イノストランケビア イノストランケビアの概要

イノストランケビア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/04 08:48 UTC 版)

イノストランケビア
生息年代: 古生代ペルム紀後期,260–254 Ma
イノストランケビアの復元想像図
地質時代
ペルム紀後期
(約2億6,000万 ~ 約2億5,400万年前)
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
上綱 : 四肢動物上綱 Tetrapoda
: 単弓綱 Synapsida
: 獣弓目 Therapsida
( 階級なし) 獣歯類 Theriodontia
亜目 : ゴルゴノプス亜目
: ゴルゴノプス科 Gorgonopsidae
: イノストランケビア属
Inostrancevia
学名
Inostrancevia
Amalitsky, 1922
  • I. alexandri Amalitsky, 1922
  • I. latifrons Pravoslavlev, 1927
  • I. uralensis Tatarinov, 1974
  • I. africana Kammerer et al., 2023

形態

全長約3.5メートル、頭骨長は60センチメートル[1]。大型種の多いゴルゴノプス亜目の中でも最大級となる。種 I.alexandri の、肋骨および脊柱の一部を除いた、ほぼ完全な骨格が知られている。

高く幅の狭い頭骨を持ち、鼻孔は高い位置にある。その特徴から、ワニなどの様に半水性であったとの説もある。また、犬歯は10cmを超えるサーベル状のとなっている。これは、皮骨性の装甲及び分厚い皮膚を持つパレイアサウルス類を捕食する為に使われたといわれる。同時代のロシアには、スクトサウルスが生息しており、これを襲ったとされる。

この動物の四肢は、盤竜類や初期獣弓類などそれ以前の捕食者よりも直立に近づき、爬行姿勢に比べて効率的に歩行出来た。また、尾もより短くなっている。この事から彼らは、当時としては極めて洗練された、活動的な捕食者であったと思われる。

分布

ヨーロッパ・ロシアなどに生息、アフリカからも種が知られる[2]北ドヴィナ川流域より化石が産出している。




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