ゼアキサンチン ゼアキサンチンの概要

ゼアキサンチン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/20 21:19 UTC 版)

ゼアキサンチン
識別情報
CAS登録番号 144-68-3
E番号 E161h (着色料)
KEGG C06098
特性
化学式 C40H56O2
モル質量 568.88 g/mol
外観 赤橙色
融点

215.5 °C (488.7 K)

への溶解度 不溶
関連する物質
関連物質 ルテイン
キサントフィル
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ルテインとゼアキサンチンは独特の化学構造を持っており、互いに異性体の関係であるが、光学異性体ではない。これらの間に見られる大きな違いは、末端環にある二重結合の位置にあり、ルテインにはキラル中心が三つあるのに対して、ゼアキサンチンには二つしかない。

キサントフィルサイクルを構成する三種のキサントフィルの一つ。

存在

ゼアキサンチンはパプリカとうもろこしサフランクコの実といった植物の色を構成する色素である。また、サフランの味や香りのもとであるサフラナールへと、前駆体であるピクロクロシンを経て分解される[1]。ルテインやゼアキサンチンの含有量が多い食べ物はケールほうれん草カブの葉、コラードグリーン、ロメインレタスクレソンフダンソウカラシナといった濃い緑色の葉物野菜である[2]

岐阜薬科大学のグループの研究によると、長良川の天然アユの目にはゼアキサンチンが多く含まれている。マアジの目の部位のカロテノイド含有量は3μgでうちゼアキサンチンは20.1%だったのに対し、アユは552μg中78.3%含まれていた[3]

外部リンク


  1. ^ Figure 1 - uploaded by Sara Gharavi ResearchGate. Naik et al., 2003
  2. ^ オレゴン州立大学微量栄養素情報センター. “カロテノイド”. 2019年3月25日閲覧。
  3. ^ “天然色素「ゼアキサンチン」 天然アユの目に多く”. 中日新聞. (2020年8月14日) 


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