債務不履行リスク
「デフォルトリスク(dehault risk)」とも言います。社債や転換社債を発行する企業が業績不振に陥り、利子の支払いや元金の償還が不能になる危険性がデフォルトリスクです。日本では1980年代ぐらいまでは担保付き社債が一般的で、しかも会社が倒産した場合は受託銀行が社債を額面で買い取る例が多かったため、投資家はデフォルトリスクをそれほど気にしなくて済みました。しかし、ヤオハンが倒産した97年頃からデフォルトは現実のものとなり、現在は海外と同様、格付け機関が評価した各付けをデフォルトリスクの指標として意識する時代になりました。業績不振の会社の社債や転換社債は、値下がりで利回りがきわめて高くなることがありますが、それはデフォルトリスクを反映したためで、利回りの高さだけに目を奪われると思わぬ損失をこうむることになります。デフォルトリスクはこのほか、自治体が発行する公債、発展途上国への融資などで本質的につきまとうもので、2001年4月から実施に移されるペイオフを控え、銀行預金についても意識され始めています。
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