イボテングタケとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > イボテングタケの意味・解説 

イボテングタケ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/04 01:20 UTC 版)

イボテングタケ
イボテングタケ、Amanita ibotengutake
分類
: 菌界 Fungi
: 担子菌門 Basidiomycota
: 菌じん綱 Hymenomycetes
: ハラタケ目 Agaricales
: テングタケ科 Amanitaceae
: テングタケ属 Amanita
: イボテングタケ ibotengutake
学名
Amanita ibotengutake
T. Oda, C. Tanaka & Tsuda (2002)
和名
イボテングタケ

イボテングタケ(疣天狗茸、学名Amanita ibotengutake)とはハラタケ目テングタケ科キノコの一種。

特徴

夏から秋に針葉樹林や広葉樹林から発生する大形のキノコである。つばは取れやすく、ひだは白色で、茎は白かクリーム色である。傘の上には条線があり、薄い茶色を帯びたイボ状のつぼの破片がついている。

テングタケと似ていて長い間混同されていたが、こちらのほうが少し大きいことと、つばが取れやすいこと、そして傘の上のイボが硬質という違いがある。

宮城県仙台市近郊でハエトリモダシと呼ばれていたキノコを、松本彦七郎がイボテングタケと命名[1]1962年竹本常松らによって本種から殺ハエ成分が特定されイボテン酸と名付けられたが、当時はA. strobiliformisとされていた[2]。その後、テングタケではないかというテングタケ説が生じ定着もした[1]。ようやく2002年になって、遺伝子マーカーによる分子生物学的調査から正式に独立種と認められた[3]

食毒

上記のようにイボテン酸を含み、有毒である。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b 草野源次郎「キノコの毒成分」『遺伝』第39巻第9号、1985年9月、 p32-36、 NAID 40000130647
  2. ^ 竹本常松、横部哲朗 (1962-05-31). “イボテングタケの殺蠅成分(第14回大会講演要旨)”. 衛生動物 13(2): 174-175. NAID 110003820760. 
  3. ^ Takashi Oda; Tomoko Yamazaki; Chihiro Tanaka; Takao Terashita; Naoki Taniguchi; Mitsuya Tsuda (2002). “Amanita ibotengutake sp. nov., a poisonous fungus from Japan”. Mycological Progress 1: 355-365. doi:10.1007/s11557-006-0032-9. 

参考文献

  • 『日本の毒キノコ』〈学研フィールドベスト図鑑 vol.13〉長沢栄史(監修)、学習研究社、2003年10月。 ISBN 4054018823 

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「イボテングタケ」の関連用語

イボテングタケのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



イボテングタケのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのイボテングタケ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS