イボダイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/12 02:33 UTC 版)
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主に底引き網で漁獲する。身は淡白だが脂が乗っており、西日本では食用魚として比較的よく流通する。夏から秋にかけてが旬とされている。焼き魚にしても、骨が外しやすく、背びれの骨は柔らかく食べられるので、西日本では比較的好まれている。
用途は、塩焼き、煮付け、刺身、干物、南蛮漬けなど幅広い。徳島では、背開きにしたイボダイを使った「ぼうぜの姿寿司」が郷土料理の一つとして親しまれる。大分では、背開きし間にニラ味噌を挟んで焼いたものが家庭料理として親しまれている。中国の福建省、広東省、香港などや、特に台湾でもよく食用にされる。中華料理では、蒸し魚、煮魚、ムニエル、から揚げ、スープなどに使われる。
脚注
参考文献
- 檜山義夫監修『野外観察図鑑4 魚』旺文社、1998年、ISBN 4-01-072424-2
- 内田亨監修『学生版 日本動物図鑑』北隆館、1999年、ISBN 4-8326-0042-7
- 岡村収監修 山渓カラー名鑑『日本の海水魚』山と溪谷社、1997年、ISBN 4-635-09027-2
- 井田齋他『新装版 詳細図鑑 さかなの見分け方』講談社、2002年、ISBN 4-06-211280-9
- 蒲原稔治著・岡村収補訂『魚』エコロン自然シリーズ、保育社、1966年初版・1996年改訂、ISBN 4-586-32109-1
- Temminck and Schlegel (1844年). Froese, R. and D. Pauly (eds.): “Psenopsis anomala”. FishBase. World Wide Web electronic publication. 2019年2月24日閲覧。
注釈
- ^ バターフィッシュと呼ばれる魚は、他にもマナガツオ科のアメリカン・バターフィッシュ(American butterfish, ニシマナガツオ)や同じくイボダイ科のアンタークティック・バターフィッシュ(Antarctic butterfish, ブルーノーズワレフー)などがある。
出典
- ^ 『難訓辞典 中山泰昌編』東京堂出版、1956年。
- ^ Temminck and Schlegel, 1844.
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