ケイバブック 競馬四季報

ケイバブック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/16 01:59 UTC 版)

競馬四季報

競馬四季報全国版
ジャンル 競馬雑誌
読者対象 競馬愛好者・競馬関係者
刊行頻度 年4回(季刊)
発売国 日本
言語 日本語
出版社 (株式会社サラブレッド血統センター→)
株式会社ケイバブック
発行人 松井淳二
雑誌名コード 82962-2
刊行期間 1972年(昭和47年)3月 - (刊行中)
ウェブサイト https://p.keibabook.co.jp/
特記事項 上記は「競馬四季報(関東版)」の創刊年度。関西版「関西競馬四季報」は1980年(昭和55年)創刊。2001年(平成13年)に東西統合の全国版となる。
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競馬四季報はケイシュウNEWS創業者白井新平の三男・白井透が中心となって、1972年(昭和47年)、関東版から創刊。8年後の1980年(昭和55年)に『関西競馬四季報』の基となる『別冊競馬四季報・関西版』がスタートした。どちらも白井が東京都新宿区に設立した「サラブレッド血統センター」を版元として発行を始めた。

関西版は創刊号の編集後記に「当分は年1回発行の予定です」と記載されていた。その後春・秋の年2回発行される事実上「二季報」になり、名実ともに四季報となった1984年(昭和59年)から版元がケイバブック本体に変更された。

関東版は美浦所属馬中心、関西四季報は栗東所属馬中心にそれぞれの登録全競走馬の血統・競走成績を大挙収録するとともに、競馬に関する様々な写真グラフィックによる特集も収録されていた。毎年夏号にはペーパーオーナーゲームの参加者が募集される。春号には馬主向けの情報誌「スタリオンレヴュー」(非売)[31]の最新年度版を希望読者(オンライン注文の場合は全員)に贈呈するキャンペーンもある。

1989年(平成元年)に現在のケイバブック東京支社社屋が完成した際、サラブレッド血統センターの事務所は近隣のマンションの一室に移転した。その後白井はサラブレッド血統センターをケイバブックに売却し、1995年(平成7年)冬号から関東版も「発行・サラブレッド血統センター、発売・ケイバブック」に統一されたが、引き続き関東・関西の2分冊の形式(題名は「競馬四季報・関東版or関西版」)であった。21世紀になって全国の中央競馬全レースの馬券が購入できるようになったことや、地方競馬との交流レースが増えたことなどから2001年冬号以後「全国版」として1冊にまとめられている。

2022年に、前身となる関東版創刊から数えて50周年を迎え、グリーンチャンネルに於いて同年1月19日の「水曜馬スペ!」で記念特別番組『想い〜競馬四季報が刻んだ日本競馬の50年』[32](司会:宮川一朗太、出演:井崎脩五郎三遊亭五九楽武豊など)が放送される。

発売される時期と主に取り上げる特集のテーマ

  • 冬号 1月下旬 特集:主に前年度秋季GI競走の名場面集
  • 春号 3月下旬 特集:目前に迫ったクラシック競走出走を目指す3歳馬の参考レースの特集
  • 夏号 6月下旬 特集:主に当年度春季GI競走の名場面集
  • 秋号 9月下旬 特集:フレッシュマンサイヤーズ 当年度デビューの新種牡馬、繁殖牝馬とその産駒についての特集

注釈

  1. ^ a b 国立国会図書館「Japanese periodicals of the occupation period, 1945-1952」(MOJ-5015) R. 192で1巻1号(Oct. 1946)を所蔵[2]
  2. ^ 現在は高知競馬の専門紙として発行を継続している。
  3. ^ 1952年に雑誌『Dream=ドリーム』4巻11号を出版した記録がある[5]
  4. ^ GI最終資料編の紙版は近畿・中京圏の一部売店でのみ発売。コンビニプリント版と電子版は全国で購入できる。過去には遠隔地など、直接書店や新聞売店・コンビニエンスストアで買えない地域のために、会員制のファクシミリ新聞(A4判)が発行されたことがある。
  5. ^ 2008年(平成20年)4月27日から2009年(平成21年)8月31日までの本タイトルは『競馬ブック. ばんえい版』、版表示は「ナイター版」のことも[13]
  6. ^ 馬柱のことだが、横組みのため柱とは呼べないのでこう称している。
  7. ^ 新馬戦の場合は実績・前走などの代わりにゲート・血統・仕上など、障害戦の場合は道悪巧拙の代わりに飛越巧拙に置き換わる。
  8. ^ 対象地域でも一部のJR売店NewDays小田急小田原駅セブン-イレブンは従来通りレース前日の配送となる[19][20][21]
  9. ^ GallopはAmazon.co.jpで紙版、楽天Koboでは電子書籍版の購入が可能。
  10. ^ 2021年3月28日まではレギュラー出演。
  11. ^ MBSラジオコメンテーター・元JRA騎手の佐藤哲三が出張する場合は出演しない。
  12. ^ みなみらんぼうのCMソングを使用していた頃の『競馬四季報』のCMは東西版の各表紙のフリップ1枚だけの静止画で質素なレトロ感あふれるCMであった。『競馬四季報』東西版が全国版として統一されてからは、このパターンでのCM、およびみなみらんぼうのCMソングは流れなくなり、CMにはCGが使用されるようになった。
  13. ^ 東京支社の松本憲二や吉岡哲哉、また旧:競馬研究所属のトラックマンが出演していたため。
  14. ^ 2011年までは井尻恵三と小原靖博の2名が出演していたが、この両名とも降板(小原はその後ケイバブックを退社)し、2012年より橋本のみとなったため。
  15. ^ BSイレブン競馬中継の一部時間をそのまま放送する『JRA競馬中継』は除く。

出典

  1. ^ a b c 競馬ブック 会社案内”. 2018年8月6日閲覧。競馬ブック公式サイト。
  2. ^ a b c d 競馬ブック〔1巻1号(1946年10月10日) - 4巻25号(1949年6月26日)〕』(マイクロフィッシュ)淀町(京都府):十美社〈プランゲ文庫〉。国立国会図書館書誌ID:000007121704https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I000007121704-002019年9月25日閲覧 請求記号VH1-K663。
  3. ^ 「創業60周年記念インタビュー ケイバブック松井淳会長」『週刊競馬ブック』2018年3月26日号、2018年。 
  4. ^ 渡辺敬一郎『日本競馬闇の抗争事件簿 JRA利権に群がる亡者たち』〈講談社+α文庫〉2008年。ISBN 9784062812436全国書誌番号:21520671 
  5. ^ 十美社『Dream=ドリーム』4巻11号、大阪:十美社、1952年11月。NCID AA11769174
  6. ^ 株式会社MGプリンティング 国税庁法人番号公表サイト
  7. ^ 株式会社松井総業 国税庁法人番号公表サイト
  8. ^ 『競馬ブック関西版』全国書誌番号:01022654。国立国会図書館書誌データベースの登録タイトルは『競馬ブック. 中央競馬専門紙 関西版』。
  9. ^ 「(7)関西予想紙をゴボウぬきした"競馬ブック"」『週刊文春』第38巻第22号、122 - 142頁、1969年8月、全国書誌番号:00010885doi:10.11501/3375295
  10. ^ MBS競馬ヒストリー - 毎日放送ホームページ。
  11. ^ 競馬キンキのTwitter - 2021年1月15日投稿。
  12. ^ ばんえいDRAFT RACE」(pdf)第9号、北海道市営競馬協議会、1979年4月、2014年6月26日閲覧 
  13. ^ 『ばんえい十勝』、全国書誌番号:01022730。別タイトル『競馬ブックばんえい版』。国立国会図書館書誌データベース。
  14. ^ 『ホッカイドウ競馬』、札幌:ケイバブック北海道、全国書誌番号:01022731。国立国会図書館書誌データベースの登録タイトルは「競馬ブック. ホッカイドウ競馬専門紙」。
  15. ^ 『レーシングファイル』、栗東:東京:サラブレッド血統センター(編集)、ケイバブック(出版)、季刊、(1991年?) - 2007年、以後休刊。全国書誌番号:00104125。注記:『競馬四季報』の別冊。別タイトル『Racing file』。刊行巻次:1巻1号=1号 - 17巻1号=54号(2007年2月)。国立国会図書館書誌データベース。
  16. ^ 「西日本地域『競馬ブック 関西・関東ローカル版及び北海道版』の販売店一覧」、競馬ブック。
  17. ^ 「東日本地域『競馬ブック・関東ローカル版及び北海道版』の販売店一覧」、競馬ブック。
  18. ^ 「東日本地域『競馬ブック・関西ローカル版(小倉・中京従場開催)』の販売店一覧」、競馬ブック。
  19. ^ 「栃木県・群馬県の読者様へ」、競馬ブック、2018年7月29日。
  20. ^ 「茨城県の競馬ブックおよび週刊競馬ブックの販売エリアの縮小について」、競馬ブック、2018年8月31日。
  21. ^ 「【競馬ブック読者の皆様へ】2019年2月の首都圏配送エリア縮小について」、競馬ブック、2019年1月24日。
  22. ^ a b 「【競馬ブック読者の皆様へ】2019年2月の関西配送エリア縮小について」、競馬ブック、2019年1月24日。
  23. ^ 日刊競馬公式Twitter - 2021年7月29日投稿。
  24. ^ 「週刊競馬ブックの電子書籍の販売を開始しました」、競馬ブック、2018年10月9日。
  25. ^ 高橋政行(理事長) (2007年8月17日). “【緊急】8月18日(土)、19日(日)の競馬開催中止について”. web.archive.org. 日本中央競馬会. 2007年8月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月25日閲覧。
  26. ^ 馬インフルエンザ Equine Influenza』(pdf)第1刷(3版)、社団法人 中央畜産会、2012年11月、1-10頁http://keibokyo.com/wp-content/themes/keibokyo/images/learning/pdf/49.pdf2019年9月24日閲覧 
  27. ^ 【重要】馬インフルエンザに関するお知らせ”. web.archive.org. 日本中央競馬会 (2007年8月22日). 2007年8月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月25日閲覧。 “〈競馬開催について〉
    JRAでは、お客様に楽しんで頂けるよう常に競馬開催に向けて努力しておりますが、8月17日(金)の時点では、馬インフルエンザ発生の全体状況を把握するに至っていなかったこと、また、そのため、十分に満足できる競走を確保できるかの判断が困難であったことから、18日(土)・19日(日)の開催を中止させていただきました。
    その後、発熱馬や出走予定の競走馬への検査など、疫学的な調査に全力を挙げて取組み、流行状況全体を分析した結果、8月25日(土)・26日(日)の開催から、公正で充実した競馬の実施が可能であると判断いたしました。
    なお、感染馬であっても、発熱などの症状がなければ体調面への影響はありませんが、8月25日(土)・26日(日)の開催については、念のため、発熱などの症状がない場合であっても、陽性であることが確認された馬については出走させないことといたしました。”
  28. ^ SANSPO.COM (2011年3月11日). “JRA、土日開催中止…地震の影響受け|競馬ニュース”. 競馬予想のウマニティ! - サンスポ&ニッポン放送公認SNS. 2019年9月25日閲覧。
  29. ^ 「週刊競馬ブック定期購読ご契約のお客様へ」、競馬ブック、2018年9月8日。
  30. ^ 「週刊競馬ブック9月10日発売号を電子版として無料配信いたします」、競馬ブック、2018年9月7日。
  31. ^ 『スタリオン・レヴュー』サラブレッド血統センター(編)、東京:サラブレッド血統センター、全国書誌番号:00059911。別タイトル:『The Stallion review』。国立国会図書館書誌データベース。
  32. ^ 水曜馬スペ!想い〜競馬四季報が刻んだ日本競馬の50年
  33. ^ keibabook_hyogoのツイート(1480765320113848320)
  34. ^ 姫路競馬・開催日誌 2021年2月9日 竹之上次男.com 2021年2月9日掲載、同日閲覧
  35. ^ 【アイリッシュチャンピオンS】…海外競馬通・成田幸穂の予想”. スポーツ報知 (2019年9月13日). 2019年9月25日閲覧。
  36. ^ Warp 9所属ボーカル、ドラマー。






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