環状化合物とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 化学 > 化合物 > 化合物 > 環状化合物の意味・解説 

環式化合物

(環状化合物 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 23:25 UTC 版)

環式化合物(かんしきかごうぶつ、cyclic compound)とは、主に有機化学において構成する原子が環状に結合した化合物のことである[1]

概要

環式化合物には芳香族化合物であるものとそうでないものがある。一つの分子中に1より多くの環が存在する化合物は多環式化合物と呼ぶ。環の大きさは3原子からなるものから多くの原子からなる環まで様々であり、環の種類は全ての原子が炭素であるもの(すなわち炭素環)や原子が全て炭素以外のもの(無機環式化合物)、炭素と炭素以外の原子をどちらも含むもの(複素環式化合物)がある。環の大きさ、環を形成する原子間の個々の結合の結合次数、環内でのそれらの配置に依存して、炭素環および複素環式化合物は芳香族または非芳香族となる。後者の場合、環原子環の結合は完全に飽和されたものから様々な数の多重結合を持つものまで様々である。また、環を構成する原子数が12を越えるものは大員環化合物と呼ぶ。環を構成する原子炭素窒素酸素等)の数のことを環員数と言う。例えば、ベンゼン環は6個の炭素で構成されているので6員環と呼ばれる。

分類

環式化合物は以下のように分類することができる:

  • 環を構成する元素種の数
    • 単素環式化合物 (homocyclic compound)
    • 複素環式化合物 (heterocyclic compound)
      • 含<元素名>複素環式化合物
        • 例: 含酸素複素環式化合物、含窒素複素環式化合物、含硫黄複素環式化合物など
有機化合物の場合

閉環反応と開環反応

ディークマン閉環反応

有機化学では、環を形成する反応を閉環反応(ring-closing reactions)、環を開く反応を開環反応(ring-opening reactions)と呼ぶ。

閉環反応の例

開環反応の例

出典

  1. ^ March, Jerry (1985). Advanced Organic Chemistry: Reactions, Mechanisms, and Structure (英語) (3rd ed.). New York: Wiley. ISBN 0-471-85472-7

関連項目

外部リンク





環状化合物と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「環状化合物」の関連用語

環状化合物のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



環状化合物のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの環式化合物 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS