問題集
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/03/14 04:00 UTC 版)
問題集(もんだいしゅう)とは、演習問題を集めた教材の一種である[1][2][3]。問題を解いて自己採点などを行う過程を通じて、知識の定着や技術の向上をはかるため、あるいは現在の理解度、達成度を計るために用いられる[4][5]。ドリル(drill、演習を意味する英語)[6]、ワークブック等とも呼ばれる[7]。
一般的に書籍として発行されることが多い[8]。近年はコンピュータ上で使用するCD-ROM型、書籍やムックの付録としてCD-ROMが付属する併用型、インターネット上で購入しダウンロードして使用するダウンロード型なども普及してきている[9][10]。
各分野の問題集
多くは入学試験や資格試験、採用試験などの試験に合格するためのものであるが、語学分野や技術分野などでは理解の助けを目的として出版されるものもある[11][12][13]。また趣味の世界でも、パズル問題集、クイズ問題集や、詰将棋問題集、詰碁問題集などが出版されている[14][15][16][17]。
初等教育(小学校など)や中等教育(中学校、高等学校、中等教育学校など)の段階の学習者を対象とした問題集には、主に学校の授業で使用されることを想定して編集されている教科書傍用問題集や受験用問題集と、家庭で自学自習することを想定して編集されている市販問題集がある[18][19][20]。
学校で使用される教科書傍用問題集や受験用問題集は指導者の下で使用することが前提であることから、収録する問題量を多くすることで、必要に応じて反復練習させて知識を定着させたり、教科書には収録されていない学習事項を補足できるようになっていたりして網羅性も高いものが多い[21]。一方、市販問題集はやや高価であるが、問題を解く過程を詳しく解説しているものが多い[22]。
教科書の副教材という意味では他に参考書がある[23]。教科の理解を深め、さらに受験へとステップアップしてくためにもこれらの助けを借りる必要があるが、自分の実力・弱点を勘案した上で購入しなければ意味が無いので注意が必要である[23]。
自動車などの運転免許証を取得するためや、資格を取得するため、また公務員採用などの試験に合格するために、その過去問や出題が予想される問題を集めた「予想問題集」もある[24][25]。
このような問題集は、実際の試験問題に雰囲気を似せて作成されているものもあり、模擬試験として使用できるものもある[26]。
入試問題集の著作権
2005年、大学・学部別の大学入試過去問題集(通称赤本)にエッセーや論文が掲載され、著作権を侵害されたとして、出版元の数学社が作家らから訴えられる出来事があった。このため、数学社は作者の了解の得られていない過去問を掲載しない等の措置を採ることとなった[27]。
脚注
- ^ 『毎日新聞』2025年4月22日 東京朝刊 家庭面10頁「中学受験:「0時限目の授業」徹底解説 「過去問」出版社社長が活用指南」(毎日新聞東京本社)
- ^ 『朝日新聞』2026年1月16日 朝刊 富山全県・1地方19頁「不登校の子にメタバース アバター同士でつながる 富山市など活用広がる /富山県」(朝日新聞大阪本社)
- ^ 『読売新聞』2026年1月19日 全国版 東京朝刊 2社34頁「共通テスト 「情報1 難化」2日間の日程終了」(読売新聞東京本社)
- ^ 『毎日新聞』2010年12月8日 地方版/高知 21頁「県:予算見積、3年連続で前年度比増 経済活性化など、一般会計4446億円 /高知」(毎日新聞大阪本社)
- ^ 『朝日新聞』2019年12月11日 朝刊 宮城全県・2地方22頁「(受験にカツ!)国語の長文読解、他教科にも影響 /宮城県」(朝日新聞東京本社)
- ^ 『読売新聞』2022年2月22日 埼玉 東京朝刊 埼玉2 24頁「脳トレで吉川愛深めて 市 高齢者向け問題集 ご当地クイズや塗り絵=埼玉」(読売新聞東京本社)
- ^ 『毎日新聞』2009年6月4日 東京朝刊 家庭面14頁「発行:消費者力検定の問題集」(毎日新聞東京本社)
- ^ 『読売新聞』2022年11月14日 全国版 東京夕刊 夕2社12頁「世界の大谷 英語で学ぶ 25年度 大学教科書」(読売新聞東京本社)
- ^ 『毎日新聞』2008年10月21日 地方版/岩手 23頁「総合教育センター:来月からネットに中学問題集 家庭学習の定着目指す /岩手」(毎日新聞東京本社)
- ^ 『読売新聞』2016年6月1日 全国版 東京朝刊 家計セ 17頁「英語力UP! お助け機器 発音チェック 自動翻訳 反復レッスン」(読売新聞東京本社)
- ^ 『読売新聞』2002年10月12日 全国版 東京朝刊2部 特6 6頁「進学特集 2003年度入試、傾向と対策 各教科のポイントを探る」(読売新聞東京本社)
- ^ 『読売新聞』2009年1月8日 東京 東京朝刊 多摩2 30頁「多摩市立図書館に資格本コーナー 問題集など730冊、利用好調=多摩」(読売新聞東京本社)
- ^ 『読売新聞』2025年1月20日 福井 大阪朝刊 福井33頁「共通テスト 無事終了 2日目 新設「情報1」挑む=福井」(読売新聞大阪本社)
- ^ 『読売新聞』1993年1月20日 全国版 東京夕刊 夕2社18頁「コンピューターが一流棋士に迫る NTT開発の演算手法を詰め将棋で」(読売新聞東京本社)
- ^ 『読売新聞』2015年3月6日 全国版 東京朝刊 商況セ 14頁「[盤側]囲碁 3月6日」(読売新聞東京本社)
- ^ 『読売新聞』2017年9月10日 岩手 東京朝刊 岩手33頁「「数独」初の試験 大槌で 仮設の99歳も挑戦=岩手」(読売新聞東京本社)
- ^ 『読売新聞』2021年4月3日 奈良 大阪朝刊 統奈良21頁「60問クイズで御所知ろう 小学生向けに検定本 商工会青年部の有志=奈良」(読売新聞大阪本社)
- ^ 『毎日新聞』2010年8月13日 地方版/福岡 18頁「新教育の森:市職員のボランティア 算数・数学を個別指導--福岡県大川市 /福岡」(毎日新聞西部本社)
- ^ 『読売新聞』2024年9月5日 兵庫 大阪朝刊 阪神24頁「学習支援 放課後教室で 川西市7中学 塾「学ぶきっかけに」=兵庫」(読売新聞大阪本社)
- ^ 『読売新聞』2026年2月18日 福岡 西部朝刊 二福岡22頁「[教室から]縦割り学習 責任感や憧れ 互いに刺激 対人スキル向上にも一役」(読売新聞西部本社)
- ^ 『読売新聞』2010年3月18日 福井 大阪朝刊 福井33頁「日記で表現力を養う 毎日漢字の反復練習 学テ好成績の背景報告書=福井」(読売新聞大阪本社)
- ^ 『朝日新聞』2020年11月28日 朝刊 東京B・2地方30頁「(変わる進学 大学入試新時代へ)中学受験塾、年々進む低年齢化 /東京都」(朝日新聞東京本社)
- ^ a b 『読売新聞』2019年4月24日 全国版 大阪夕刊 心 3頁「[ヒット&ロングラン]赤本 世界思想社教学社」(読売新聞大阪本社)
- ^ 『朝日新聞』2007年4月12日 三重全県・1地方27頁「運転免許試験、問題持ち帰り逮捕 容疑の男、5度目受験 次こそ受かりたくて/三重県」(朝日新聞名古屋本社)
- ^ 『朝日新聞』2021年1月20日 名古屋共通・地域総合24頁「(読者の教育ひろば)共通テスト、受験してみて /東海・共通」(朝日新聞名古屋本社)
- ^ 『朝日新聞』2010年1月7日 朝刊 岩手全県・1地方29頁「(翔 2010:5)運転免許、自立の一歩 ハンディ乗り越え挑む2人 /岩手県」(朝日新聞東京本社)
- ^ 著作権侵害?「赤本」真っ青『朝日新聞』2005年(平成17年)4月28日朝刊 14版 39面
関連項目
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