ブルースワット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/16 20:48 UTC 版)
スペースマフィア
宇宙のあらゆる星々から落伍者の烙印を押された地球外知的生命体(エイリアン)によって構成された宇宙犯罪組織。その目的は地球の破壊ではなく、征服して土地を奪うことと地球人の隷属化であるため[11]、表立った大規模な破壊行為はせず、隠密な作戦や人体への実験行為が多い。そのため、ブルースワットやその関係者を除く、一般の地球人がエイリアンたちの存在を知ることはほとんどない。
エイリアンたちは、番組の初期には地球人に理解できない独特の言葉を使っており[注釈 11]、彼らの正体は一切不明で、スペースマフィアという言葉も当初は地球側から見たエイリアンたちの総称という位置付けであった。しかし、後にスペースマフィアは実在の宇宙犯罪組織であることが判明し、その構成員であるエイリアンたちの正体と目的が明らかになっていく[11]。第14話以降、ブルースワットに対しては日本語で話すようになり、番組の中期以降は仲間同士でも日本語で話すようになった。
アジトは当初設定されていなかったが第21話で設けられた。
- マドモアゼル・Q / クイーン
- スペースマフィアの最高権力者。
- エバを監察官として派遣するなど、組織の地球での動向を密かに伺っていたが、一向に停滞していることに業を煮やし、第37話でついに自ら地球に降り立ち組織を統率する。
- 人間態と怪物態の2つの形態を持ち、人間態では左側の顔は若い女性だが髪で隠れている右側の顔は老女となっており、老人態になることも可能。人間だけでなく、武器や乗り物にもインヴェードできる。怪物態の武器は両手から発する光線。
- 癇癪持ちであり、最終作戦前には組織内の戒めとして無能と見做したエイリアンたちの綱紀粛正を決行したこともあったが、そうした部分からジスプの不信を買い、遂にはクーデターを引き起こされるにまで至っている。
- アジトをブルースワットに破壊され最終作戦も粉砕されると、ショウ以外のブルースワットやマシンに次々とインヴェードし、翻弄していくが、スターフォートレスからのエネルギーを受けたハイパーショウのドラムガンファイヤーから発生したブラックホールに飲み込まれた。
- 『重甲ビーファイター』第52話・第53話にて、ジャマールの魔導士ジャグールの力で『特捜ロボ ジャンパーソン』の宿敵・ビルゴルディと共に復活。打倒ブルースワットに執念を燃やすも最終的に破壊神ジャグールに吸収された。
- デザインは変身前後とも野口竜が担当[12]。
- ジスプ
- スペースマフィアの地球攻撃部隊指揮官。
- 両手から繰り出す火球を主としている。他のエイリアンと違い、人間にインヴェードした状態で能力を使うことも可能。
- 入院中のザジにインヴェードし、ムッシュ・ザジとして、部下たちに指令を発していた[注釈 12]が、度重なる部下の敗北から、第19話以降、自ら戦線に立つことにし、インヴェードしているエイリアンにも直接ダメージを与えられる剣(本人曰く、スーパーウェポン)を左胸に携行する。ザジにインヴェードしていることで彼の父である広瀬にインヴェードしているシグを精神的に追いつめた。
- 第30話でザジをブルースワットに奪還された後、暫くは元の姿で行動していたが、第37話において、別の人物にインヴェードして、ムッシュ・Jと名乗り[注釈 13]、剣の代わりに槍を使うようになる。
- 第37話でドラムガンファイヤーの攻撃で顔を負傷するが、翌38話で改造手術を受けたことでパワーアップ。筋肉質な体型と液体の入った容器や管が付いた怪物然とした顔となり[注釈 14]、それを期に首領のクイーンに対する野心を抱き始めることとなる。終盤では自らが支配者にならんとクーデターを起こし、Dr.アルドによる改造手術を受け、エイリアンを自らの支配下に置く力を持つ服従フェロモンを発する能力を身に付ける。これによりクイーンやその部下、そしてシグをも自らの手中に収め、自らキングジスプを名乗り一時はスペースマフィアの頂点に立った。しかしセイジが開発した服従フェロモンを無効化するガスにより失敗、最終的にはブルースワットやプラチナムの猛攻を受けて戦死した。
- ジスプが支配者の立場に異常にこだわるのは、故郷の星で彼が支配され、搾取される身分だったことに一因があり、「支配とは、されるものではなく、するものなのだ」と独白している。
- 『重甲ビーファイター』第52話・第53話では直接登場しないものの破壊神ジャグールに取り込まれた悪の一部として強化前の彼の顔面が出現している。
- ゾドー
- ジスプ直属の部下である幹部エイリアン。ゴアの一個体でもある。本体は第19話から登場。
- 水晶の剣や光線銃を武器としており、ジスプの強化後は槍も使用するようになる。インヴェードした人間態では後述の幹部エイリアンとのコンビで活動していたが、ザジの台頭後はリーガと共に活動する。
- 最終的には、ブルースワットの日本刀による攻撃で戦死。
- デザインは野口竜が担当[13]。
- リーガ
- ジスプ直属の部下である幹部エイリアン。こちらも本体は第19話から登場。
- ムチと光線銃を武器としており、ジスプの強化後は槍も使用するようになる。インヴェードした人間態ではヤニミとのコンビで活動していたが、ザジの台頭後はゾドーと共に活動する。
- 最終的にはゾドー同様、ブルースワットの日本刀による攻撃で戦死。
- デザインは野口竜が担当[13]。
- ヤニミ
- 女性幹部。本体は第25・26話に登場[15]。
- 光線も放てる鎌が武器。大柄の女性にインヴェードしている間はプロレスを駆使する。第26話では乙姫に扮した。
- 初期ではリーガとのコンビで活動していたが、ゾドーと共に恐怖電波作戦の指揮を執り、電波科学者の内村雅夫を利用し、恐怖電波発生装置を作らせるも内村のミスで電波が発射されたことから、ブルースワットや探偵団に気づかれてしまい、最終的には破壊されてしまう。次に海洋生物学者の浦野五郎を利用し、ダルを使った作戦の指揮を執るもブルースワットに阻止された上、ディクテイターで最期を迎える。
- 幹部エイリアン
- 序盤においてゾドー、リーガ、ヤニミと共に暗躍していた。インヴェード態は女性。武器はバズーカ。インヴェードしているエイリアンの正体も明らかにされないままフェードアウトした。
- クイーンの従者[12]
- それぞれ黒い服と赤い服を纏った2人組の女性。
- 2つ合わせると光線を出す短剣を武器としており、黒い服の従者は右脚、赤い服の従者は左足に携行している。2人の力を合わせて、バリアを張ることも可能。
- 最終決戦で崩壊したアジトと運命を共にした。
- 一般エイリアン
- 初期はそれぞれがストーリーの中核で作戦を進めていたが、中盤以降はゴア共々戦闘員的な立ち位置で活動する。
- 口が触手状になった青いレト、口は牙を剥いている赤茶のボナ、右腕が通信機になっていて呼吸器をつけたような緑色のケル、レトの亜種のクイの四種が多数存在している。中期以降は槍を使用。
- これらに加えて作品後半以降はこれまで倒されたエイリアンたちと同種のエイリアンたちも多数登場した。
- ゴア
- 第3話から登場[21]。処刑担当のエイリアン。
- 手が剣になっているタイプと鞭になっているタイプがいる。戦闘力が高いためか、作戦遂行中のエイリアンの護衛役なども務める。
- デザインは野口竜が担当[21]。
- ラビ
- 第9話に登場[18]。エイリアン屈指の美女。御曹司の金原良介にインヴェードして理想の花嫁探しをブルーリサーチに依頼、そこで選出された保育士の澄田瞳に転移インヴェードし科学者たちを集め、自身と魔性の美女を大量に増やして地球の男たちを手玉に取っていく「インヴェード美女クローン計画」を遂行する。念動波とレーザー銃が武器。「魔性のウインク」でショウをも手玉に取るが、サラの涙で正気に戻ったばかりか、手を繋いだブルースワット3人の「絆」の前に無効化され、ディクテイターのウィークポイント攻撃で倒された。作中で最初に本体のままで喋ったエイリアン。
- デザインは野口竜が担当[18]。
- ザイバー
- 第11話から登場[18]。皆殺しのザイバーの異名を持つ宇宙テロリスト。
- シグの在籍していたスペーススワット部隊を壊滅させた後、地球に来訪し、TR-99にインヴェードして活動。サラの所属していたスワット部隊も壊滅させた。
- TR-99を倒された後、自身もセイジの手で改造されたディクテイターを手にしたサラとシグに倒される。
- 第22話に登場した別個体は聴力に特化しており、ベージュのコートの男性にインヴェードした。J-3000[注釈 15]を排除すべく、ゾドーと共に活動。戦闘では聴力の高さを活かして、ブルースワット相手に優位に立つが、ショウがガバナーから高音で発したロックサウンドが騒音となって、動きが鈍った間にディクテイターで倒された。
- ザザンガ
- 第21話に登場[22]。スペースマフィアの中でも特に凶暴・凶悪とされるモンスター。
- 超スピードで相手を翻弄し、牙を使った噛み付き攻撃を得意とする。
- ザジが自ら陣頭指揮を執った作戦をブルースワットに阻まれたことから呼び出され、ブルースワットと交戦。ガバナーのシステムでも捕捉できないスピードでブルースワットを翻弄するも松下長之助の熱意が込められた「必勝」のハチマキをしたショウの奮闘からの至近距離射撃で負傷し、全員のディクテイターで倒された。
- グラガ
- 元スペースマフィアの死刑囚。
- 光線銃の使い手で以前は凶暴なエイリアンだったが自身の行いに罪悪感を抱くようになり、戦闘放棄と敵前逃亡を行った。
- UFO透明作戦において、ザジに呼び出され、ゾドーの手で凶暴化する薬を投与された後、協力者の前田真也にインヴェードし、真也の友人のセイジにインヴェードしようとするが、ブルースワットに阻まれ、戦いの最中、薬切れで正気に戻る。その後、薬の副作用で眠り続ける真也を危篤の母・前田千鶴に会わせるために真也に再インヴェードし、千鶴の最期を看取る。役目を終えた後、ブルースワットに加勢するが、ゾドーの配下たちとゾドーの剣からの光線で消滅。銃だけが残った。
- マドモアゼル・エバ
- 内部監察官。第30話に登場[23]。
- クイーンと同じく、人間型のエイリアンであり、電流も放てる剣を主としつつ、ストライカーを大破させるほどのUFO操縦技術も持つ。クイーンへの忠誠心も強い。
- 地球侵攻作戦の停滞を理由にジスプの粛清のため、地球に現れるが、ザジの身体から抜け出した際のジスプの奇襲で負傷し、火球でトドメを刺される。この一件に対し、クイーンはジスプの決意と覚悟を認め、エバを手にかけたことを不問とした。
- デザインは河野成寛が担当[23]。
- ゲドン
- 第31話に登場[23]。スペースマフィアに侵略された星の出身のエイリアン。
- 侵略による蹂躙に絶望して、スペースマフィアの一員となり、光線も発する剣を武器に様々な星で暴れまわる。それに伴い、顔つきも凶暴なものに変化するが、元の顔に戻ることも可能。
- アベリオスβ星での活動を経て、地球に赴き、ブルースワットと対決。弱点を持たないと思われたが、どこかの星で感染した宇宙バクテリアにより、右手から石化が始まる。千賀子の夫・俊一にインヴェードした後、千賀子にインヴェードしたハルと共に赴いた宇宙生物研究所で宇宙バクテリアに侵されていることを知った。リーガたちに捕らえられたハルを救うべく、ブルースワットに再度戦いを挑むも事情を知ったブルースワットの協力でハルを救出した後、2人で安住の地に旅立つ。
- デザインは河野成寛が担当[23]。
- ハル
- 第31話に登場[23]。ゲドンの妻。
- ゲドンと同じ星の出身であるが、心までスペースマフィアの一員にはなっておらず、悪事に加担するゲドンに心を痛める。
- ゲドンを追って、地球に赴き、俊一の妻・千賀子にインヴェードも行う。リーガたちに人質にされてしまうが、ブルースワットの協力を得たゲドンに助け出される。その後、ゲドンの宇宙バクテリアで運命を共にする覚悟を決め、自身の乗ってきたUFOで2人で安住の地に旅立つ。
- デザインは河野成寛が担当[23]。
- モーグ
- 第32話に登場[24]。百戦錬磨の銀河傭兵。
- マビルード太陽系出身のメカ寄生種族であるため、乗り物や武器にインヴェードできる。弱点は胸部中央。
- クイーンに雇われて、ブルースワットと交戦。自動車やディクテイター、電車、クレーン車、ブルーストライカーにインヴェードしながら、ブルースワットを翻弄した上、ショウにRB-8の液体をかけ、中和剤のある防衛局科学研究所に向かうショウを自動車や自転車、電車を使って、翻弄するもセイジの作戦でRB-8の爆発でダメージを受けてしまい、ショウも助かってしまう。サラのナイフ、シグの日本刀、ハイパーショウのディクテイターの応酬で倒された。
- ゲルマ
- 剣を主としている。
- 地球人の遺伝子をエイリアンの遺伝子に変えることが出来る遺伝子返還促進剤の開発のため、梨奈にインヴェードし、1ヵ月の時間を費やすも研究中に起きた事故で梨奈の身体から離れた際、促進剤のデータが梨奈の頭脳のほうに残ってしまう。データ回収のため、梨奈に再インヴェードし、促進剤を完成させるもショウのドラムガンファイヤーで倒された。
- ドクターネロン
- 第35話に登場[25]。スペースマフィアの死神と呼ばれるマッドサイエンティスト。
- 科学力だけでなく、戦闘能力も高く、爪を主としている。
- ワジワジ星を黒い雨で滅ぼし、地球においては、エナジーF2に自身の毒物を混ぜて、人間同士を殺し合わせる赤い毒ガスに変えた。ワジワジ星の生き残りであるワジワジに致命傷を与えながらもワジワジの最期の攻撃で負傷した後、ハイパーショウのドラムガンファイヤーで倒された。
- ギム
- 科学者のエイリアン。本来の姿は、はっきりとは描かれなかった。
- 同じ科学者仲間たちと共に人間の科学者たちにインヴェードした状態で活動し、ジスプの命により、タイムマシン・ゼロを開発するも完成後に口封じのために仲間たちを処刑されてしまう。復讐を決意し、ゼロで未来に行き、スペースマフィアの手の内を全て知ろうとするが無理な加速でゼロに負荷がかかったために爆発寸前の状態と化す。ショウの説得でゼロを未来で爆発させることを防ぐべく、地上にいるサラたちに誘導装置を入手してもらうも間に合わず、ショウとインヴェードしていた人間だけでもカプセルで脱出させた後、ゼロを現代で爆発させた。
- マザーブラバム
- 第41話に登場[20]。昆虫型エイリアン。
- 口から放つ毒針と胸部から放つ無数の幼虫ブラバムを武器としている。幼虫ブラバムは人間の体内に寄生後、その宿主の体内で育ち、成虫と化す。
- Qに呼び出されて活動し、人間を襲う一方、念波を聴くことが出来るシグの排除も担い、毒針でシグに致命傷を与えるがシグからの情報で念波をキャッチするための装置を開発したショウたちに居場所を発見される。戦闘中、毒針から解毒剤を作れることをプラチナムから知らされたハイパーショウに毒針を奪われた後、ドラムガンファイヤーで倒され、解毒剤でシグたちも助かった。
- デザインは河野成寛が担当[20]。
- ギルガ
- スペースSWAT時代のシグに倒されたエイリアンの兄。
- かつてQから最高権力者の座を奪わんとして失敗し、スペースマフィアを追われたが、その後改心して組織の軍門に戻った経歴を持つ。
- 口から放つ触手を武器としており、それを用いて対象に幻覚を見せるギルガビジョンを放つ。
- 弟の仇であるシグにギルガビジョンを放ち、ショウたちが死んだ幻覚を見せた上、スペースマフィアと戦うレジスタンスの幻覚も見せて、シグを信用させ、ブルースワットが所有しているスペースマフィアのデータの入手を目論む。ギルガビジョンの効果が薄れた影響で困惑するシグがディクテイターで自身の足を撃ち、その痛みで正気に戻ったために計画は失敗。ドラムガンファイヤーで倒された。
- パルス
- 第44話に登場[20]。電子ケーブル内を移動できるエイリアン。
- 右手から放つ4本の触手を用いて、電子ケーブル内に入りこむ。
- Qに反逆し始めたJの命により、アメリカの核ミサイル発射装置に侵入しようとするがセイジの妨害により、ケーブルから排除され、ブルースワットと交戦。ショウの放ったミサイルランチャーを体内に取り込んだため、それが不発弾となる。逃走中に高中真吾にインヴェードするが真吾の虫歯に苦しみ、その虫歯の痛みのせいで体外に出られなくなってしまった上、遊園地のゲームコーナーを軍事基地と勘違いする騒動を起こすもサラがプラグローダから放った麻酔弾で真吾が気を失ったことで体外に脱出。セイジの手で決戦場に移動する羽目になり、ドラムガンファイヤーで倒された。
- デザインは河野成寛が担当[20]。
- マニー
- 戦闘記録班に所属。
- 白衣姿にメガネをかけている子供っぽい性格。ブルースワットの戦闘データを分析・開発したスペース掃除機でドラムガンナーやシルバニックギア、プラチナムのエネルギーを吸収することに成功したが、ジスプの乱暴な待遇に自暴自棄となり、ジスプもブルースワットもろとも倒そうとするがショウとサラの陽動に遭っている間にセイジの操作で吸収したエネルギーを奪還されてしまい、最終的にはジスプに粛清された。
- 胴体は白衣姿のため、デザインは頭部のみ描かれた[14]。
- ジタン、コズマ
- エイリアンたちから「凸凹コンビ」と揶揄されるほどのエイリアンコンビ。最終作戦を前にしたクイーンの綱紀粛正の対象にされてしまうも、辛うじて逃亡した所をブルースワットに救出される。しかし一方的に借りを作るのは割りに合わないと、アジトに戻り最終作戦の概要を掴むも、コズマは倒され、花がいっぱいの世界を見せたいというジタンの願いを受けたプラチナムの手引きで宇宙へ旅立って行った、
- アルド
- 第48話に登場[20]。科学者である老齢のエイリアン。
- クーデターを画策していたジスプに強化改造を施したが、その後に口を封じられた。埋め込まれていた記憶チップがブルースワットに回収され、服従フェロモンの解析に利用されることになる。
- デザインは河野成寛が担当[20]。
スペースマフィアの協力者および協力宇宙生命体
- バブリオ
- 第8話に登場[22]。エイリアンの手駒として利用されている宇宙兵士の幼獣。口から光線を放つ。弱点は寒さ。
- 倉橋の会社の嘱託医である杉田医師と看護婦にインヴェードしたボナとレトの調査により、適応者である倉橋の体内に寄生されて育つ。倉橋の命と引き換えに体外に出ようとするが、プラグローダからの冷凍弾で倉橋が凍結されたため、成体になる前に体外に出てくることになり、ディクテイターで倒され、倉橋もシグの超能力で解凍されたことで九死に一生を得た。
- TR-99
- 第11話に登場[18]。ザイバーがインヴェードしている正体不明の武装テロリストのコードネーム。
- 中年紳士風の仮面を着用しており、銃弾も効かない体質の持ち主。マシンガンを愛用。
- 2年前にアメリカで暗躍していたトップクラスの武装テロリストであり、世界の要人を次々と暗殺していき、サラのいたチームも壊滅させた。ジョンとザイバーの相打ちの巻き添えで一度は死亡するが、サイボーグに改造されて復活。耐久力も高く、強力な妨害電波放射装置も仕込まれており、分離した状態でもザイバーに操られて動く。
- ブルースワットの秘密通信回線を介して、彼らに挑戦状を送り付けて交戦。ディクテイターが通用しないほどのタフさを見せ、サラとシグの爆破攻撃でも致命傷には至らなかったが、ザイバーの手で左胸部内のウィークポイントを修理されているところをサラとシグに見られ、2人のベレッタとビームガンのエネルギーユニットを組み合わせた即興銃の連射で弱点を集中攻撃された末に倒された。
- デスキーラ
- 宇宙の賞金稼ぎと称される一団。
- 映画監督志望の青年・檜山孝志を利用して、ボナが制作した異星人向け勧誘CMを観て、地球に向かうものの改心した孝志と共にブルースワットが製作・発信したプロパガンダ映像を見て、地球は侵略する価値がない星と思い、撤退した。
- ゴク、ドウ、モン
- 第34話に登場[24]。デスキーラ三兄弟。先述のデスキーラ団との関連は不明。銃の扱いにかけては右に出るものはないと言われている。
- ジスプに雇われ、ブルースワットの偽者に扮し、銀行強盗や幼稚園バスジャックを行った上でブルースワットを呼び出す。これにより、ブルースワットはコンバットギアや運搬するためのガバナーを表立って使えなくなってしまうが、分割したディクテイターを市販のバイクで持ち運ぶ機転に加え、末っ子のモンは幼稚園バス運転手のケンに奪われたディクテイターで致命傷を負った末に戦死してしまうことになった。
- 残ったゴクとドウはジスプの命により、ケンを仲間に加え、本物のブルースワットの装備も用いて、ブルースワットを苦しめるもプラチナムの力で装備を奪還された後、ドラムガンファイヤーで倒された。
- デザインはいずれも河野成寛が担当[24]。
鬼塚 剛三 ()- 鬼塚コンツェルン会長でスペースマフィアと結託した地球人。40歳。
- 表向きはザジを養子に迎え入れるほどの慈善事業家だが、その点でスペースマフィアに狙われる危険性を忠告したショウたちからブルーリサーチの名刺を受け取った途端に本性を露わにし、ブルーリサーチの事務所を放火全焼させるなどの悪行を行ったが、最終的に見捨てられた上、資産背任横領の容疑で警察に逮捕された。
- 宇宙生物ダル
- 第26話に登場[15]。小型の宇宙生物。
- 宇宙でも最強クラスと称されるほどの猛毒を持っており、48時間以内に解毒剤を打たなければ衰弱死してしまう。
- ヤニミがスカウトした、海洋生物学者の浦野五郎の手で地球に適応できるように改造され、地球人を次々と襲っていくが、ブルースワットに倒される。解毒剤を作るためのデータフロッピーはヤニミの最後の抵抗でヤニミもろとも爆発してしまったが、改心した浦野がアジトに隠していた予備のデータフロッピーを入手し、それを元に解毒剤を作り上げたことで事なきを得る。
ケン 石神 ()- 元グリーンベレー。
- アメリカを放浪している最中にアリゾナで倒れたサラを解放した後、特殊任務で東南アジアで赴くも現地で身体中に弾丸を浴びたことで短命となり除隊。その後、日本のわかば幼稚園のバス運転手をしている最中、園児や保母共々、デスキーラ三兄弟に拉致されてしまう。隙を突いて、反撃を行い、サラと再会。戦場を求め、ブルースワットに加わろうとするも「戦いを終わらせる」ことを優先とするブルースワットに断られるとスペースマフィアに加勢。サラと戦うが過去の傷の後遺症で吐血してしまい、モンの仇討ちに燃えるゴクとドウからも攻撃を受けてしまう。改心後、サラに戦いのない平和な世界を頼み、息を引き取る。
スペースマフィアの戦力とメカニック
- UFO
- エイリアンが地球に飛来する際に用いられる。形状は多々あるが、レーザーを装備しているものもあり、攻撃用のものやジスプの強化手術の場として使用されたものもある。
- JX
- ジスプが新兵器として用意したインヴェード能力強化活性剤。これによってジスプは広瀬(シグ)に多重インヴェードした。しかしインヴェード解除ビーム砲を取り付けたドラムガンファイヤーの連射に耐え切れず、ジスプは広瀬の体から分離。以降戦力に投入されることはなかった。
注釈
- ^ 最初期に製造された「DX 電動ブローバック ディクテイター01」においては、中高生から青年の手の大きさに合わせて制作。バレル下部にカバーを装着するバッテリー(乾電池)で駆動する方式をとり、マガジンへの弾薬(弾丸はなく排莢のみ)装填、トリガー操作でブローバックし、動作毎に薬莢の排莢、ホールドオープンも忠実に再現していた。
- ^ 当時バンダイ社員であった野中剛は、開発に苦心したメイン商材である「電動ブローバック ディクテイター」よりも廉価版の「ライト&サウンド ディクテイター」の方が販売実績が良かったと証言している[4]。
- ^ 最終回は「THE END」。
- ^ 読み上げは17話より。
- ^ 『ビーファイター』へのゲスト出演時もジースタッグ(片桐大作)が「知らない」と発言しており(なお、直後にシグが人知れずに戦っていた事実をビーファイターに語っている)。カブトに遊園地でヒーローショーを開催することを提案された際も「どうせ俺たち有名じゃねえし」と自虐的に言っている。
- ^ 第20話で判明。なお、広瀬のコールドスリープ開始日は、1984年6月18日。
- ^ ただし、広瀬剛が生き返ったのではなく人格はシグのままである。
- ^ 第46話ではショウが敵の罠で「大飯食らいでいびきもでかい、掃除も洗濯も大嫌い、走るのは速いが足も臭い」といった悪口を言われた怒りで呼び出されたこともある。
- ^ 幻覚剤の一種であり、これを摂取した地球人は、エイリアンが自分と同じ種族だと錯覚するようになる。
- ^ 11話でのディクテイターの設計図をガバナーのモニターに表示するシーンでも確認できる。
- ^ インヴェードされた人間同士の会話シーンでも、日本語に不気味なSEを被せていた。
- ^ 登場当初は日本語が話せず、インヴェードしたザジの体を経由して肉声を発していた。
- ^ ムッシュ・Jの素体となった男性の素性と本名は不明。
- ^ 書籍『メタルヒーロー怪人デザイン大鑑 奇怪千蛮』では、名称をジスプ(改造)と記述している[13]。
- ^ 死神のキスとも呼ばれている宇宙植物。雄花はエイリアンに有毒な花粉を放つ。地球に100年に一度だけ咲く、雌花の花粉と棘は逆に地球人にとって有毒であるが、互いに中和作用を持つ。スペースマフィアに故郷を滅ぼされた1人のエイリアンが地球に持ち込み、スペースマフィアの手で致命傷を負った後、シグに後を託して絶命。シグはJ-3000を繁殖させて、スペースマフィアを追い出そうとするが、ショウたちに反対されたことと雌花の毒を知ったことから断念する。
- ^ 第20・28話・劇場版以外テロップ表記なし。
- ^ クレジットでは片桐教授。
- ^ 視聴者からの一般公募による出演。
- ^ 視聴者からの一般公募による出演。
- ^ 11月6日は第26回全日本大学駅伝中継のため放送休止。
- ^ 1月1日は各局とも正月特番を放送のため休止。
- ^ 第29話のみ、高校野球中継の影響で未放送。
出典
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- ^ a b 仮面俳優列伝 2014, pp. 71–80, 「第2章 昭和から平成へ仮面の下のイノベーション 06 竹内康博」
- ^ a b 「スーパー戦隊制作の裏舞台 竹内康博」『スーパー戦隊 Official Mook 21世紀』 vol.14《烈車戦隊トッキュウジャー》、講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2017年8月25日、32頁。ISBN 978-4-06-509525-6。
- ^ a b 「スーパー戦隊制作の裏舞台 横山一敏」『スーパー戦隊 Official Mook 20世紀』《1997 電磁戦隊メガレンジャー》講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2018年6月25日、32頁。ISBN 978-4-06-509610-9。
- ^ a b c 仮面俳優列伝 2014, pp. 81–90, 「第2章 昭和から平成へ仮面の下のイノベーション 07 今井靖彦」
- ^ 宇宙船172 2021, p. 118, 「[対談]橋本恵子×野中剛」.
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