スイバ スイバの概要

スイバ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/24 19:51 UTC 版)

スイバ
スイバ
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 Core eudicots
: ナデシコ目 Caryophyllales
: タデ科 Polygonaceae
: スイバ属 Rumex
: スイバ R. acetosa
学名
Rumex acetosa L. (1753)[1]
シノニム
和名
スイバ
英名
Common Sorrel

名称

和名スイバの由来は、茎や葉を口に入れて噛むと酸っぱいことから「酸(す)い葉」の意で名付けられた[4][5]ギシギシという地方名もあるが[要出典]、ギシギシという標準和名を持つ植物は同じスイバ属(ルメックス属)の別種にもある。このほかにも地方によって、茎をポンと折って食べると酸っぱいことからスカンポ[4][3][6]やスカンボ[7]スイッパ[4][5][3]、スイコ[5]、ショッパグサ[5]、ネコノショッカラ(塩辛[5]、スイスイグサ[5]など、さまざまな別名でも呼ばれることもあり、その方言名の数は200を越えるといわれている[5]。ただし、スカンポはイタドリの方言名としても用いられることが多い[8]

ヨーロッパ、特にフランスでは、英名 common sorrel からソレルとも呼ばれ、野菜として食べられる[7][9]学名からルメクスとよばれる園芸品種も出回っている[10]

花言葉は、「愛情」[10]「情愛」[11]「親愛の情」[11]「博愛」[11]などがある。

分布・生育地

北半球温帯に広く分布し[5]、日本では北海道から九州まで分布する[6]。やや湿った場所を好み、日当たりの良い野原田畑、道端、あぜ道、土手、空き地など人里近くに、小規模な集団をつくってふつうに自生する[4][6][12]


  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Rumex acetosa L. スイバ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年3月18日閲覧。
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Acetosa pratensis Mill. スイバ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年3月18日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j 高野昭人監修 世界文化社編 2006, p. 24.
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 田中孝治 1995, p. 89.
  5. ^ a b c d e f g h i j 飯泉優 2002, p. 76.
  6. ^ a b c d e f g h i 菱山忠三郎 2014, p. 49.
  7. ^ a b c d 稲垣栄洋 2018, p. 133.
  8. ^ a b c d e f 田中修 2007, p. 164.
  9. ^ a b c d 奥田重俊監修 講談社編 1996, p. 17.
  10. ^ a b c d e f 主婦と生活社編 2007, p. 41.
  11. ^ a b c 稲垣栄洋 2018, p. 132.
  12. ^ a b c d e f 高橋秀男監修 田中つとむ・松原渓著 2003, p. 15.
  13. ^ a b c d e f 川原勝征 2015, p. 53.
  14. ^ a b c 山下智道 2018, p. 110.
  15. ^ a b c d 近田文弘監修 亀田龍吉・有沢重雄著 2010, p. 194.
  16. ^ a b c d e f 金田初代 2010, p. 21.
  17. ^ a b c 稲垣栄洋 2010, p. 84.
  18. ^ a b 稲垣栄洋 2010, p. 85.
  19. ^ 北野佐久子『基本ハーブの事典』東京堂出版、2005年、84 - 85頁。


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