射影多様体
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代数幾何学において、代数閉体 k 上の射影多様体(しゃえいたようたい、英: projective variety)とは、k 上の(n 次元)射影空間 Pn の部分集合であって、素イデアルを生成する k 係数 n + 1 変数斉次多項式の有限族の零点集合として書けるものをいう。そのようなイデアルは多様体の定義イデアルと呼ばれる。あるいは同じことだが、代数多様体が射影的であるとは、Pn のザリスキ閉部分多様体として埋め込めるときにいう。
1次元の射影多様体は射影曲線と呼ばれ、2次元だと射影曲面、余次元 1 だと射影超曲面と呼ばれる。射影超曲面は単独の斉次式の零点集合である。
射影多様体 X が斉次素イデアル I によって定義されているとき、商環
射影曲面
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/25 05:51 UTC 版)
三次元射影空間内の射影曲面は、ひとつの三変数斉次多項式の零点を斉次座標(英語版)に持つような点全体の成す集合である。より一般に、射影曲面とは射影空間の部分集合であって、二次元(英語版)の射影多様体となっているようなものを言う。 射影曲面はアフィン曲面(つまり通常の代数曲面)と強く関係する。射影曲面から対応するアフィン曲面を得るには、座標(あるいは不定元)の一つを 1 と置けばよい(最後の変数を 1 にすることが多い)。逆に、アフィン曲面から付随する射影曲面(もとの曲面の射影完備化と呼ばれる)を得るには、定義多項式を斉次化すればよい(高次元空間内の曲面の場合は、定義イデアルを斉次化する)。
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