イオン輸送性ATPアーゼ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/10 14:19 UTC 版)
「ATPアーゼ」の記事における「イオン輸送性ATPアーゼ」の解説
ATPの加水分解エネルギーを使って生体膜を透過しないイオンの輸送を行うATPアーゼの一群である。ATP合成酵素もこれに分類される。F型、A型、V型、P型が存在している。P型をのぞくものは構造がよく似ており、イオン(主にプロトン)駆動型モーター (Fo, Ao, Vo) ならびにATP駆動型モーター (F1, A1, V1) から形成される。 全てがイオン濃度勾配を用いてATP合成および逆反応のATP加水分解に伴うイオン濃度勾配の形成が可能である。しかしながら、ATP合成酵素として用いられているのはF型およびA型のみである。 F型ATPアーゼ – 真核生物、真正細菌、ある種の古細菌のATP合成酵素 A型ATPアーゼ – 古細菌のATP合成酵素 V型ATPアーゼ – 液胞のプロトン能動輸送に関係 P型ATPアーゼ – 陽イオンの対向輸送および物質の共輸送に関係
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