ケイパビリティとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 日本語表現辞典 > ケイパビリティの意味・解説 

ケイパビリティ

別表記:ケイパビリティー
英語:capability

能力手腕性能、などを意味する英語。「できる」「有能だ」といった意味を持つ単語capable」の名詞形ビジネス用語としてとりわけ資産など依存しない手腕という意味合いにおいて能力論じ場合に「ケイパビリティ」とカナ書きされる場合がしばしばある。

ケイパビリティ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/25 01:37 UTC 版)

ケイパビリティ(英語:capability)とは、一般的な英語の意味で、才能や能力と言う意味である。経営学防衛産業では「organizational capabilities」を省略してケイパビリティーとしている。これは企業組織が持つ、全体的な組織的能力、あるいは企業や組織が得意とする組織的能力のことを言う。

「キャパビリティ」などカタカナ転写にはゆらぎがあるが意味は同じである。本稿では固有名詞や引用以外では「ケイパビリティ」とする。

英語の一般的な意味として

能力や対応出来るという意味で使われる。「A CD-ROM has the capability of storing up to 650MB of data」と言った場合、CD-ROMには650MBの容量があると言う事である。

経営学用語として

競争戦略による差別化が困難な時代においては、ケイパビリティを高めるということで戦略の実現性を高め、このことにより持続的な競争上の優位を確立することができる。企業に固有のケイパビリティを最大限に活用した競争戦略のことをケイパビリティ・ベースト・ストラテジー(capability-based strategy)と言う[1][2]

防衛用語として

防衛産業でも使われる用語である。アメリカ軍の統合能力総合開発システム(Joint Capabilities Integration Development System、略称JCIDS)の例のように、「物理的な能力だけでなく、訓練等の人的能力やリーダーシップなどの精神的要素を含んだ軍事作戦能力」を意味する[3]

厚生経済学用語として

ケイパビリティアプローチ潜在能力アプローチ)とは、厚生経済学の領域においてアマルティア・センにより1980年代に提案されたアプローチである[4]。 センはこのアプローチにおいて、当時は厚生経済学において除外されていた(一般には軽視されていた)伝統的なアプローチのアイディアを世に広めた。潜在能力アプローチの中心となる要素は、個人らが何が可能になるかという点である。

脚注

  1. ^ ケイパビリティとは”. MBA用語集. グロービス経営大学院大学. 2017年12月29日閲覧。
  2. ^ ケイパビリティーとは - コトバンク
  3. ^ 東義孝 (2009年3月31日). “解説 米国の防衛改革の構造と展望” (PDF). 防衛研究所紀要 第11巻第3号. 防衛研究所. p. 78. 2017年12月29日閲覧。
  4. ^ Sen, Amartya Kumar (1999). Commodities and capabilities. Oxford: Oxford University Press. ISBN 9780195650389

「ケイパビリティ」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ケイパビリティ」の関連用語

ケイパビリティのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ケイパビリティのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
実用日本語表現辞典実用日本語表現辞典
Copyright © 2024実用日本語表現辞典 All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのケイパビリティ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS