ジャイアンツコーズウェイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/13 14:02 UTC 版)
競走馬として
アイルランドの名調教師エイダン・オブライエンのもとでデビューしたジャイアンツコーズウェイは、デビュー戦で7馬身差の快勝。続くフューチュリティーステークスで重賞初制覇を飾ると、フランスに遠征してG1のサラマンドル賞(現在は廃止されている)を制覇する。同期の同厩にはモルニ賞を勝ったファスリエフがいたが、故障のため引退しジャイアンツコーズウェイが厩舎1番手となる。
明けて3歳、初戦で古馬を一蹴しイギリス2000ギニーに挑むが、キングズベストの後方強襲に遭い2着。さらにアイリッシュ2000ギニーでも1番人気に支持されるが、プール・デッセ・デ・プーラン(フランス2000ギニー)優勝馬バチアーの逃げ切りを許しまたも2着に敗れてしまう。このあと出走したセントジェームズパレスステークスで、ようやく1番人気に応えて勝利する。ここからジャイアンツコーズウェイの怒涛の快進撃が始まった。
続いて出走したのはエクリプスステークス。ファンタスティックライト、サキー、カラニシなどの強豪馬が顔をそろえたなか、キネーンの負傷によりこのときのみジョージ・ダフィールドに乗り替わっていたこともあってか5番人気にとどまる。しかしレースではカラニシの追い込みを封じて勝利する。サセックスステークスも楽勝し、インターナショナルステークスではカラニシとの再戦にも勝利する。さらにマイケル・テイバーが所有するモンジューが当初出走を予定していたアイリッシュチャンピオンステークスにもモンジューに代わって出走し、調整不足ながらも勝利。この5連勝の間、わずかに12週間。ミルリーフの持つG1競走6連勝の記録にあと1勝の所まで並んだ。
ところが、続くクイーンエリザベス2世ステークスでは伏兵オブザーヴァトリーの強襲に遭って2着に敗れ、6連勝はならなかった。このあとチャンピオンステークスを回避し、ダートの最高峰であるブリーダーズカップ・クラシックに出走することとなる。フサイチペガサス、ティズナウ、レモンドロップキッドらの強豪が顔をそろえたなかで3番人気に推され、レースでは最後の直線でティズナウと激しく競り合った末クビ差及ばず2着となったが、ダートの適性の高さも見せつけた。この結果、カルティエ賞の最優秀3歳牡馬は凱旋門賞優勝馬シンダーに取られるが、代わりに年度代表馬の栄誉を得た。
ジャイアンツコーズウェイの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ストームキャット系/ストームバード系 |
[§ 2] | ||
父 Storm Cat 1983 黒鹿毛 |
父の父 Storm Bird1978 鹿毛 |
Northern Dancer | Nearctic | |
Natalma | ||||
South Ocean | New Providence | |||
Shining Sun | ||||
父の母 Terlingua1976 栗毛 |
Secretariat | Bold Ruler | ||
Somethingroyal | ||||
Crimson Saint | Crimson Satan | |||
Bolero Rose | ||||
母 Mariah's Storm 1991 鹿毛 |
Rahy 1985 栗毛 |
Blushing Groom | Red God | |
Runaway Bride | ||||
Glorious Song | Halo | |||
Ballade | ||||
母の母 *イメンスImmense 1979 鹿毛 |
Roberto | Hail to Reason | ||
Bramalea | ||||
Imsodear | Chieftain | |||
Ironically | ||||
母系(F-No.) | イメンス系(FN:11) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Nasrulla5×5=6.25% / Bold Ruler 4×5=9.38% / Hail to Reason 5・4(母内)=9.38% | [§ 4] | ||
出典 |
- ^ a b “'A true champion' - O'Brien tribute after death of Giant's Causeway”. News. Racing Post. 2019年8月13日閲覧。
- ^ “レモンポップ(USA)”. JBISサーチ. 2023年2月19日閲覧。
- ^ “エコロデュエル”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年11月11日閲覧。
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|Giant's Causeway(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2018年1月28日閲覧。
- ^ “Giant's Causewayの血統表”. netkeiba.com. 2018年1月28日閲覧。
ジャイアンツ・コーズウェー
(ジャイアンツコーズウェイ から転送)
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ジャイアンツ・コーズウェー(英: Giant's Causeway, アイルランド語: Clochán an Aifir / Clochán na bhFomhórach)は、イギリス・北アイルランドにある、火山活動で生まれた4万もの石柱群が連なる地域。アントリム県ブッシュミルズの北2kmに位置する海岸線にある。
- ^ ヘクター・マクドネル『ケルト、神々の住む聖地 アイルランドの山々と自然』創元社、2014年、18頁。ISBN 978-4-422-21466-5。
- ^ 『地球の歩き方 2017〜18 アイルランド』ダイヤモンド・ビッグ社、2017年、4頁。ISBN 978-4-478-06059-9。
- ^ Arnold, Irish Art, p. 62.
- ^ "Susanna Drury, the Causeway, and the Encyclopédie, 1768" Archived 2006年9月28日, at the Wayback Machine.. Lindahall.org. Retrieved March 14, 2007.
- ^ 水村光男 監修『オールカラー完全版 世界遺産第2巻・ヨーロッパ(2)』講談社+α文庫、2002年、pp.200-205
- 1 ジャイアンツ・コーズウェーとは
- 2 ジャイアンツ・コーズウェーの概要
- 3 伝説
- 4 動物相と植物相
固有名詞の分類
サラブレッド |
ダイシンオレンジ グリーンダンサー ジャイアンツコーズウェイ シーロ ギャラントフォックス |
アメリカ合衆国生産の競走馬 |
レディーズシークレット グリーンダンサー ジャイアンツコーズウェイ シーロ ギャラントフォックス |
アイルランド調教の競走馬 |
ハイシャパラル ファスリエフ ジャイアンツコーズウェイ シーロ アークル |
1997年生 (競走馬) |
チアズグレイス ファスリエフ ジャイアンツコーズウェイ シーロ ギルデッドエージ |
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