ゲットウ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/09 03:39 UTC 版)
ゲットウ | |||||||||||||||||||||
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ゲットウ
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Alpinia zerumbet (Pers.) B.L.Burtt et R.M.Sm.[1] | |||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
ゲットウ | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
Shell ginger[6] |
名称
名前は台湾での現地名で、漢名の「月桃」の読みから。また、花の蕾が桃のような形をしていることから「月桃」と名づけられた。荷をくくるのに使うことから大東島や八丈島では「ソウカ」、小笠原諸島では「ハナソウカ」とも呼ばれる。
沖縄県では「サンニン」とも呼ばれる。由来は、ハナミョウガなどの種子塊で、漢方健胃薬で使用される「砂仁(シャジン)」に基づくが、但し解釈は諸説ある。また、「サニ」「サニン」「サヌイン」「サネン」「ムチガシャ」「ムチザネン」「マームチハサー」と呼ぶ地域もある(クマタケランも同じくこう呼ばれることがある)。
学名がAlpinia speciosaと記載されていたこともあるが、同じ学名がついていたトーチジンジャー(Etlingera elatior)との混同を防ぐためA. zerumbetが一般化した。なお現在、トーチジンジャーはEtlingeraに属するため、A. speciosaは本種のみである[7]。
分布
原産地は東南アジア、インド南部[6]。熱帯から亜熱帯アジアに分布し、日本では沖縄県から九州南部に分布し、沖縄に広く自生している[6]。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Alpinia zerumbet (Pers.) B.L.Burtt et R.M.Sm.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2021年6月6日閲覧。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Catimbium speciosum (J.C.Wendl.) Holttum”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2021年6月6日閲覧。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Alpinia speciosa (J.C.Wendl.) K.Schum. var. longiramosa (Gagnep.) Masam.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2021年6月6日閲覧。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Alpinia speciosa (J.C.Wendl.) K.Schum.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2021年6月6日閲覧。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Alpinia schumanniana Valeton”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2021年6月6日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i 伊藤・野口監修 誠文堂新光社編 2013, p. 59.
- ^ 月桃の種類月桃農園(2020年6月22日更新)2020年6月22日閲覧
- ^ ショウガ科植物の月桃(ゲットウ)から新たに植物ウイルス防除物質を発見しました!岡山県(2020年3月26日更新)2020年4月30日閲覧
- ^ “個性光る原糸群(12)「月桃」(クラボウ)”. 繊維ニュース (2004年4月16日). 2023年6月21日閲覧。
- ^ 平井東幸編著『図解 繊維がわかる本』日本実業出版社、2004年、ISBN 4534037031、44-45頁
- ^ 箕内誠二「新天然繊維『月桃』の商品化」『繊維製品消費科学』第44巻第10号、日本繊維製品消費科学会、2003年、589-594頁、doi:10.11419/senshoshi1960.44.589。
- ^ “町のシンボル”. 中種子町. 2023年6月21日閲覧。
- ^ “竹富町のシンボル”. 竹富町. 2023年6月21日閲覧。
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