mesothelinとは? わかりやすく解説

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メソテリン

別名:MSLN
英語:mesothelin

細胞膜存在するタンパク質一種胸膜腹膜など、中皮細胞(mesothelial cell)に含まれることから名づけられた。細胞接着関与するといわれているが、2013年11月現在、機能明らかになっていない類似のタンパク質とともに可溶型メソテリン関連タンパク質(SMRP)と総称されることもある。

メソテリンをコードする遺伝子は、悪性中皮腫膵がんなど、いくつかの種類のがんの発症伴って過剰発現することが知られている。その結果血液中や尿中でのメソテリン濃度が異常高値になることから、メソテリンはがん患者検出するためのバイオマーカー一つとして扱われている。また、がん患者以外に、将来卵巣がん発症するリスクが高い不妊女性でもメソテリンの濃度上昇することが知られているが、その理由2013年11月現在、明らかになっていない

メソテリンは主にELISAという手法によって検出されているが、検査精度低く多額費用がかかることが問題となっている。2012年米国高校生ジャック・アンドレイカが、メソテリン特異的な抗体を含む検査紙を用いた迅速かつ安価な検出手法発明しその実用化が期待されている。

メソテリン

【仮名】めそてりん
原文】mesothelin

ある種の正常細胞がん細胞表面上に存在する蛋白。メソテリンは、これらの細胞間での接着信号伝達関与している可能性がある。中皮腫膵がん卵巣がんなどの一部がん細胞上では、正常よりも多くのメソテリンが認められる


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