やどりぎ (宿り木)








●わが国の各地をはじめ、朝鮮半島や中国に分布しています。「ぶな」や「みずなら」、「けやき」、「さくら」などの落葉広葉樹に寄生する半寄生植物です。高さは50~80センチで、枝は二叉分岐を繰り返して広がります。葉は倒披針形からへら形で対生します。雌雄別株で、2月から3月ごろ、黄色い目立たない花を咲かせます。果実は液果で、10月から12月に淡黄色に熟します。
●ヤドリギ科ヤドリギ属の常緑小低木で、学名は Viscum album ssp.coloratum。英名は Korean mistletoe。
ヤドリギ: | 宿り木 |
ヤドリギ
和名:ヤドリギ |
学名:Viscum album ssp. coloratum |
分布: |
写真(上):ケヤキに寄生したヤドリギ |
写真(下):ブナに寄生したヤドリギ |
説明 俗にいう「ヤドリギ」(宿木)は樹木の枝幹に寄生する緑色の顕花植物である。いくつもの種類があり,わが国では,ヤドリギのほか,ヒノキバヤドリギKorthalsella japonica,オオバヤドリギScurula yadoriki,マツグミTaxillus keampferi,ホザキノヤドリギHyphear tanakaeなどが知られている。アカマツやモミに寄生するマツグミ以外は宿主範囲が広く多くの広葉樹に寄生する。宿主の枝幹に吸収根を食い込ませて養分を取る。ヤドリギの例では寄生部はこぶ状に膨れ,その先が枯死することも多い。多数の「ヤドリギ」(特に大型のオオバヤドリギなど)が寄生した場合は樹勢の著しい衰退を招く。鳥が果実を食すことで種子が散布される。種子の発芽には鳥の体内を通過する必要があると言われる。 |
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