しんねこ

デジタル大辞泉

しんねこ

男女が差し向かいで、むつまじく語り合うこと。

「いや其方の方じゃ、もう—をきめて居るんだな」〈荷風・あめりか物語〉

甲州弁辞典

しんねこ

甲州弁	意味	用例
しんねこ	夫婦仲の良いこと	てっ！しんねこでいいじゃん(あら、仲のいいこと）

大阪弁

しんねこ

大阪弁	訳語	解説
しんねこ	しんみり（と） Just the two of us	「真猫」は当て字。「しんみりねっこり」の略。男女が人目を避けて仲良く語り合うこと。１対１で、密かに、しんみりと。しんねこで飲もか、とは二人だけで飲もうかといったニュアンス。しんねこしょうか。昼間っからなにしんねこ決め込んでんねん。これを聞くことはまずない。

隠語大辞典

シンネコ

読み方：しんねこ

1. 男女混合でやる仕事。

分類 ルンペン／大阪

真猫

読み方：しんねこ

1. 男女が無関係者なく両人差向ひて静かに睦まじく語らふこと。「－遊び」。
2. 男女の睦しくささめくこと。
3. しづかに睦じく男女語ること。
4. 男女の好いた同志が人目を忍んで語りあう。

分類 東京、芸能

親猫

読み方：しんねこ

1. ⑴待合の四畳半などで好きな芸者としんみり遊ぶこと。猫は芸者のことで、親はしたしくの意。⑵転じて男女が水入らずで睦じく語り合うこと。

親猫

読み方：しんねこ

1. 人目を忍んで待合の四畳半位で好きな芸者としんみりと遊ぶ事をいふ。ねこを見よ。〔花柳語〕
2. 待合の四畳半位な狭い部屋でこつそりと好きな芸者と遊ぶこと。即ち四畳半式な遊び方。〔花柳界〕
3. 芸者等を呼んで歌も歌はず静かに一室にて話し合ふ如きをいふ。
4. 四畳半的享楽を云ふ。
5. 人目を忍んで待合の四畳半などで好きな芸者としんみりと遊ぶ事をいふ。ねこを見よ。（※参照箇所欠）
6. 〔俗〕人目を忍んで待合の四畳半などで好きな芸者としんみり遊ぶこと。「ねこ」を見よ。
7. 待合の四畳半位な部屋で好な芸者としんみりと遊ぶことをいふ。
8. 人目を忍んで、待合の四畳半などで好きな芸者としんみり遊ぶ事を云ふ。
9. 芸娼妓等と睦まじくさざめく事を云ふ。
10. 待合の四畳半位の狭い座敷で人目を忍んで好きな芸妓とこつそりあそぶこと。
11. 人目を忍んで待合の四畳半で好きな芸者としんみりと遊ぶこと。〔花柳界〕
12. 馴染芸妓としんみり遊ぶこと。「ねこ」は芸妓をいうところから。〔花〕
13. 芸娼妓等とお客が睦じくすること。

分類 花柳界、花柳語、花／風俗

隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ。