輸送力
輸送力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/03/26 16:23 UTC 版)
輸送力(ゆそうりょく)とは、交通機関が単位時間に運びうる人数(または重量)である。
一般には、鉄道など決まった運転系統を持つものに対し、一定区間について算出されることが多い。たとえば鉄道に関して用いられる場合、ある断面の輸送力は、そこを通る列車の頻度(単位時間あたりの本数)と列車の収容力の積である[1]。実際に運んだ人数(または重量)である輸送量とは異なり、能力を表すものである。
輸送力増強
旅客鉄道の場合でいえば、列車の収容力は車両ごとの定員に列車の編成両数を乗じたものであり、輸送力はこれに単位時間あたりの本数を掛けたものとなる。したがって輸送力の増強には、車両ごとの定員の増大(2階建て化など)、編成の長大化、運転時隔の短縮の3つの可能性があることになる[2]。
脚注
関連項目
輸送力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/21 05:56 UTC 版)
江戸時代の例であるが、前橋藩酒井氏の軍役規定では、小荷駄隊は駄馬573頭(口取り573人)、人夫1,179人であった。これで戦闘員(武士・足軽)3,686人と騎馬武者用の乗馬347頭の補給を行うことになっていた。駄馬の積載量は25貫目(94 kg)、人夫の場合は4貫目(15 kg)とされているため、小荷駄隊の輸送力は合計で 71,547 kgとなる。他方、一日の食料は馬が大豆2升、糠2升(合計5.8 kg)、『雑兵物語』によると人間は米6合、塩0.1合、味噌0.2合である(合計約1 kg)。従って、前橋藩が規定通りの兵力で出陣した場合、1日の食料消費量は、馬が合計920頭で5,336 kg、人間が5,438人、5,438 kg、総計10,774 kgとなる。小荷駄隊の輸送力を全部食料に割り当てたとしても、6.6日分の食料しか運べない計算になる。
※この「輸送力」の解説は、「小荷駄」の解説の一部です。
「輸送力」を含む「小荷駄」の記事については、「小荷駄」の概要を参照ください。
「輸送力」の例文・使い方・用例・文例
- 輸送力のページへのリンク