VOR指示計の使用方法とは? わかりやすく解説

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VOR指示計の使用方法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/15 01:54 UTC 版)

超短波全方向式無線標識」の記事における「VOR指示計の使用方法」の解説

パイロットがあるVOR局に真東から接近した場合、その局に到達するためには真西飛行しなければならない。このときパイロットは、VOR指示計の方位板の頂点で「27270°)」の数字プライマリ・インデックス呼ばれるコース・ポインターと整列するまでOBS使用してコンパス・ダイヤルを回転させる選局済みであるVOR受信機90°ラジアルVOR局から見て真東)を抽出したとき、CDI指針中央位置しTO/FROM指示器は「TO」を示す。VOR局に向かう場合パイロット標識局がある方向とは逆方向VOR指示計にセットしなければならないことに気をつける。つまり、VOR指示計がVOR局へのコース270°であることを示す間、航空機VOR局の90°ラジアル辿っている。これを「090ラジアルにて進入する(proceeding inbound on the 090 degree radial)」と呼ぶ。その後パイロットCDI指針中央維持しておくことでVOR局へのコースを辿ることができる。CDI指針左右どちらか片寄っていくようならば、それが再び中央に戻るまでパイロット指針の方へ旋回する航空機VORの上空を通過すると、TO/FROM指示器は「FR」(From)を示し航空機は「270°ラジアルにて離脱する(proceeding outbound on the 270 degree radial)」状態となる。航空機が「混乱円錐(cone of confusion)」すなわちそのVOR局の直上付近にあるとき、CDI指針振動する振り切れることがあるが、VOR局を通り越して短い距離を飛行する指針は再び中央へ戻る。 右の具体例では、OBSスケールプライマリ・インデックス指示254°にセットされており、指針中央位置し、TO/FROM指示器は「FR」(From)を示している。 このVOR指示計は、航空機254°ラジアルVOR局から見て西南西上にあることを示している。また、TO/FROM指示器が「TO」を示していれば、航空機74°ラジアル上にあり、VOR局へのコース磁方位254°であることを意味する。ただし、航空機がどの方向飛んでいるかという実測表示まったくない点にも注意しなければならない画像にあるVOR指示計の表示は、航空機が仮に真北飛行していたとしても、航空機254°ラジアル横切った瞬間VOR受信機にて選局されていれば表示され得る。なぜならば機上VOR受信機アンテナ無指向性全方位電波受信できる。)だからである。そのためVOR受信機パイロットの望むVOR局を正しく選局していることが非常に重要で、VOR受信機操作パネルVOR指示計とは別にある)で選局後に、そのVOR局が発しているモールス信号(あるいは合成音声)による識別符号聞いて確認する

※この「VOR指示計の使用方法」の解説は、「超短波全方向式無線標識」の解説の一部です。
「VOR指示計の使用方法」を含む「超短波全方向式無線標識」の記事については、「超短波全方向式無線標識」の概要を参照ください。

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