W12エンジン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/04 00:15 UTC 版)
L190の搭載したエンジンはユニークなW12エンジンで、フランコ・ロッキが設計した物であった。ロッキは元フェラーリのエンジニアで、自らが開発したW12エンジンを用いてF1に参戦するという希望を持っていた。イタリア人実業家のエルネスト・ヴィタが自らのチームを結成、ロッキを招聘しその夢が実現することとなった。当初はこのW12エンジンを他チームに供給する考えであったが、それを希望するチームは無く、ヴィタはマシンも準備しなければならなくなり、参戦のめどが立たなくなっていたファースト・L189を購入してW12エンジンと搭載することとした。 ロッキのW12エンジン、F35はF1のレギュレーションに合わせて製作され、60度W型12気筒、排気量は3493cc、最高回転12,500rpmで650馬力を発揮した。燃料は直接噴射、1気筒当たり5バルブ、4本のオーバーヘッドカムシャフトを採用した。エンジンの全長は530mmで、コンパクトさが売りであった。
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