドラムガンナー
第33話から登場。ゴールドプラチナムがハイパーショウに与えた手甲型の光線銃。ショウに貸す前にプラチナムが使用したこともある。左腕に装着した状態で1秒間に40発のエネルギー弾を発射する。強力な分、反動がかなり強く、ショウが初めて使用した際は「なんつーガンだ」と驚いていた。
ドラムガンファイヤー
第33話から登場。ドラムガンナー後部に逆さにしたディクテイターを合体させた最強銃。そこから反転した状態で使用する。第45話では奥山梨奈の開発したインヴェード解除ビームのユニットを装着、合体エイリアンの分離やシグ(広瀬)に多重インヴェードしたジスプを追い出すのにも使用された。当時の子ども向け雑誌[要文献特定詳細情報]の解説ではショウのディクテイターの残弾を薬莢ごとエネルギーに変換して一気に打ち出すものとされている。
  • 玩具版でも劇中同様ディクテイターの玩具(電動ブローバック版・ライト&サウンド版どちらでも可能)と連動し、本体のセンサーがディクテイターの銃口のLEDに反応して発射音が鳴る。なお、ライト&サウンド版と連動させる場合はドラムガンナーの玩具に付属している白色の専用アタッチメントを装着する必要がある。
コンバットナイフ
サラが所有している護身用武器。第32話では、モーグにダメージを与えた。
日本刀
シグが使用する。第32話ではモーグにダメージを与えた。第49話ではディクテイターが破損したブルースワットのためにセイジが3人分用意し、ゾドーとリーガを滅多斬りで倒す。
RB-8
第32話で使用された液体爆薬。セイジが防衛局科学研究所にハッキングして製作し、ミサイルランチャーで撃ち出す。液体は空気に触れると1時間後に爆発する。中和剤はセイジがサラとシグと共に研究所に潜入した際に完成させた。
インヴェード解除ビーム
第45話で使用された大型銃。梨奈がシグの協力を経て研究開発したもので、スペースマフィアの多重インヴェード作戦対策に投入。ドラムガンファイヤーの銃身と連結、テストなしのぶっつけ本番ながら合体エイリアンや広瀬にインヴェードしたジスプを分離させることに成功した。
戦士のナイフ
第50・51話で使用された短剣。シグ用の物と、移植手術前に信頼の証としてショウとサラに渡したレプリカの計3本がある。この武器でエイリアンを1体倒している。

ゴールドプラチナムの戦力とメカニック

グラビオン
プラチナム専用の次元振動銃。プラチナムの右手に直接出現し、フルパワーでは惑星さえも破壊できるほどの威力を持つ。
  • 玩具では電光衝撃体感銃と冠されて発売され、発光ギミックと同時に振動ギミックが作動し、射撃の反動(リコイルショック)を体感することができる。
諸元
スターフォートレス
全高 13 m
全長 34 m
全幅 19 m
重量 1,250 t
スターフォートレス
プラチナムが搭乗する自由に時空間を航行可能な次元移動要塞。第37話から登場。
武器はディストーションバスター
プラチナムは当初、生身のままで地球に降臨していたが、クイーンの地球侵攻作戦に対抗するための新装備として、この乗り物に搭乗してくるようになった。最終決戦後、消滅したプラチナムの遺志を継いだショウとサラが搭乗して、地球を発つ。
  • 特撮監督の尾上は、予算が少ない中でワープなどの描写を要求され苦心した旨を語っている[5]
パルサーポッド
スターフォートレスに備わっている着陸用のプラチナム専用大気圏突入用小型艇。第37話から登場。
最終話で隕石に特攻してプラチナムごと大破した。
  • 尾上は、パルサーポッドは半分透けているためピアノ線が目立ってしまうなど、撮影に苦心した旨を語っている[5]

注釈

  1. ^ 最初期に製造された「DX 電動ブローバック ディクテイター01」においては、中高生から青年の手の大きさに合わせて制作。バレル下部にカバーを装着するバッテリー(乾電池)で駆動する方式をとり、マガジンへの弾薬(弾丸はなく排莢のみ)装填、トリガー操作でブローバックし、動作毎に薬莢の排莢、ホールドオープンも忠実に再現していた。
  2. ^ 当時バンダイ社員であった野中剛は、開発に苦心したメイン商材である「電動ブローバック ディクテイター」よりも廉価版の「ライト&サウンド ディクテイター」の方が販売実績が良かったと証言している[4]
  3. ^ 最終回は「THE END」。
  4. ^ 読み上げは17話より。
  5. ^ 『ビーファイター』へのゲスト出演時もジースタッグ(片桐大作)が「知らない」と発言しており(なお、直後にシグが人知れずに戦っていた事実をビーファイターに語っている)。カブトに遊園地でヒーローショーを開催することを提案された際も「どうせ俺たち有名じゃねえし」と自虐的に言っている。
  6. ^ 第20話で判明。なお、広瀬のコールドスリープ開始日は、1984年6月18日。
  7. ^ ただし、広瀬剛が生き返ったのではなく人格はシグのままである。
  8. ^ 第46話ではショウが敵の罠で「大飯食らいでいびきもでかい、掃除も洗濯も大嫌い、走るのは速いが足も臭い」といった悪口を言われた怒りで呼び出されたこともある。
  9. ^ 幻覚剤の一種であり、これを摂取した地球人は、エイリアンが自分と同じ種族だと錯覚するようになる。
  10. ^ 11話でのディクテイターの設計図をガバナーのモニターに表示するシーンでも確認できる。
  11. ^ インヴェードされた人間同士の会話シーンでも、日本語に不気味なSEを被せていた。
  12. ^ 登場当初は日本語が話せず、インヴェードしたザジの体を経由して肉声を発していた。
  13. ^ ムッシュ・Jの素体となった男性の素性と本名は不明。
  14. ^ 書籍『メタルヒーロー怪人デザイン大鑑 奇怪千蛮』では、名称をジスプ(改造)と記述している[13]
  15. ^ 死神のキスとも呼ばれている宇宙植物。雄花はエイリアンに有毒な花粉を放つ。地球に100年に一度だけ咲く、雌花の花粉と棘は逆に地球人にとって有毒であるが、互いに中和作用を持つ。スペースマフィアに故郷を滅ぼされた1人のエイリアンが地球に持ち込み、スペースマフィアの手で致命傷を負った後、シグに後を託して絶命。シグはJ-3000を繁殖させて、スペースマフィアを追い出そうとするが、ショウたちに反対されたことと雌花の毒を知ったことから断念する。
  16. ^ 第20・28話・劇場版以外テロップ表記なし。
  17. ^ クレジットでは片桐教授。
  18. ^ 視聴者からの一般公募による出演。
  19. ^ 視聴者からの一般公募による出演。
  20. ^ 11月6日は第26回全日本大学駅伝中継のため放送休止。
  21. ^ 1月1日は各局とも正月特番を放送のため休止。
  22. ^ 第29話のみ、高校野球中継の影響で未放送。

出典

  1. ^ a b c 竹書房/イオン編 編『超人画報 国産架空ヒーロー40年の歩み』竹書房、1995年11月30日、214頁。ISBN 4-88475-874-9。C0076。 
  2. ^ a b c 特撮全史 2020, p. 65, 「ブルースワット」
  3. ^ a b c d 最強戦士列伝 2014, pp. 154–155, 「総論『ブルースワット』とは何だったのか? ガンアクションも細かく再現!ブルースワットのリアルな演出」
  4. ^ a b 宇宙船169 2020, pp. 110–111, 「SUPER MODE OF TOEI METAL SPIRIT 第12回 スーパーゴールドプラチナムとハイパーブルースワット」
  5. ^ a b c d e 宇宙船169 2020, pp. 112–113, 「[対談]尾上克郎×野中剛
  6. ^ 第5話より。
  7. ^ 46話より。
  8. ^ 2話より。
  9. ^ a b c gvsg 2012, p. 65, 「メタルヒーロー クロニクル」
  10. ^ a b 年代記 2004, pp. 88–89, PLEXインタビュー.
  11. ^ a b 最強戦士列伝 2014, pp. 152–153, 「ブルースワットが立ち向かう悪の組織とは?」
  12. ^ a b c d 奇怪千蛮 2017, p. 211
  13. ^ a b c d 奇怪千蛮 2017, p. 212
  14. ^ a b c d e f g h i j k l 奇怪千蛮 2017, pp. 223–224, 取材・執筆 サマンサ五郎(チェーンソー兄弟)「DESIGNER INTERVIEW_11 河野成寛」
  15. ^ a b c d 奇怪千蛮 2017, p. 218
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  19. ^ a b c 奇怪千蛮 2017, p. 210, 「ブルースワット」
  20. ^ a b c d e f g h 奇怪千蛮 2017, p. 222
  21. ^ a b 奇怪千蛮 2017, p. 216
  22. ^ a b c d 奇怪千蛮 2017, p. 217
  23. ^ a b c d e f 奇怪千蛮 2017, p. 219
  24. ^ a b c d 奇怪千蛮 2017, p. 220
  25. ^ a b 奇怪千蛮 2017, p. 221
  26. ^ a b 仮面俳優列伝 2014, pp. 71–80, 「第2章 昭和から平成へ仮面の下のイノベーション 06 竹内康博
  27. ^ a b 「スーパー戦隊制作の裏舞台 竹内康博」『スーパー戦隊 Official Mook 21世紀』 vol.14《烈車戦隊トッキュウジャー》、講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2017年8月25日、32頁。ISBN 978-4-06-509525-6 
  28. ^ a b 「スーパー戦隊制作の裏舞台 横山一敏」『スーパー戦隊 Official Mook 20世紀』《1997 電磁戦隊メガレンジャー講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2018年6月25日、32頁。ISBN 978-4-06-509610-9 
  29. ^ a b c 仮面俳優列伝 2014, pp. 81–90, 「第2章 昭和から平成へ仮面の下のイノベーション 07 今井靖彦
  30. ^ 宇宙船172 2021, p. 118, 「[対談]橋本恵子×野中剛」.

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