イオン重合
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イオン重合(—じゅうごう、英: ionic polymerization)とは、付加重合のうち活性種がアニオンもしくはカチオンである重合のことで、それぞれアニオン重合およびカチオン重合と呼ばれる。特徴としては、一般にラジカル重合は未反応モノマーの減少に伴い連鎖反応が減少するとともにポリマーラジカル同士や副反応のラジカル反応で終端反応が増加しラジカル種が減少・消滅する。そしてラジカル重合は水系などプロトン溶媒中でも進行するが、一方イオン重合ではイオン種が消滅しないようにする為に非プロトン溶媒が使用され、あるいは低密度ポリエチレンのように気相で反応させる必要がある。しかし、そのような反応溶媒中では系中のモノマーを消費した後でも成長末端であるアニオンおよびカチオンは比較的安定であり、同一あるいは別種のモノマーを追加することで重合が再開する(リビング重合)。特にスチレンやジエンなど炭化水素をモノマーとするアニオン重合は成長中のカルボアニオンが安定な為、リビング重合に良く用いられる。また、分子量分布が比較的狭いのも特徴の一つである。また重合反応の反応形式の一つである開環重合は、イオン重合により進行する。
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イオン重合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/14 04:29 UTC 版)
アニオン重合の場合は n-ブチルリチウムなどの求核剤が、カチオン重合の場合はプロトン酸やルイス酸、ハロゲン分子、カルボカチオンなどの求電子剤が用いられる。
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