貫入岩とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 言葉 > 表現 > 貫入 > 貫入岩の意味・解説 

かんにゅう‐がん〔クワンニフ‐〕【貫入岩】

読み方:かんにゅうがん

マグマ地殻中に貫入してできた火成岩深成岩が多いが、半深成岩もある。迸入岩(へいにゅうがん)。


貫入岩

読み方かんにゅうがん
【英】: intrusive rock

岩漿がんしょう}が地表達しない地殻内で固化した火成岩のことで、噴出岩対語Kemp1911)の定義。形成機構から、岩漿側方広がりながら周り岩石押し分けて侵入するものと、褶曲部{しゅうきょくぶ}や剪断部{せんだんぶ}にできたすき間受動的に侵入するものに、二分される。冷却速度違いによって、火山岩から深成岩にわたる。

貫入岩

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/05 09:00 UTC 版)

深成岩の分類のためのQAPF図
米国ワイオミング州の「デビルズタワー」。岩頸であり、周囲の柔らかい岩にマグマが貫入し、その後の侵食によりこの部分(火道)のみが残ったもの。石質は主に、火山岩に比べて石基部分の結晶が大きい斑岩

貫入岩(かんにゅうがん、: intrusive rock)は、火成岩の一種。バソリスラコリス英語版(餅盤)、ダイク(岩脈)シル(岩床)岩頸(火山の首)など、マグマが地表に現れることなく、地殻内に貫入して固結することによって形成されるものをいう[1]。「迸入岩」とも呼ばれる[2]深成岩は貫入岩の一種である。花崗岩閃長岩閃緑岩斑糲岩などが含まれる。

典型的な貫入岩は深成岩であり、基本的には火山岩の対になるが、貫入岩体最上部で地表に近いものは急速に冷やされ火山岩(噴出岩)と変わらない組成になり、この部分は貫入岩体の一部であっても、貫入岩に含めないことがある。岩頸は火山岩質もしくは半深成岩質、また比較的浅い地下での貫入によってできるダイク、シルは半深成岩質のことが多い[3] [4]

分類

特徴

ユタ州ハウスレンジのノッチピーク近くの高度に変態した白黒の縞模様の母岩(カンブリア炭酸塩岩)との貫入岩(ピンクのノッチピークモンゾナイト)(部分的に堤防として)

オカレンス

さまざまな種類の火成岩の侵入を示す図
アメリカ合衆国、アラスカ州バラノフ島のカントリーロックに堤防が侵入

関連項目

  • ストック(岩株)英語版
  • 半深成岩
  • 火山岩
  • ブッシュフェルト貫入岩体英語版(ブッシュフェルト複合岩体) - 南アフリカ共和国トランスバール州にある地殻内で最大の貫入岩体

参考文献

  1. ^ 貫入岩 [かんにゅうがん]”. JOGMEC石油・天然ガス資源情報ウェブサイト. 2021年2月13日閲覧。
  2. ^ 貫入岩』 - コトバンク
  3. ^ Intrusive Rocks: Intrusive rocks, accessdate: March 27, 2017.
  4. ^ Britannica.com: intrusive rock | geology | Britannica.com, accessdate: March 27, 2017.

「貫入岩」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



貫入岩と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「貫入岩」の関連用語

貫入岩のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



貫入岩のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
JOGMECJOGMEC
Global Disclaimer(免責事項)
本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、 機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。 また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。 したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。 なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
※Copyright (c) 2025 Japan Oil, Gas and Metals National Corporation. All Rights Reserved.
このホームページに掲載されている記事・写真・図表などの無断転載を禁じます。
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの貫入岩 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS