X型24気筒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/02 14:31 UTC 版)
ドイツ第三帝国のダイムラー・ベンツはドイツ空軍の大型双発爆撃機計画であるB爆撃機計画の為に、ダイムラー・ベンツ DB 604 X型24気筒エンジンを試作していたが、同計画の頓挫により1943年にはエンジンの設計も中止された。 イタリア王国のイソッタ・フラスキーニは、単発戦闘機Caproni Vizzola F6の為にZeta R.C. 24/60を設計していたが、1943年のイタリア降伏により機体もエンジンも未完成のまま終わった。 大英帝国のロールス・ロイスはV型12気筒のペリグリン エンジンをベースに、ヴァルチャー エンジンを開発、双発爆撃機のアブロ マンチェスターと単発戦闘機ホーカー トーネードに搭載された。しかしエンジンの信頼性の面で問題が大きく、マンチェスターとトーネードの機体及びX型24気筒エンジンの製造は早期に打ち切られ、両機はそれぞれ4発爆撃機のアブロ ランカスター、H型24気筒を搭載するホーカー タイフーンに発展した。両機とも大英帝国の第二次世界大戦勝利に大きく貢献する機体となった。 en:Rolls-Royce Vultureエンジン以前の試作エンジンとして、空冷スリーブバルブのen:Rolls-Royce Exeエンジンが試作された。
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