vt100とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > コンピュータ > IT用語辞典 > vt100の意味・解説 

VT100

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/05/31 17:04 UTC 版)

VT100
CPU Intel 8080
メモリ 3 KB RAM
8 KB ROM
175 byte NVRAM

VT100は、ディジタル・イクイップメント・コーポレーション (DEC) が開発製造したビデオ表示端末である。

VT100はビデオ表示端末のデファクトスタンダード[注釈 1]で、端末エミュレータはVT100の動作をエミュレートするものが多い。

詳細

VT52の後継として1978年8月に登場し、大量生産された。DECとして初めて市販マイクロプロセッサのIntel 8080を使用した端末である。ディスプレイは12インチ(約30 cm)のCRTを採用し、80列×24行または132列×14行の文字表示に対応した[1]。オプションで外部プリンタの接続や、VRAM (AVO=Advanced Video Option) の追加装備が可能であった。

DECでは初めて点滅・ボールド表示・反転表示・アンダーライン表示といった「グラフィック効果」を導入し、表示は80桁と132桁が選択可能であった。132桁×24行表示は追加VRAMを要する。追加の文字セットを導入すると、画面上でフォームの描写も可能である。

端末の設定は全てVT100上で対話的に可能で、設定データは端末内の不揮発性メモリに記憶された。

シリアルラインでホストシステムに接続し、ANSI標準のASCII文字コードと制御シーケンスで通信する。

VT100ファミリーの制御シーケンスは、ECMA-48標準とISO/IEC 6429とANSI X3.64に準拠し、ANSIエスケープコードとも呼ばれる。VT100はX3.64ベースの最初の端末ではなく、Heath社が ANSI X3.64 の提案段階の規格のサブセットを実装したマイクロプロセッサベースのビデオ表示端末を出している[2]

後継シリーズ

VT180
  • VT101, VT102 - コスト削減版で拡張性がない。VT102には最初からAVOとプリンタオプションを組み込み済み。
  • VT103 - LSI-11プロセッサを組み込んだ端末
  • VT105 - VT55の後継となる簡単なグラフィック表示機能をVT100に加えた端末
  • VT110 - VT100に端末マルチプレクサを加えた端末
  • VT125 - テキスト表示とは別に ReGIS(Remote Graphic Instruction Set)によるグラフィック表示が可能な端末。
  • VT180 - Z80を使用し、CP/Mの動作するコンピュータとしても使用可能な端末。
  • VT278 - PDP-8プロセッサを組み込み、ワードプロセッサソフトが動作する端末。

1983年、VT100はVT220英語版のホワイト、グリーン、アンバーの蛍光体ブラウン管タイプなどより強力なVT200シリーズ端末に置換された。

VTシリーズ全体では600万台以上が販売された[3]1995年8月にDECの端末事業はBoundless Technologies社へ売却された。

脚注

注釈

  1. これを示す例として、辞書American Heritage Dictionary, Second College Editionvideo terminal の項に掲載されている写真はVT100のものである。

出典

関連項目

外部リンク

  1. VT100 Series Technical Manual”. Digital Equipment Corporation (1979年). 2026年5月31日閲覧。
  2. The Archive of Video Terminal Information”. 2026年5月31日閲覧。
  3. VT 510/520 Video Display Terminal”. Boundless Technologies. 2026年5月31日閲覧。


英和和英テキスト翻訳

英語⇒日本語日本語⇒英語

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「vt100」の関連用語

vt100のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



vt100のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
IT用語辞典バイナリIT用語辞典バイナリ
Copyright © 2005-2026 Weblio 辞書 IT用語辞典バイナリさくいん。 この記事は、IT用語辞典バイナリの【VT100】の記事を利用しております。
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのVT100 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2026 GRAS Group, Inc.RSS