ポリオルガノホスファゼン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/30 08:37 UTC 版)
「ホスファゼン」の記事における「ポリオルガノホスファゼン」の解説
ヘキサクロロシクロトリホスファゼンを密閉容器中で250~350℃に加熱すると、ゴム状の重合体 (NPCl2)n を形成する。重合機構についてはラジカル重合説やイオン重合などが提唱されているが、オールコックらが主張するイオン重合説が有力である。 ホスファゼンのポリマーを得るには、六員環を開環重合するルートが最も有効である。ヘキサクロロシクロトリホスファゼンの重合には種々の方法があり、F.G.R.Gimblettは安息香酸触媒を使用したバルク重合を検討した。T.R.Manleyらは固相状態でガンマ線を照射する放射線重合、長田義仁らはプラズマ重合の研究を行った。J.R.MacCallumは、硫黄および硫黄化合物がラジカル重合を促進すると報告している。一般に硫黄ラジカルは重合禁止剤として作用するが、無機環状化合物においては重合反応を促進すると考えられる。
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