ピック フラットピック

ピック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/13 07:25 UTC 版)

フラットピック

様々なギターピック

多くは3センチメートル程度の大きさで、薄い三角形もしくは二等辺三角形をしており、主に親指人差指、中指で挟んで、の代わりにに当てて、弾いて音を鳴らす。これらピックを用いた奏法を日本では「ピック奏法」、「ピック弾き」などと言うが、「ピッキング」という際にはフィンガー・ピッキングも含みこれに限らない。

素材はセルロイドなどのプラスティック合成樹脂が主流だが、それ以外にもゴムフェルト金属鼈甲、硬貨などが用いられる。また、セルロイド以外のプラスティック系素材にも、ナイロンデルリンポリアセタール[注 1]ポリカーボネートポリ塩化ビニルアクリルカーボン、ウルテム、INFINIXなどがあり、演奏時の音質や弾き心地にそれぞれの特徴がある。

形状は正三角形型、ラウンドなおにぎり型(ルーローの三角形に似た型)、ティアドロップ型、ホームベース型などとあり、硬さ(厚さ)はTHIN(薄い、0.5ミリメートル程度)、MEDIUM(中間、0.8ミリメートル程度)、HARDもしくはHEAVY(硬い、1.0ミリメートル程度)、EXTRA HEAVY(最も硬い、1.5ミリメートル等以上)等あり、種類は豊富である。また滑り止めのために別の素材を張り付けてあったり、中心部に複数の穴を開けてあるものもある。

エレクトリックギターアコースティックギターベースギターマンドリンなどの弦楽器で使用され、ベースでは硬めのピック、マンドリンでは細長い形状が好まれるという傾向はあるが、素材、形状、硬さはプレイスタイルやプレイヤー(演奏者)の完全な好みによって選ばれる。また、あまり同じピックを使用し続けると、磨耗してどんどん円形に近づいていくのだが、そうなるほどに愛着を持って使い続ける人もいる。

コンサートにおいて、予備のピックがマイクスタンドに貼りつけられ、ファンサービスとして、観客に向かってばら撒くというような光景がよく見られる。また、ミュージシャンバンドキャラクター商品としても、よく利用される。楽器ショーなどのイベント時には、宣伝やファンサービスのため、企業のロゴ入りのピックを無料でプレゼントしたりすることもある。


注釈

  1. ^ 前者はデュポン社の登録商標名だが、同じ素材を指す。

出典

  1. ^ PLECTRUM | English meaning”. Cambridge Dictionary. ケンブリッジ大学出版局. 2023年2月12日閲覧。


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